奥さま1「そろそろまた、アブちゃんにお洋服を頼みたいね」
奥さま2「ああ、いいねぇ!また頼もうよ!」
ん?アブちゃん?
私は初めて聞く名前なので、詳しく教えてもらいました。
アブちゃんとは、アフリカ某国から出稼ぎにいらっしゃってる
テーラーさんで、とても腕の良い職人なのだそう。
本業はアフリカン・ドレスの仕立てだそうですが、
あまりにも腕がよいので、リビア在住の各国の女性達が
アブに“普通の服”も頼んで作ってもらっているのだそう。
※アフリカン・ドレスとは、イメージ的にワンガリ・マータイさんが
着ていそうな、同じ生地でブラウスとドレスを作るボディコンシャスな
2ピース・ドレスです。
こんな本もあるので、ご興味ある方はどうぞ。
『アフリカンドレス (見る・つくる・知る おしゃれなアフリカ) 』
私も、日本から手持ちした服はごく少ないし、リビアのブティックで
見かける服は高い割りに興味をそそられなかったので、
この企画に便乗させてもらうことにしました!
【第一日目】 生地の買出し
スーク・ボスリーンという有名な布地市場に、
洋服の生地を買出しに出かけました!
ここぞとばかりに、みんな真剣に生地を選んでいます。
私は、マタニティ期間が終わっても着られるような
Aライン・ワンピースを作ってもらおうと思い、
白いコットン生地(花柄の刺繍入り)を購入しました!
1メートル10LD(1LD=90円くらい)のところ、団体割引
交渉をして@8LDにディスカウントしてもらいました。
多めに3メートル購入したので、24LDですね。
ちなみに、シルクは1メートルで15~20LDだそう。
クオリティも悪く無さそうだったので、ある意味お買い得です。
(買わなかったけど)
みんな思い思いの生地をたっぷり購入し、
この日はホクホク顔で帰路につきました♪
【第二日目】 アブちゃんへの注文
いよいよ、アブちゃんのショップに突撃です。
前日に奥さまの一人がアブに電話したところ、
「明日は朝10時からショップに居る」
とのことだったので、みんなで11時に詰め掛けました。
すると!
シャッター閉まっとりますがな。。。orz
アブに再び電話。すると
「ごめん、夕方また出直して」
とのこと。
もーう!!暑い中をわざわざ来たのに~!!
気を取り直して、夕方6時に再訪問。
すると、今度はちゃんと居てくれました。
右がアブちゃん。
腕がよく、英語も達者だということで、リビア在住の
各国駐在奥さま達の間の売れっ子テーラーです。
余談ですが、リビアに出稼ぎにきている腕の良いテーラーさんは、
口コミであっという間に各国奥さまに広まります。
そして短期でお金をしっかり貯め、尚且つ腕に自信もつけ、
ヨーロッパに移住してしまうのだとか。
今までにも何人かそういう人たちが居たようで、みんな盛んに
「アブちゃんには、ずっと居て欲しいね」
と話しています。
で、ハナシを戻して服の注文。
私は、前述のようにワンピースを一着注文。
手持ちの服を一枚持参し、
「このくらいのサイズで作って」
とお願いしました。
制作費は15LDだとか。
日本円で1350円くらいってことね!
安いじゃない!
他の奥さまたちもそれぞれ、思い思いの洋服をオーダーされていました。
笑ってしまったのが、日本に居るお母さまへのお土産として
ドレスをオーダーした方のエピソード。
お母さまの身長やサイズを数字で見たアブが、
「このサイズ表はおかしい!こんなに細いなんてありえない」
みたいなことを言い出したんです。
お母さまは「小柄できゃしゃ」だそうなので、アブの故郷の
女性達ではありえないサイズだったんでしょう。
日本人はスレンダーなんだよ(笑)
その日は、
「一週間後に出来る。出来たら、電話する」
とアブに言われ、バイバイしました。
ちなみに、これがショップの前。
朝来たときは、このシャッターが閉まってたのよ。。。
【その後】
あれから、2週間が経ちました。
私は無事にワンピースを手に…できていません。
オーダーした日から一週間後に電話してみたのですが、
「まだ出来ていない。出来たら電話する」
の一点張り。
どうやら相当に仕事が立て込んでいるらしく、私達の前に
注文した方も、まだ受け取っていないのだとか。
先日も、7月末でリビアから異動になるアジア某国の
大使夫人が駆け込みで6着頼もうとしたんだとか。
でもこれは、アブが
「手が回らないから」
とギブアップし、他の職人さんを紹介したなんていう
噂も風にのって聞こえてきます。
ああ~、やっぱり売れっ子なのね。
私がワンピースを手に入れられるのはいつになるのでしょうか。
Buddha only knowsですわ。。。