地元にあるオフロードパークプラザサカシタでKOVE450RALLYの試乗会があり見てきました。
結論からいうともう国産メーカーはトレール車終わってしまったなと。
ホンダCRF250RALLY、カワサキKLX230なんて悪いけどおもちゃです。
ヤマハはWR250も生産終わってるし、スズキはアドベンチャー系しかないしで国産終わってますね。オフ車で魅力的なバイクは完全に姿を消した。
てか、オフロード市場がないと見切ってなんでもかんでも部品を共通化して見た目をごまかして儲かるバイクしか国内では売らんということかな。
いい意味で中華製バイクには期待を裏切られ、正直かなりショックを受けて帰ってきました。
純中国製のKOVEというバイクメーカーですが細部画像をご覧あれ。
その前にスペック・諸元はこんな感じ。驚愕の車両本体が128万円税込み
カウルの品質は最低限の材質かもしれませんがクリックファスナーで整備性がめちゃくちゃいい。リプレイスパーツの価格が数千円で手に入りますので少々こかして傷が入っても気にならないです。
レーサーまがいのサブフレームなしでリアタンクそのものがサブフレームを兼ねています。
このシートからリアテールにかけての樹脂形状がすべて燃料タンクになっています。合計でフロント合わせて31㍑入るようです。
シート下にはリチウムバッテリーとECU、エアクリがすっぽり入っていて公道仕様はEURO5適合で42PSですがフルパワーキット(エアクリ、ECU、チタンマフラー合計約12万円)に交換するだけで簡単にフルパワー52PS仕様になります。3点ばら売りもしてくれます。
車検対応とはいえ450㏄シングルエンジンなので音はそれなりに大きく感じましたがチタンマフラーを入れれば爆音になると思われます。エキマニも250㏄と違い太いです。
フォークもリアサスも純中国製。WPやオーリンズなど高価なパーツは使ってませんが試乗された方の意見を聞く限り全く不安がないとのことでした。おそらくフルコピーしてるかと思います。
アンダーカバーはドライカーボンで軽量化されていてこれが純正品とは驚きです。
これだけいくらするの?まんまレーサーです。
ステアリングには振動吸収のラバーマウントになっていてKTMラリーと同じ仕様になっている。
メーターは今風のカラー液晶で下部に間延びしたスペースがあります。ここにGPSキットを付けたりスマホが付けれるパーツも販売されています。これもレーサーそのものです。
スクリーンが少し低い感じがしますので高速走行では風が結構あたるはず。ですがハイスクリーンもアフターパーツで販売されているようです。
エンジンオイルの点検だけはややこしそう。
オイル点検窓がなくオイルキャップにタイラップを突っ込んで液面を確認するらしい。
今日は仕事の合間に見に来たので試乗できず残念。
ですが、試乗された方々みんなに感想を聞いた感じでは悪く言う人が一人もいない。
この価格でこの仕様でこの乗り味ならありという意見ばかりでした。
さらにラリーストの方もいたので率直な意見を聞いたけどこのままレースに出ることはできないがトレールマシンとして考えたらすべてを網羅するので合格点でした。
身長165㎝の私めもローダウン仕様にまたがらせてもらいましたがさすがに910㎜のシート高はつま先ツンツン。重量車なら乗れないになります。が、250㏄並みに超軽くつま先立ちでも支えられそうで不安なく乗れそうでした。事実CRF250RALLYよりも車重は軽いです。31㍑満タンにすれば話は変わりますが。
すぐ隣にラリースト所有のGASGAS ES700ラリー仕様がありました。
これはこれでベース車両が160万円で手に入るって聞いたら、すごく安く感じた自分は完全に金銭感覚がおかしくなってきてる。この場所にいることがまずいと思い退散したのでした(笑)
いやほんとに中華製ってバカにしていたけど侮れない存在になってました。
これがBYDのごとく電動っていうならまだ理解できるけど内燃機関の車両でここまで仕上げてくる割り切りとこだわりはどれだけがんばっても大手国産メーカーでは造れないです。
で、あんた買うんかいって聞かれそうですが・・・
たぶん買うことになりそう。うわぁ、タイガー800どうしよう・・・なやむぅ~
どこのショップで扱ってもらえるかがわからないため今すぐは無理ですが残りのライダー人生考えたら乗ってみたいバイクの一台となりました、はい。
ラリーレイドマシンに関心ある方はKOVE450RALLYの実車は必見です!