未来に向かって ~旅立ちの朝~ -12ページ目

未来に向かって ~旅立ちの朝~

応援している大切な人たちのことを中心に、日常をつづっていきます

OIL AGE OSAKA+TOKYOプロデュース

「ペーパーカンパニー ゴーストカンパニー」


あらくないあらすじを終えて、、そして感想へ!!


あらすじ上げた時点で9割方書き終わってた感想。

なのにどうしてアップするまでに、

一週間以上掛かってしまうのか…ぐふぅぅぅ><



・・・・気を取り直して、いつものようにリンク貼りつつ行きますよ。


こちらが前回のブログ。

「ペーパーカンパニー ゴーストカンパニー」振り返り(おはなし)




それでは作品自体の感想行きます!



○自分にとってのペパカン

やーー、泣きましたね(^^;

それはもう泣きましたね、

余韻強すぎて福地さんにいぢられる位に><

でもすごく笑えて。


春子の姿が楓にしか見えないことによって起こるアレコレ、

これは言ってみればベタなのでしょうけど、ベタで何が悪い!

ベタっていうのは効果があるからこそでもあるのか?

(↑それは「ベタ」ではなく「陳腐」の時に使え、

 と突っ込んでくださる方とはきっと友達になれるw)



おはなしブログでも書いたことですが…

6Cの過去作品の中でも一番観てみたかった作品でした。

とにかく20周年のダイジェストで観た印象が強くて。

前回のOIL AGEの後、ペパカン観たいな~なんてツイートしてたらね、

プロデューサーさんからまさかのリプが来て驚いていたのです。

でも本当の驚きは、リプではなくて本当に上演されたところでしたw


そして、、、素晴らしかった・・・


期待が強くなりすぎるってことはだね?

ハードルが上がるってことなんだよ!!

相当高い満足度でないと「意外とこんなもんか…」って、

そういう印象になる可能性だって高いわけですよ。

でもこの作品にはそんなのまったく当てはまらなくてね~。

ハードルあったのだろうかって気がします。

おんなじことをブログに続けて書いちゃってますけどもう気にしないw



惜しむらくは…もちょっと観たかった…体調のやつめ><

作品のパワーに呑まれっぱなしで細部まで拾い切れなかった><

体調のやつめ><(二回目)


今年何度目かわかんないけど、

発券済み支払い済みのチケットを無駄にしてしまった…><

しかもなぜか○○りんチケットで複数回…○○りんごめん><




そんなこんなで自分にとってはとてもとても大きな作品になりました。

自分観劇史上でも最高の作品のひとつになり得る?

6C作品ではCall me Call youがそこにいたのですが、

それを超えてしまったかもしれない勢いです!


細かく言ったら突っ込みどころもちょいちょい。

松本さん作品らしい?ちょっと遠回しなところ?もあったり。

(なぜ早く核心を突かない?みたいなところw)


いろーんな意味でのちらほらがあったりなかったりするのですけどもw

作品の大枠というか背骨というか、そういうところが持つ力?

押し寄せてくる大きな流れのパワーに、もう完全に呑まれてました。

そういう部分のパワーは自分観劇史上有数でした、凄かった。


もうひとついうと、遠回しだなと思ったところも、

理解を深めてみると何となく意味が分かるような気がしました。

確たる理由がある訳じゃないですが、

きっとこういうことなんだろうなって思える感じですね。





○大枠な感じの感想

とりあえずまず寄り道話。


20周年のダイジェスト映像で観たクライマックス。

暗い中、ヒロイン(であろう椎名さん)を、

後ろから抱き締める主役(であろう妹尾さん)。

(「○○であろう」なのは、話を知ってるわけじゃなかったからw)


そして妹尾さんの、ぽつりぽつりと、

なんとか紡ぎ出すような歌声の中で、

幽霊のヒロインに当てられた照明が少しずつ消えて行き…

そして流れるバイオリンの音?のBGM。


再三書いている印象強いところというのはこの光景です。


が!

印象が強すぎたためにですね?

今回の初日、幕が開いて、聞こえてきた福地さんの陵の歌声……



「こ!!この歌は!!!」



と気付いた瞬間にもう涙が浮かびましたw

話の流れも何もないところで記憶と雰囲気に左右され過ぎw

こういう風に作品を観ちゃいけないと思いつつもいつもこれだw


でもその記憶の元が、ダイジェストでのほんの一瞬のものって、

そこが凄いと思うわけですよ。

それだけこの作品の持つパワーがすごいんじゃないかなって。




で、本筋な感想に戻りまして・・・


毎度良く書く「6Cらしいスピード感」、

これが今まで観た中でもよ相当に強いんじゃないか?と、

そんな風に思えた作品でした。

Call me Call youと双璧の感じですかね~。

でも「会話」に限っての速度感ではこっちの方が上なのか?


