今、NHKBSで『舟を編む』というドラマをやっており、それが面白いので、何か三浦しをんの小説を読んでみたくなった。これは135回直木賞を受けた小説である。

 三浦しをんのこの小説は読みやすく、電車の中などで気軽に読めて面白かった。東京近郊の町田市がモデルのようなまほろ市は、さまざまな人生の吹き溜まりのようであり、こんな状況で日本はだいじょうぶかしらと心配にもなったが、娼婦とかヤクの売人とか、見慣れない社会を垣間見せてくれた。この人たち、こんなにタバコを吸ったらからだに悪いだろうに。お酒も飲みすぎだわ。