まずは、意を決してこのような書籍を編集・著述して下さったイ・ヨンフン教授と韓国の出版社に敬意を表す。ムン・ジェイン政権下、日々悪化していく日韓関係を憂えている人々にとって、未来への道しるべとなる一冊である。一日も早く英語版が出版されて(版元を探している段階らしい)、世界中の人々が真実を知るようになることを願いつつ、ここには書籍の内容をメモっておくことにする。

 

 1. この書籍を企画・刊行したのは反日運動家で知られる韓国初代大統領イ・スンマン(李承晩)を奉じて設立された学堂が、故人の政策が残した「反日感情」という負の遺産を克服し、故人の説いた自由と独立の精神に則り、企画・刊行した。

 2. 編者の目指す点は2つ、「反日種族主義」が韓国亡国の根元にあるということ、そして「日本軍の慰安婦問題」の真実を解析するということ、である。

 

 1部と2部では「反日種族主義」を検証する。冒頭で、韓国は嘘と詐欺の蔓延する低信頼度社会だと断言し、それが歴史に根ざすことを明らかにしている。

 一例として、韓国のベストセラー歴史大河小説『アリラン』に語られる多くの嘘を挙げる: 日本人警官が[裁判もせず]、日本軍の土地調査事業を妨害した農民を堂山木に縛りつけてその場で銃殺、日本軍のために徴用されて飛行機格納庫を建設した朝鮮人労働者を防空壕に閉じ込め、手榴弾と機関銃射撃で皆殺しにした、など。この小説は何百万部も売り上げ、21世紀になってからも版を重ねている。

 教科書が嘘に満ちていることも我々はよく知っている: 日帝は朝鮮の農地の半分を収奪したとか、全国の土地の40%を収奪されたとか、朝鮮の米を収奪した、など。事実は輸出であり、日帝の植民地政策は同化主義であり、近代化が進んだことを証明。

 さらに「徴用」の嘘も検証。炭鉱などで働いた朝鮮人労働者の賃金と待遇を検証。

 日韓併合後、朝鮮は日帝の一地方となったが、参政権と兵役義務を欠いた二等国民であった[台湾も同様]。それでも志願兵に応募することは可能であった。

 そして、1965年の日韓請求権協定を明確に説明。韓国は、戦勝国でもなく、戦争日外国でもなく、日本側にも財産請求権はあった、など。

 

 11節からの第2部では、ペクトゥサン(白頭山)神話を取り上げた。朝鮮人は、日帝下で初めて民族を知るようになり、この山が民族の霊山となった。この山の洞窟で生まれたのが金正成だという叙事詩が書かれ、この神話は南北共通のものとなった。

 12節では独島[日本の竹島]の真実を検証している。韓国が祖国の胆嚢たる独島だと主張する于山は、史料を鑑みるに、大きさ、位置とも独島とは異なることを検証。

 13節では、土地測量のために日帝が地面に打った鉄杭を、風水的に韓国の精気を抜くための呪いだと認識した韓国人の迷信性が反日を醸したことを語る。

 14説では、旧総督府庁舎を撤去した件について語る[日本にだってあんなに立派な建物は残っていないし、満州や台湾には日帝時代の構築物がバッチリ残っているのに、韓国は日本が大嫌いだから全部チャラにしたかったのね]。

 そして17節では、このようにして培われた韓国人の反日感情は、長期持続する心性と言うべき不変の敵対感情であり、世界史の中でも例を見ないほど根深いものだ、とする[解消させるには長大な時間を要する: 政権交代くらいではダメみたい・・・]。

 

 第3部からの慰安婦問題については、スレを改める。(つづく)