今になっても不思議  胃がん末期宣告の患者さんが 治った?再掲載 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

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医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

不思議な話をします。

 

今から10年前の患者さんについてです。

60歳の男性が 胃腸炎か何か 軽い病気で受診しました。

この患者さんに色々問診で話を伺っていると 不思議なんです。

 

この方は、受診時の10年前に 胃がんの宣告を受けました。

手術をすることになり、開腹しました。すると 腹部のあちこちに

がんが広がっており 何もしないで終了したようです。

 

その当時の主治医に 残りすくない人生なので 好きな事をやれといわれ 抗がん剤などの治療もしなかったようです。

 

患者さんも 半分やけになり 酒ばかり飲んでいたようです。

その後 体調が悪化することもなく 本人も あえて受診もしないで

いたようです。すると 段々 体のだるさなどなくなり 自分にがんがあることも忘れ 生活していたようです。

 

 

診察時、お腹に手術の痕があります。その後 胃カメラしましたが、胃はちゃんと残っていました。また 胃がんの後なのか ひきつれが胃の中にありました。生検しましたが 癌細胞はでませんでした。

CTも撮りましたが 特に 癌を疑わせる所見ありませんでした。

どうも治っているようなのです。

 

 


 

ここで考えられるのは2つです。

① もともと 癌の診断が間違っていた。

でも 開腹手術までして さらに あちこち広がっていたそうなので

診断 本当に間違っていたのか。。。

また お腹の中に広がっていた病変は 癌でないとしたら何なのか。。

 

② 末期がんが 本当に治った。

糖質制限を極端にかけると 癌が治る事があると 書いてある本あります。ご本人 酒(これも 糖分のないウイスキーなどか)しか飲んでない時期があったようなので 結果として 急激な糖質制限をしてしまった?(糖質制限に慣れた主治医のもとで 癌の方はやってくださいね

自己流は危ないので )

また 別の何かの要因で がんが消えた?

 

 

いまだに なぞです。

世の中 不思議な事はあります。