ヴィム・ヴェンダースの映画『PERFECT DAYS』の舞台となった公共トイレ、以前から見てみたいと思っていたが、今日、この猛暑の中、友人と半日かけていくつか見てまわったのでメモる。

 

 1. 友達とは、千代田線の代々木八幡駅で待ち合わせした。3番出口を出てすぐ、まずは、坂茂の暖色系カラフル透明トイレ(渋谷区富ヶ谷1-54-1 代々木深町小公園)へ。中に入って内鍵をかけると、透明でなくなる。利用者のマナーが悪く、プラカップやゴミが中に置かれていた。これらのトイレは一日3回掃除するようなのだが。

 2. さらに北上して数分、同じく坂茂のトイレの色違い(渋谷区代々木5-68-1)。やはりゴミあり。

      

 3. そこから西へ。小田急の踏切を渡り、代々木八幡神宮の小高い境内を横切り、山手通りに降りてすぐ右に、伊東豊雄のトイレ。品のよいベージュ系のグラデーション。トイレの内部はどこもだいたい同じで、特にデザインはされていない。

 4. 代々木八幡駅に戻り、千代田線で明治神宮前へ。そこから渋谷に向かい、宮下公園の手前、明治通り沿いの緑地帯に安藤忠雄の「あまやどり」(渋谷区神宮前6-22-8)。

 5. そこから渋谷駅に出て、恵比寿へ。駅の西口、交番の隣に、佐藤可士和の White (渋谷区恵比寿南1-5-8)。これは夜のライトアップがきれいらしい。

 6. 交番前方の駒沢通りを東へ。ガードをくぐり、渋谷川沿いのタコ公園の一隅に、槇文彦(お悔やみ申し上げますお願い)のイカトイレ(渋谷区恵比寿1-2-16)。男性が二人、トイレのベンチでお弁当を食べていた。我々はそのすぐ隣の生パスタのお店でランチをした。

     

 7. そこから少し駅の方に戻り、田村奈穂の Triangle という赤いトイレ(渋谷区東3-27-1)。写真を撮っている数分の間に、タクシーが何台も停まり、運転手さんが次々に利用していた。

 8. 駒沢通りに戻り、西へ。片山正通の Wonderwalla (コンクリの木目, 渋谷区恵比寿西1-19-1)。ここはちょうど清掃中であった。公園の緑とトイレの植栽がすてきだった。

 9. 恵比寿から新宿へ。甲州街道を歩いて初台手前にある藤本壮介の流線型のトイレ(渋谷区代々木3-27-1)。

 10. 初台から京王線に乗り、幡ヶ谷で下車。佐藤カズーの白い半球型トイレ(渋谷区幡ヶ谷2-53-5)。ボイスコマンドで扉の開閉や水出しなどができるということであったが、QRコードを読み込んでトライしてみたもののエラーでうまくいかなかった。