私の外来患者さんの話です。
この方は、もうカラダボロボロです。
その背景に、著明なビタミンD欠乏などがあり、サプリメントをおすすめしています。
また、貧血もあり、内視鏡検査などもやるように言っています。
でも、全て拒否です。
なぜなら、お金のためです。
この方は、ある事故で障害が残り
障害者年金で暮らしています。
それでも、できるのではといろいろ聞いてみると、こうなのです。
猫をたくさん飼っていてエサ代がかかる。
スカパーの契約料がかかる。
猫のエサ代は、しょうがないにしても、
スカパーはどうなんだろう。。。
これ解約して健康のための出費にしては
どうか? と聞いてみました。
先生、それは無理。このようなカラダになり、
外で楽しめないのだから、せめて
スカパーぐらい楽しまないと生きている意味ないよ。
これには、反論できませんでした。
その楽しみがあってこそ、生きている、
そんなものすごい大事にしているものを
これ以上強要はできないと感じました。
猫を含めて、生きるために不可欠なのでしょう。
生きる楽しみと健康を天秤にかけなきゃいけない方が、日本にはいる、これも日本の医療の
現実の一つですね。