それからこれまた良く書く「緩急」の面でも、

「急」の方でとにかく押し切る!!

みたいな凄いパワフルさの印象が強いです。

凄い勢いからピタッと止まる、6C作品ではこれ良くありますが、

止まらずにひたすら押し寄せてくるような勢いって感じ。

「緩」の部分は、ひとつのシーンひとつの流れの中で、

緩急をつけるというよりは、もうちょっと大きな流れ?

作品全体の中で緩急があるというか(それはある意味当然か?)、

シーンそのものが「緩」の部分があったという感じですかね。

ま、あくまでも個人的印象ですけども。


そんな感じで、

止まってくれないジェットコースターに乗った気分?w

作品全体を通して、高速展開の勢いに呑まれまくって、

その流れに押し流されるように観ていて…


その中での様々な笑いを楽しむ!


ひとりの破壊力を楽しんだり、

複数人の高速テンポの掛け合いそのものに笑ったり。

そして春子&楓が絡むと起きる、認識のズレによる笑いを楽しむ。

そしてそして、、


見えてくる真実に驚いたり感動したり!


という感じ。

笑いと驚きの振り幅がホントに大きくてね~。

そういう落差の大きさが観ている気持を大きく動かしてくれました。




心・気持ちを動かす要素が幾種もあったのは間違いないと思います。

それでもやっぱり自分にとってこの作品は、

陵あってのものなのかな?と思います。


「この作品を自分は誰目線で観てたんだろ…」

(誰目線というかどこに感情移入してたか、ですかね)

っていうのが我ながらイマイチはっきりわからなかったりします。

それに男性と女性でも感想というか響き方が違ったりもするようで、

果たして自分はどういう感じで観てたのかな~とは思います。


ただ陵に相当こてんぱんにされたのは間違いないわけでw

幕が上がった当初からスイッチ入れられた訳ですからねw


っていうか結局、陵にやられたって人が、

多いですよね?・・・・ね!?・・・・ね!!!(ゴリ押しw




陵の人柄。

無愛想でとっつき悪くて、仕事もあまり真剣じゃない、

粗野な雰囲気もあったりしてね、

なんだかロクデナシな雰囲気にも最初は感じる。


でも本当は、

「奥さんの死のために仕事への情熱を失っている」

であろうことは、割と早くからふんわりと見えてくる…

(無愛想なのは元からっぽいところありそうだけどもw)

そういう感じはありました。

だからやっぱり、楓の八面六臂の破壊力を目の当たりにして、

え?一体誰が主役なの??という想いを抱きながらも、

陵の想いの部分に沿って(「添」の方か?)観てたのかな?





○好きなシーン的なお話

全部です!


話が終わってしまったw

これじゃ意味がないのでちゃんとしますが…

とりあえず全体的に良いとこだらけだったのは間違いないです。

だからこそ、「好き」「良い」ではない部分?、

特に何もない普通のところとか、マイナスの意味のところも、

数が少なくて逆に目立ったかもしれません。

良い印象でいろいろ埋め尽くされた、本当に楽しい作品でした。


中でも特に印象が強かったり好きだったりするところを、

いくつか挙げてみます。



まずは


「陵」です!




シーンじゃねーし!!



や、すいませんホントすいませんw

でも仕方ないじゃないすか良かったんだから。

ちょっと悪そうなやつが実は良い人でした的なのはズルいと思うよ?

でもそれをここまで徹底的に素晴らしくやられますともうね、

どうしようもないですよねw


作品を通して陵の姿・雰囲気は変化していきますが、

彼の姿が崩れて行くとでも言いましょうかね、

本当の心を覆っていた壁が崩れて行くと言えば良い?

固いはずの心の壁、でもほんのわずかずつほころびを見せて、

そこから垣間見える彼の中の気持ちに「おや?」と思わされる。

(この辺は菱沼さんの功績が?)

それが調査ノートや人権団体とのことをきっかけに、

一気に崩れて本当の心が表れたとき、

もう胸を打たれないではとてもいられないわけです。


すごくぶっきらぼうだけどきっとすごく不器用なだけで、

中に秘めたものはとても熱く滾り愛深い…

そういう姿への変化は、それはもう素晴らしいものでした。


記事にして何になるんですか

記事にして春子は帰って来ますか

俺にはなぜ春子が見えないんだ


あーーーー

とりあえず泣いて良いですか?

あの陵の叫びを想い浮かべるだけでダメだ・・・(TT)




次は日比野デスクによる陵への痛烈な問いかけ。


嬉しくないの?悔しくないの?

