老人であちこち痛くて動けない時は、これ! 再掲載 | Drあおあか 医療現場のはじっこから

Drあおあか 医療現場のはじっこから

医療現場での常識や患者さんが知っておいた方がいい情報を届けます。医療機関は、皆さん全員は利用することと思います。私のブログから情報を得て、上手な医療機関の利用をしていただくことを願っています。

ここでは、比較的頻度は高いけど 一般の方、

また 経験の浅い医師に知られていない疾患について

紹介します。話を簡単にして伝えますので、実際行う

他の疾患の除外作業はしません。

 

典型的ケースを書きます

患者 75歳ぐらいの男女

数日前から体のあちこちが痛い。特に肩、腰

おしりで起床時が一番痛い。動いていくうちに

よくなる。だんだん症状が悪化し寝返りもうてない。

起き上がるのがつらくなってきて 寝ていることが多い。

微熱も出てきた。

 

なんて感じです。このような病歴の時

内科医が疑う疾患は

リウマチ性多発性筋痛症(PMR)です。

これはリウマチ領域の風邪と呼ばれている疾患で

ある意味簡単に治ります。ステロイドを少量内服で

症状は劇的に改善します。

もし これを放置して現実的に怖いのは

寝たきりになり 食事もとれなくなり衰えていくことです。

老人病院には、PMRのなれのはてになってしまった

患者さんが、それなりにいます。適切な医療を受けていれば

本当にすぐ元気になるのに 時間がたてば 筋肉がおとろえ

栄養も悪くなり そこから復活するのは かなり厳しいです。

 

本当に頻度高いので ぜひ 覚えてください。

 

なおPMRに似た病気は 、これはこれでそれなりにあるので

内科医を受診し しっかりとした診断をつけてもらってください。