WOWOWのアカデミー賞特集でやっていたので録画して見た。1982年公開、リチャード・アッテンボロー監督、ガンジー役の俳優ベン・キングスレーなど計9部門が受賞した。30万人のエキストラを動員した歴史大作だ。

 映画の内容については、Wikipediaをはじめとして、参照できるサイトが多々ある。

 公式サイト→https://www.sonypictures.jp/he/1254

 

 映画は1948年、イギリスの植民地支配下から独立したばかりのインドにて、群衆に囲まれていたガンジーが、その中の1人によって射殺された場面から始まり、場面はそこから何十年もさかのぼる。場所はイギリス植民地の南アフリカ。ロンドンの法曹院を卒業した若きガンジーは弁護士になろうと南アフリカに入るが、有色人種ということで一等列車から放り出される。そういう時代であった。ガンジーはイギリスの人種差別政策に辛抱強く抗議活動を行なう。

 そして1915年、インドに帰国し、インド独立をめざすネルーらに歓迎されると、「非暴力」による抵抗運動をくり広げる。民衆が暴動を起こした時は、断食をして、非暴力を訴える。このような独立運動は、イギリス本国のジャーナリズムによって報道されていく。ガンジーは第二次世界大戦中にも投獄された。

 インド内には、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の確執があり、ガンジーはひとつのインドを目指したが、大戦後の1947年、イギリス連邦の傘下として、ヒンドゥー教徒のインドと、イスラム教徒のパキスタンに分かれて独立した。この分離独立は人々を宗教的熱狂に駆り立て、千万単位の難民と民族移動と殺し合いの悲劇をうんだ。ガンジーを殺したのはヒンドゥー教の原理主義者であり、融和共存を図ろうとするガンジーを憎んでいたのだ。

 なお、パキスタンは東西に分立していたが、内戦が起こり、1971年、東パキスタンはバングラデシュとして独立する。