というやつですね。

もし他社に抜かれることがあったら、

あと一日早く、あと少し粘っていたら、と後悔することにならないか、

記者としての想い?からの言葉。


こういう想いは他業種からでも分かりやすい?

なるほど!ととても思える言葉であり、辛さでもありました。

が!

ピンと来た人も多かったのではないでしょうか。

奥さんの死と自分の仕事とのことで、これこそが核心なのではと。

これはもしかして陵には言っちゃいけない言葉に等しいのでは…と。


初見でのこと何となく覚えているのですが、

日比野さんのこの言葉にストレートにグッと来たのですが、

あれちょっと待て?もしかしてこれか??

と、その後にふと思ってしまったのでした。


そして、これが後に繋がって行きますよね。

医者から言われた「あと10分発見が早ければ」。

そして仕事に熱心なあまり張り込みにのめりこみ、

まさにその10分で大切なものを失ってしまった。


日比野デスクのこの言葉自体がすごく印象強くて好きでしたが、

後から分かるこのことで、リピート時にまた違った印象が生まれる。

この作品の核心部分にぐっと踏み込むとても印象深いところでした。




次は、編集局長。

誰しもが思ったことでしょう。

陵が本当の心を表し、あの場にいた誰もが、

動くことも言葉を発することもできなくなったあの瞬間に、

たった一人だけ行動することができている局長、

なんてすごい人なんだ!と。


上司として、指示者として、素晴らしかったのはもちろんです。

でもそれだけでなく、あの時の局長の心境、本心、

そこを聞いてみたかった!

確かに仕事が進まなくなっていた。

最終版完成に向けて時間がないのに手を止めている暇はなかった。

その中で作業指示者としてひとりひとりにクギを刺していく。

あの空気の中でのこの的確さはそれはもう素晴らしかったのですが、

それだけだったのか、それとも他の意図があったのか。

あったのでは、ないのですかねえ。


あの言葉によって、凍りついたあの場の全ての人間を、

救ったと思うのですよね。



普段?の姿、序盤のヤンチャ?チャラい?雰囲気w

(まあアロハ効果もあるだろうしw

 それもホントは休暇のはずだったから仕方ないがw)

そういう姿を見せられていたから、昼行灯じゃないですけど、

いざのときの姿が本当に素晴らしく映りました。

ヤンチャなところから、人権団体への皆を守るような一喝、

そしてこのシーンへ…もう素晴らしすぎる><


あのヤンチャな姿だって、もし普段ああだとしたら、

うるさいかもだけど、ある意味職場も和むだろうしなあ…。




そして調査の真相が明かされて行くときの流れですね。

全体の流れで緩急、みたいに上の方に書きましたが、

悲しい展開に心奪われていた中から、

いろんな情報が結びついて解決の糸口になり、

みんなが一斉に動き出していくところです。

ここは心が沸き立つものがありましたね~。


どんなお話・作品でも、こういう部分はあるのでしょうけど、

悲しみのゆったりした展開が素晴らしくて、

そこから加速して行く展開がまた素晴らしくて、

やっぱりワクワクさせられちゃうのですよね!!






妙子のところとかまだまだ書きたいところもありつつ、

次回に…続く!!!




のか!?w

すっかり久々のブログになりましたが、

これだけはどうしても書きたかった…



OIL AGE OSAKA+TOKYOプロデュース

「ペーパーカンパニー ゴーストカンパニー」



大好きな劇団6番シードの松本さんの作品。


この作品は本当に観てみたかった。

以前6Cの20周年の際に販売した6C作品ダイジェスト動画DVD。

その中で、過去2回上演されたこの作品の映像を観て、

ホントにね、ごくごくわずかな、量しかないのですよ。

20年間の記録を1時間程度の中にぎゅっと押し込んでいるのですから。

でも、そのほんのわずかな映像だけで、心奪われ、

そのシーンのことを誰かと話そうとしたり思い浮かべようとするだけで、

何か胸に込み上げて言葉を発しづらくなるほどになっていた作品。


期待を込めて込めて込めて込めて、今回の上演を迎えたわけですが、

そういうときってもうこれでもか!とハードル上がるはずなのに、

そんな高さなどものともしないくらいに、

高く高く飛び越えて行ったしまったよ…(遠い目)


すごい作品でした。

自分の観劇歴のトップにポンッと並びかけるような、

それはそれは素敵な作品でした!




というわけで、いつものあらくないあらすじ。

今回はまた書くのにどえらく苦労した…

台本売ってる作品はカンニングできちゃうから書かないんですけど、

どうしても書きたかったから…

でもやっぱりところどころカンニングしちゃいましたーー(告白w


ま、とりあえず行ってみます!



