これは、私の同僚の医師の話です。
その医師が10年前に関西の病院に勤務していました。
そこに、総胆管結石の患者さんが、搬送されて来ました。ヤクザさんでした。総胆管という所に石がはまり込む病気です。
これの治療は、ERCPという内視鏡を使った治療を行いますが、これが、そこそこ危険な手技です。その医師は、無事治療成功させました。
その患者さんが退院して1週間後のことです。
その医師が日曜日に家にいると、玄関の呼び鈴がなります。出てみると見知らぬ男性が頭を深々下げながら、高価なブランド品をたくさん
差し出してきました。
組長が、お世話になりました。感謝の気持ちです。 こう御礼も言ったそうです。
その医師は、嬉しい気持ちと、どうして住所わかったのかという疑問が、混じり合った複雑な気持ちになったようです。
自分たちの知らない世界があるのですね。