吐き気 この時 医師が考える事 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

吐き気、嘔吐の患者さんの診療は、神経を使います。


これは、可能性がある疾患の種類が多く、

その中には、すぐに対応しないとまずい病気もあるためです。


私が行うチェックポイントをシェアします。

ざっくりなのでこれで全て大丈夫ではないので

そのつもりで読んでくださいね。


一番

脳卒中ではないよな


意識あるかな

頭痛はどうだろう。

麻痺とか神経の異常ないかな

歩けるかな(歩けないと小脳の障害の可能性あり)

めまいは?


二番

心筋梗塞の可能性は?


タバコ吸っていたり糖尿病があるなどリスクあるかな?

胸痛い事あったかな

歩いていて息苦しくなる事なかったかな?



三番

お腹の病気は?


怖いのは、腸閉塞、腹膜炎、急性膵炎

胆管炎かな。


何しろ腹痛あるかな。咳して痛い時は特にヤバい。

無くても高齢者は要注意だな。



四番目

それ以外で怖い病気

糖尿病性ケトアシドーシス

甲状腺疾患などなど


なんと言っても呼吸数

ハーハーしていたら危ないな。

動悸が激しい時も危険信号。



こんな感じです。

参考にして頂ければ幸いです。