まずは公式からのご紹介

公式サイトへのリンク



●ストーリー

「俺は…奇跡なんか信じない」 

 

日々、締め切りに追われる新進気鋭のタブロイド紙・サブウェイリポート。 

滑走路事故、人権団体のクレーム、インサイダー取引、届かない原稿、脱税疑惑。 

刻々入り続けるニュースの奔流。次々起こり続けるトラブルの山。 

戦場と化す深夜の編集局に、予期せぬ来訪者、幽霊が訪れた。 

 

真夜中の新聞社に、小さな奇跡が舞い降りる…。






そしてここから行きますよ、長いやつ。




●あらくないあらすじ

徹底して掘り下げたネタがウリのタブロイド紙

「サブウェイリポート」。


編集部員たちはいつも多忙だったが、

この日は特に大変な状況になっていた。

数名が休暇などで手薄になったところに、

女性人権団体が抗議に押し寄せたことへの対応にも追われ、

締め切り目前で記者たちは悪戦苦闘していた。


やむなくデスクの日比野は、休暇の編集局長を呼び戻す。

328日ぶりの休暇でハワイに向かったはずが、

ちょうど発生した滑走路事故で搭乗便が欠航し、

休暇が台無しになってしまった直後の編集局長・・・




皆が多忙を極める中でただひとり、沢登陵だけが、

我関せずとばかりに自分の担当分を終えて帰ろうとする。

秋森楓はそんな様子を咎めようとするが、

他の編集部員たちは、いつものこと…と半ば諦めた雰囲気だった。


かつては皆と同じように熱心に取り組んでいたのに…

一旦落ち着いたところで、最近の陵の様子を語る皆。

その中でふと校閲の君江が触れたのは、陵の妻である春子のこと。

かつて短い間ながらもここで一緒に仕事していた女性。

新しいメンバーは陵が既婚であることを知らず聞きたがったが、

日比野は君江をたしなめ、多くを語ろうとはしなかった。

唯一語ったのは、春子は一年前に亡くなったということだった。


場の空気がしんみりする中、春子と仲良しだった楓だけは違った。

なぜなら皆が話をしているその輪の中に・・・春子がいた。




なんと春子の幽霊が編集部に現れていたのだった。

驚く楓に陽気に挨拶する春子、会話までできてしまう。

楓だけにしか見えず、春子も楓からしか見えていないのが分かる。

春子いわく、楓は1000人に1人の霊感の持ち主らしい。


そこから始まる楓と春子のやりとり。

何故出てきたのか、何故ここにいるのか、楓の方は疑問だらけだが、

心も「行動」も(幽霊だけに)気ままな春子に振り回される。

そんな楓の様子は傍目には当然、気でもおかしくなったかと映る。

病気や洗脳を心配され(宗教団体の取材直後だったため)、

救急車を呼ばれ、搬送されそうになっては、

トイレを装い救急隊員から逃げたり。


多忙なはずの編集部で、周りの皆や、忘れ物で戻ってきた陵に、

何とか事態を伝えようと奔走する楓。

特に陵にはなんとか伝えたいという気持ちはあったが、

さすがに核心には触れられず、

遠回しで要領を得ない話しかできない…。




楓(と春子)の騒ぎに振り回されつつも、何とか仕事を進める皆。

人気音楽プロデューサー、DJバッチョの不倫疑惑を調べる柳田は、

ある会計事務所の脱税「手引き」の疑惑を調査したノートを見つけた。

調査途中で終わっていたその取材ノートは、

一年前にその件を担当していた陵のものだと、

当時コンビを組んでいた菱沼が気付く。


柳田いわく、DJバッチョにはもうひとつ、脱税の疑惑もあった。

そして彼と接点のある会計事務所が、

このノートに書かれた調査対象の事務所らしい。


この会計事務所のことが、大きなスクープの接点に?


しかし、ひったくるようにノートを取り上げる陵。

「裏が取れずに記事にできなかっただけ」と話に取り合おうともせず、

ノートのことも伏せようとさえするかのようだった。




春子のことに(楓だけ)、そしていつもの仕事のことに(他の皆)、

慌ただしく動く編集部内のドタバタの中、春子は、

自分が誰かに触れることで、その人の身体でその人の言葉として、

言葉を発することができるのが分かる。


ただしその後その人はしばらく失神してしまう。

人が突然倒れてしまう…楓を追ってきた救急隊員まで巻き込み、

編集部内のドタバタはさらに拡がっていく。

(ちなみに話せるのは短時間で、触れられている間の記憶もない)

(楓は霊感のためか、失神はせずに済んでいた)



