先週、2月13日から16日まで、わずか3泊4日、思い立って台湾にちらりと旅をしてきた。3月から仕事が忙しくなるのでその前にどこか暖かそうなところに行こうと考えてそうなった。検索したら、台湾には2016年7月に、やはり3泊4日で行ったことがあった。今回も記憶が薄れないうちにメモしておくことにした。

 

1. 初日。羽田の第2Tへはいつものように新宿のバスタからリムジンで向かった。早めに着いたので、プレミアムラウンジというクレジットカードで無料使用できるところを使う。カレーライスや和食の朝食がとれる。そしてANAで羽田から松山機場へ。メトロの24時間券(1枚180元=868円)を買う。これなら翌朝まで有効だから。前回泊まったのとおなじ南京復興駅前のホテルまでMRT(電車)で2駅。昼過ぎに到着。翌日は高速鉄道で台南へ行くのでそのシュミレーションを兼ねて台北駅へ。予約せず、翌日に当日券を買うことにして、台北101駅へ。この信義区に現在建設中の超高層ビル「ザ・スカイ台北(The Sky Taipei)」の様子を見に行く。オットが仕事で関わったかもしれない物件なのだが、実現せず、完成が遅れており、まだまだ。四四南村などを見てホテルに戻る。

 夕食は、中山(孫文の名前にちなむのかな?)へくりだす。近くにはホテル・オークラなどもあり、銀座や新宿のような商業地区で飲食店もたくさんある。結局、前回見つけた24時間営業のお店に行く。いつも混んでいて待たされるけれど今回はすぐ座れた。

 

2. 2日目、日本の新幹線そっくりの高鉄で台北から台南へ(2人で2610元=12,628円)。当日券を買って、出発間際に飛び乗ったので、台中まで座れなかった。自由席は4車両あり、「博愛座」という優先席もある。台南まで2時間かからない。台南駅の建築はカッコいい。外に出て旧市街への無料シャトルバスに乗る。西門で降りて、予約しておいた旧市街の煙波ホテルまで歩く。とてもカッコいい新しいホテルだが値ごろ。前に旧台南地方法院(日本統治時代の裁判所)、斜め前に、世界的建築家、坂茂の作品である臺南市美術館2号館があり、その東に孔子廟、その北側に旧臺南州庁で今は国立台湾文学館、その東に臺南市美術館1号館(日本統治時代の警察署)、北の方に林百貨店、南の方に大南門、とほとんどのみどころが徒歩圏内にまとまっている。今さらながら、日本統治時代のモニュメントをきちんと保全して観光資源として活用していることに思いを致す。台北との違いは、あまり日本のコンビニが見当たらないこと。私たちのホテルの近くには、ファミマや新光三越があるのだが。お昼は台南名物っぽい麺類を食べた。名前は覚えていない。

 ホテルに戻ってひと休みしてから、赤嵌楼界隈のお寺をめぐり、屋台っぽいお店はいやだったので、きちんとしたレストランに入った。おいしかったが、カニの炒め物がまずかったと言ったら、計算のとき、お代をさっ引いてくれていた。

 台南には、郊外に八田與一技師の建設したダムがあり、今でも台湾の人は彼に感謝しているというエピソードがある。また、太平洋戦争の時に、村に被害を与えないようにして戦死したパイロットを祀るお寺「飛虎将軍廟」もあるのだが、次の機会に。いろいろ見どころがあるので、1泊では足りない。残念なのは、有事に備えて、台南には空軍基地があり、ジェット機の音がものすごく響いていたこと。

 

3. この日はタクシーで台南駅へ(115元)行き、台鉄で高雄へ移動(68元)。1時間弱。MECANOによる高雄駅もかっこいい。スーツケースを駅に預け(コインロッカーは時間制なので要注意)、地下鉄とライトレールに乗れる1日券を買う(やはり180元)。まずは、ベイエリアへ。高雄のウォーターフロントは必見ポイントなのだ。台湾では旧正月からしばらくランタン祭をやっていて、ここでは、水の上に大きなちいかわ・はちわれが浮かんでいて、若い子たちが大勢くり出していた。しかも、すべての地下鉄改札で、通るたびに「ちいかわ」と鳴くのである。そこらじゅうで、ちいかわ・ちいかわ・ちいかわ♪ もう面白すぎて気が狂いそう。多くの人がちいかわやはちわれのぬいぐるみをぶら下げている。午後にやはりMECANOによる国立高雄芸術センターに行ってみた。高雄は暑かった。オットは半袖のポロシャツだけで歩いた。25度くらいあった。港近くの緑地帯を歩いたら、トゲトゲが靴とズボンにひっついて痛かった。

 

 

 それから3時過ぎの高鉄で台北に戻った。ここでも24時間券を買い、ホテルに荷物を置いてから、龍山寺へ行った。東京の浅草みたいに賑わっている聖域である。お寺には、青森のねぶたみたいな巨大ランタンが飾られていて、夜のイルミネーションがド派手であった。ここの夜市みたいな市場を歩き、一本目の右路地を曲がり、前にもやってもらったことのあるマッサージ屋さんに入る。40分で400元は安い。市心だと40分で600〜700元。それに上手い。終わったあとは、足が宙に浮くようであった。

 夕食はいつものお気に入りに行き、辛抱強く2時間くらい待って、10時すぎにようやくありついた。透明なエビの餃子はおかわりしてしまった。前回もらったクーポンを出したら、200元引いてくれた。ホテルに深夜0時頃戻った。

 

4. この日はゆっくり起きて、ゆっくり朝食をとり(ふかしたサツマイモやキャベツ炒めが美味しい)、市政府駅まで行き、忠孝敦化駅に戻って青山・表参道っぽい界隈を散歩した。スーパーを覗いたらね日本のお米がたくさん売っていた。あらら!! 忠孝復興駅前のそごうを冷やかしてから、ホテルに戻り、松山空港へ。こちらでもプレミアムラウンジで軽い昼食をとり、ワインや台湾ビールを飲んだ。そしたら、ANAの中でも2時過ぎに昼食がでた。まずそうではなかったのでこれも食べてしまい、夕食をパスすることにした。ANAの食事はITAよりもいいと思った。

 オットは今でもたまに「ちいかわ」と奇声を発している。

 

 20日にコレステロール値の再検査をした。あれだけ台湾で食べたのに、1月の検診時よりも30以上悪玉が減っていたので、薬は服用しなくてよいことになった。ヨカタ。