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「ねえ、マヤちゃん、この続きはどうなるの?」
「宇宙の続きを聞きたい?」
「聞きたいなあ」
「ここから先は、条件によって、いろいろなことが起きるけれどね・・・」
少女は意味深なことを言うと、すくっと立ち上がり、あたりを観察していた。
「・・・ねえ、あそこに、女子をいじめてる男子がいるでしょ?
あの子は、ひっくり返っている子。
好きな女子をいじめたり、綺麗なものを見ると破壊したり、反対のことをしたくなるの。
今から面白い実験をするから見てて・・・」
少女は完成した粘土の壺をテーブルの真ん中に置いて振り返ると、
「わーい、できた、できた!」と両手を上げて大はしゃぎをしてみせる。
子供達が集まってきて、「わーきれい」「カッコイイ」「これなあに?」とみんな同時に話している。すると人垣をかきわけ、一人の少年がつかつかとやってきて、完成した壺をゲンコツで叩き潰して立ち去ってゆく。
あたりは騒然となり、泣き叫ぶ子や、奇声を張り上げる子、先生に言いつけに行く子、大笑いをする子、少年を追いかける子・・・、荒れ狂う竜巻のような渦の中心で、少女は平然とした顔をして、グシャっと潰れた粘土のかけらを拾い集め、再びきれいなマルを形成しようとしている。
(続く)