胆石がある方で、判断に迷うという話です。
胆嚢に石ができるのが、胆石です。
胆嚢は袋なので、出入り口が1つです。
その出入り口に石が詰まると胆嚢がパンパンになり痛くなります。これが、胆石発作です。
この胆石発作を繰り返していくうちに、
胆嚢に感染が生じます。これが、胆嚢炎です。
これは、敗血症など危険になる事あります。
そのため、胆石発作がある方は、胆嚢摘出をする事が望ましいです。
ただ、この胆石発作を証明する事が難しい時があります。
胆石発作は、夜に起こる事が、多いのです。
これは、寝た態勢の方が、石が胆嚢の出入り口に向かいやすいからです。夜間なので
その時受診しない事も多いのです。
痛い時に受診し、エコーで見ながら、胆嚢を
エコーのプローブで押すなどして痛みが悪化すれば胆石発作と確信が持てるのですが、
これが、タイミング的になかなかできない事もあり悩ましいのです。
医師が、恐れるのは、胆石発作と思って胆嚢摘出しました。でも、実は、全然違う原因で痛くなっていて、胆嚢を摘出する意味が無かった
。これです。これは、単に患者さんのカラダを
キズつけただけになりますので。
こんな悩みを持ちながら診療している
消化器内科医は、たくさんいるでしょうね。