そしてなんと、幽霊がもうひとり、編集部に現れる。

なぜか惹かれてここに来てしまったという中年の男性。

春子とその男性は互いの身の上を語り合ったりしていた。


春子が語ったのは、

どんなに心配しても、体を顧みずに取材・調査に懸命な、

夫…陵のことだった。

ぶっきらぼうで鈍感な夫。

そんな陵との馴れ初めなども語る春子だった。



春子と男性の横で、脱税疑惑について調べる編集部員たち。

陵が調べていた会計事務所の手口は、

幽霊会社を使って架空の経費を計上するものだったが、

DJバッチョの会社の取引先にもまた、幽霊と思しき会社が。

このふたつ面からの調査で発覚した疑念点として、

複数の会社の代表取締役に「車谷次郎」という名前が。

それは…春子と話している男性の名前だった。


話が聞こえて驚くその男性。

自分はホームレスで、会社社長など身に覚えはない。

しかし陵のノートに書かれている、当時の追跡調査の内容は、

出身地や近況など、明らかにその男性だと特定できるものだった。


菱沼たちは男性の件についてさらに陵に尋ねるものの、

陵は頑なに答えようとせず、例によって帰ろうとしてしまう。

裏が取れないまま調査を途中でなぜ諦めたのか…

と怪訝そうにしていた日比野や、

かつてと違い仕事に消極的な陵の様子が気になる春子。



そして、本人を目の前にした春子が、つい勇み足をしてしまう。

勝手に楓の体を使って陵に話しかけてしまった。

自分は車谷次郎を知っている…

かつてホームレスの調査をして会った…

目の前にいる次郎本人からたった今聞いたことを、

さも楓が調べて知っていたかのように語る。

しかし楓がそんな調査などしていないと陵にバレてしまう。

そして先程から春子に絡めた話ばかりしようとしていたことも絡み、

自分をからかうつもりなのか…と、

周囲が驚く程の激しい怒りの感情を露わにして、楓に詰め寄った。


驚いた春子が手を離したため突然我に返った楓。

春子に事情を聴いて事態を理解し、意を決して、

幽霊が見えていることを皆に話す。次郎さんがここにいると。

もちろん最初は信じない皆。

しかし…幽霊の存在を無意識に感じていた?…

楓同様、春子たちがいる影響か、寒気を感じていた君江を巻き込み、

あの手この手で伝えようとする楓。


楓ほどではないが君江も幽霊の声が聞こえている?

(ただし次郎のことを自分の亡くなった夫と勘違いしたが)

皆、君江のそんな様子に心揺れつつも、

機転を利かせて撮ったポラロイドには楓しか写っておらず、

目に見えない幽霊のことは真偽の判断がつかずにいた。



しかし他の皆とも違いやはり取り合おうとしない陵。

その態度に日比野が疑念をぶつけた。

かつて調査していたものに、今こうして新たな事実が判明している、

それが嬉しくはないのか?

自分が取り組んだものを他社に持って行かれたら悔しくはないのか?

