ピロリ菌感染 とことん進むと不足するもの | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

最近 続いた症例をシェアします。

高齢の患者さんです。

以前ピロリ菌がいて除菌して今はいない方です。


胃カメラをやってみると胃の粘膜が萎縮 つまり 皮が薄くなっている範囲が広いのです。

ピロリ菌感染によって これが起こるのです。

今は、除菌できているので、昔の名残だと

思います。

ただ、あまりに範囲が広いので 胃の機能の低下をきたしていないかチェックしました。


胃の機能の一つとして、ビタミンB12の吸収をしやすくする内因子というものをつくります。

これが作られないと ビタミンB12の欠乏が起こります。


この患者さん やはり かなりの欠乏でした。


ビタミンB12の欠乏が起こると

認知症になったり、精神的におかしくなったり

色々あります。


ピロリ菌感染による胃の粘膜の萎縮が、進んでいると言われた方は、ビタミンB12チェックお願いしてみてください。