あのときもう一日早ければあと一時間粘っていたらと

今帰って本当にいいのか?…と。



そこに、抗議の対応のため階下で待たされていた女性人権団体が、

しびれを切らして乗り込んでくる。

臨月で産休を押して対応のため出てきた妙子と、陵が、

かつて書いたドメスティックバイオレンスの記事が特に問題視され、

そのときの紙面を突きつけて抗議を受ける。


しかし、2人がどのような想いで書いたものなのかということ、

ひいてはここの記者たちが普段どのような想いで書いているのか、

あなた方が指摘するような批判には当たらないと、

毅然と反論する局長と妙子。

だが陵は、そんな大層なしろものでなく、数字のため、ネタのためと、

抗議メンバーたちに対してうそぶくのだった。

しかも、これで満足しただろう!と、彼らを暴力的に追い出そうとする。


熱心だったかつてと違う最近のやる気ない雰囲気、

それとも明らかに異なる、おかしな様子の陵。

ノートが見つかってからおかしいと疑念をぶつける日比野。

こんなものを記事にしてなんになるのかと反論する陵は、

ノートを床に叩きつけた…。

その姿に楓が気持ちを爆発させる。

前の陵ならばこんなことは絶対にしなかった、

今の陵を春子が見たら悲しむ…と。


問い詰めて行く楓を背に、ノートを拾い上げた日比野が気付く。

書かれている取材の最後の日付は…春子が亡くなった日だった。


楓にそう告げる日比野の言葉によって、秘めていた陵の心が表れた。



一酸化炭素中毒…あと10分発見が早ければという医者の言葉。

一年前、会計事務所の張り込みに懸命だった陵は、

今もし他社に抜かれては…と、ついつい時間を延ばしていた。

そうして帰宅が遅れたために、春子は亡くなった。。。


陵が初めて感情を表に出して語った、春子の死の事実。

そして彼はこう続けた。

真実を明らかにして、これを記事にして、春子は戻ってくるのか…

春子を犠牲にしてまで追ったこの事件が記事になって誰が喜ぶのか…


陵の本心を初めて知り、誰もが動けないような空気の中、

たった一人だけ動けた人物…局長から、厳しい指示が飛ぶ。

最終版作成に向け各々の担当記事はどうなっているのかと。

そして陵には、やる気がないなら辞表を出せ、と。。。

その言葉に、まるで場の空気が一瞬で入れ替わったように、

皆がそれぞれの仕事に戻って行く。


そして、立ち去ろうとする陵。

陵を止めようと懸命になった春子が突然歌い始める、

楓にこの歌を歌うようにと叫びながら。

春子の歌を楓が真似し歌い始めると、突然陵が足を止めた。

なぜ・・・お前がその歌を?と

その歌は、陵が好きな歌だった。

2人の初デートの登山の時に、陵が春子に教えた歌で、

ひとりの仕事中なども良く口ずさんでいた。

春子もその歌を良く歌っており、そのことを次郎に語ったりもしていた。


さらに変化が。

先程撮ったポラロイド写真、

誰もいなかったはずの場所に白い影が写り始める。

ここに楓の言う「次郎さん」がいるということなのか??


楓が次郎について語っていたこと、

次郎の言葉として伝えていたことが、

本当のものなのかと皆が思い始めた。



そんな折に次郎が思い出した。

死ぬ直前の晩、見知らぬ人間に酒をご馳走されたことを。

さらに人権団体の置いて行った一年前のサブウェイリポート、

そこにはちょうど、ホームレスの特集記事が載せられていた。

都内の記録的な大雪でホームレスの凍死が相次いだときのもの。

その中に次郎さんの…車谷次郎の名があった。

さらに、次郎さんと共に死んだ友人の名を聞いた楓が皆に伝えると、

なんとその人物の名も一緒に記事に挙がっていた。


楓は今まさに車谷次郎と会話している…皆が信じた。




そして疑惑の解明へ。

車谷次郎は既に亡くなっている。

彼を代表取締役とする会社が幽霊会社である証拠になる。

この手口は件の会計事務所が裏で糸を引いている可能性がある。


さらに次郎さんは戸籍を勝手に使われた?

考えられるのは他人の戸籍を売買する戸籍ブローカーの存在…

偶然にも過去に陵が、戸籍ブローカーの特集を組んでいた。

その調査時の写真から、次郎さんに酒をご馳走したのが、

そのブローカーであるということも判明する。

何と、陵がその写真を、次郎さんのいるであろう空間に掲げて、

次郎さんに写真を見てもらうことで確認できたのだった。


追っていた複数の大きな疑惑が結びつき、

そして解き明かされた。




皆が一斉に動き出す。最終版に向け記事作成に取り掛かった。

そんな中、次郎さんは、楓の身体を借りて陵に話がしたいという。

次郎さんは春子からたくさん聞かされた陵の話から、

どうしても陵に言葉を掛けたかったのだった。

その話の中には記者たちが皆知らない、自分のプライベートの話が。

楓の口から聞かされた次郎さんの言葉。

なぜ車谷次郎はこの話を知っている?

今日の楓はひとりごとを話すように、誰かとフランクに話していた。

それは一体誰との会話だったのか。

陵の中に生まれる疑問、その答えは…



さらに…ポラロイドにもう一つの白い影が浮かび上がった。

もうひとりの幽霊が、いたということ?

皆がそこに気付いたが、しかし春子は楓に言った。

仕事への熱意を失っていた陵が、元気な陵に戻った、

自分はそんな陵が好き…だから自分の存在を明かさないで欲しいと。

しかし楓はそれを認めず、

本当の想いを言うように春子に言葉をぶつけた。


先程まで次郎さんと話していたときとは楓の話し方のトーンが違う、

そのことに気付いた陵。楓…今お前が話しているのは…



そのとき妙子が急に産気づいた。

まだ余裕があるはず、心配いらない、そう言う妙子だったが、

春子が何かを勘付いた、急がなければ危ないと。


そして春子は理解した。

自分がなぜ、何かに惹かれるようにして今日ここに来たのか。

それは…妙子の子として新しい命が生まれる、

それによって席が空いた天国に、自分が行くことになるからだと。

だから自分は縁のあるこの場に来たのだと。



楓が付き添って妙子を病院に連れて行き、

他の皆は最終版作成に向かう。

そして全てに気付いた陵は、楓がしていたのと同じ方法で、

春子に、呼びかけていた。しかし春子の声は、届かない…。

そんな姿に、何とかできないか、陵と春子がやりとりできないかと、

懸命に念じる次郎。


ついに最終版が完成し輪転機に掛けられる。

皆ができる仕事は終わった!その瞬間…

編集部の皆が一斉に意識を失い倒れた、、次郎の強い念が?


春子に優しく声を掛けて立ち去る次郎。

そのとき編集部に戻ってきた陵は皆が倒れていることに驚くが、

その陵に、春子は皆の身体を借りて、言葉を掛ける。

身体が持たずにひとりひとりは短時間で、途切れ途切れだけれども、

自分の想いを陵に伝える春子。


驚きながらもその言葉を受け取る陵。

しかし話が終わりきらないうちに、皆の身体に限界が。

春子の声が聞こえなくなってしまった陵…そこに楓が戻ってくる。

楓の力なら…春子は再び身体を借りて、陵に言葉を掛ける。

それは、陵に出会えた喜びと、そして、最後のお別れの言葉…。



そしてついに楓の身体も限界になってしまった。

陵の前で崩れ落ちる楓、途絶える春子の言葉。

想いは十分に伝えた・・・立ち去ろうとする春子。

しかし陵は、見えなくなってしまった春子の姿、

聞こえなくなってしまった春子の声を求め、

すがるように探し続けた。


「ここにいるのか!」


何も分からない陵が、何もない空間を抱きしめる…そこに奇跡が?

何と春子は、思いがけず背後から抱きしめられていた。

もちろん陵にはわからないままだったが、

春子はその腕の中にしっかりといるのだった。


「本当に鈍感なんだから…」


そう言って彼女が大好きなあの歌を口ずさもうとすると、また奇跡が…

同じフレーズから、陵も一緒に歌い出していた。。。

思いがけず重なった歌声。


そして、涙に暮れながら歌い続ける陵の腕の中で、

春子は静かに旅立った。




翌朝、いつの間にか全員が寝落ちしていたことを不思議に思いつつ、

編集部はもう次の紙面に向けて動き出していた。

陵の姿はなく、また帰ったのか?、と思いきや、

早速会計事務所の張り込みに向かっていた。


出来上がった最終版を君江が持ってきた。

すると不思議なことに、陵の担当ページのレイアウトがおかしい。

チェック時はこんなものでななかったはず。


そこに書かれていたのは、、、投書?

仕事に一生懸命になりすぎる旦那の身を案じる妻からのもの…

聞かされた楓が気付いた、春子の置き土産だと。。。


●END







あらくないあらすじを終えて、、そして感想!!



と行きたいところですが、続きはまた後日!!

書くのか?書けるのか??

「狂悪と凶悪」

2つの巨悪が、作中世界と見ている人の心を、震撼させる!

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劇団6番シード × Project Yamaken
『Dプロジェクト』

第二弾の上映会がいよいよ今日から始まります!!


平和な日本に突如の銃撃?
そんな驚愕の第一弾、「トウドウ編ツチヤ警部編」から、
今回は更に輪をかけて?迫力のシーンが飛び出します!!
試写会参加させていただきましたが、凄いことになってますよ〜!


見るからに悪!!
どこから見ても悪!っていうかラスボス級ですぜ!?
宇田川美樹さん扮するUDA。

そして

え?悪?…………え?普通のおじさ……え?
という感じ満載!(笑)
樋口靖洋さん扮するヒグチ君。

2つの巨悪が、そして彼らに関わる星々が、
スクリーン上で大暴れします!!


そんな様子をこちらから少し!

「UDA編 ヒグチ君編」予告

……どピンクのロリロリ女性は一体!?ww


そして、試写会直後のキャストさんの、興奮した?生の声!





さてさてそんなDプロジェクトですが、
今回まだまだ第二弾。
この先も続いて、続けて、行くためには、
たくさんのお客様のお力が必要です!


すべてはここから始まった。
日本一かっこいい劇団PV


どこから見ても大作映画の予告編!
ファンが盛り上がり、この作品を本当に観たい!と始まったこの企画。


2時間大作を一気に作れるだけの費用はさすがに…そんなところから、
・全体を4つに割り
・撮影するごとに上映会を行い
・その収益を次の撮影費用に充てる
2年間の大きな計画になりました。

スポンサーはなく、クラウドファウンディングでもない。
作り手と観客・ファンがいっしょになって進む企画です。
各回ごとの目標に到達しなければ打ち切り、次の撮影は行わない、
常に背水の陣の企画です。


これはもしかしたら?
アイドル界にありがちな?解散商法にも少し見えるかもしれません。
批判の声も大きいやり方。
そして、解散商法はあくまで個人的には、大嫌いです。
人の心につけ込んで、バカにしてるの?と言いたくなる。

でも、この企画はそれとは違う、と思っています。
あくまでも最初から作り手もファンも望んだゴールがあって、
そこに向かうためのマイルストーンが置かれている、
そういう企画だと思っていますし、そうだと信じたいです。

劇団のファン以外の方にはそれでも、
「そんなの勝手にやってるだけでしょ?」
「自分には関係ないし」
そう思われてしまうのは仕方ないかもしれませんし、
解散商法ともなんら変わりはないかもしれません。


ただそれでも、この作品が全て出来上がったそのときには、
ひとつの長編になったそのときには、
「本当に凄いものになったよね!」と、
みんなで共有し合えるものが生まれると思っています。

実力派の二つの団体がタッグを組んだその結果にはそれだけのクオリティが生まれる!
一介のファンですが、お手伝いで参加させていただいて、中を見るに連れて、
自信を持ってそう言い切れるようになりました!
作るのは僕ではありませんけども(笑)

このプロジェクトに関わっているたくさんの方々…
お話を作る作家さん
演技力ある役者さん
映像制作技術のあるスタッフさん
本当に凄い方たちが、こんなにもたくさん集まっているんだ、と実感しています!!


6Cファンでもなんでもないけど
好きな役者さんが絡んでる
なんとなく映画は好き

そういう理由でもなんでも大丈夫!
みんなで一緒に駆け抜けて行けたら、
その最後にはひとつの凄い作品が生まれていて、
その光景をみんなで観て、楽しんで、喜びを分かち合える!
きっとそれは未来のただの事実になる!
そう思っています!!


ひとりでも多くの方にこの映画を楽しんでいただけましたら何よりです!!



ディー・コンテンツ

「Re:call」



素晴らしい公演でした…

人の想いが洪水のようにあふれて押し寄せてきて、

それが観ている人の心の中に洪水を作るような…

その洪水はもちろん、観ている人の目からあふれ出すのです><



久々に「あらくないあらすじを書きたい!」と思えてしまいました。

そして、割と上手くまとまった気がします!いつもより短めw



何はともあれ行きますよ~~


まずは公式のあらすじ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

色とりどりのイルミネーションに彩られたクリスマスの東京

そこで過ごす一組の親子に暴走した車が迫る

男は捨て身で娘を守る その次の瞬間

気がつくと男は一面白に包まれた雪原にいた

そしてそこに現れたのは 20年以上前に死んだはずの母親だった


時の流れを遡って「呼び戻された」男


気がつくと雪原にいた。そこは1992年の山形県だった。

その時その雪山では色んなことがあった。

想いを寄せる女の子との会話。好きなのに幼い頃につけたあだ名は「モンスター」

反抗し続けた母。その母の死に関わる可能性がある実の父。


「もしも自分が誰かに呼び戻されてそこにいるとしたら」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




そして、行きますよ、長いの!

セリフとか細かなトコはだいぶ違うかもですけど、

どうぞご容赦を~w




●あらくないあらすじ


雪でスリップした車から妻と幼い娘をかばい事故に遭った佐倉祐一。

事故の瞬間、走馬灯?亡くなった母の姿を見た気がして、

そして気付いたときには彼は雪の中で倒れていた。


そこに、桜と名乗る、不思議な女が現れて言った、

ここは1992年の山形だと。

それは…彼の母が亡くなった年の、亡くなった場所。

母が亡くなるまさに直前の、

彼の叔父が経営するロッジの場所であった。

そして彼は、亡くなったはずの母や、当時の自分自身と出会う。


タイムスリップ?訳が分からないままの祐一だったが、

桜と行動と共にすることになる。

彼女は祐一よりも未来から来たと言い、あの事故の後、

娘の千枝里が無事ということも知っているらしかった。




1992年の当時、学生の祐一はワンゲル部に所属し、

冬季合宿で叔父が経営するロッジに来ていた。

そしてそこには、母と継父の水(たいら)までも来ていた。


継父の水に敵意を向け、監視しようとする「今」の祐一。

なぜなら母が亡くなった時に水は彼に対して、

母が死んだのは自分のせいだと…

お前の母を殺したのは自分だと…

告げていたためだった。

当時の祐一は、元々水を良く思っていなかったこともあり、

その後絶縁するように家を出ていたのだった。


継父が母を殺した。

祐一は、あの日起きていたことを突き止め、

水が母を殺害するのを防ごうとするのであった。



母と水たちの監視をする中で、

さらに彼は当時の様々な出来事を知ることになる。


親から離れて楽しい合宿になるはずなのに邪魔をされ、

母を邪険に扱う当時の自分の姿を見たり…

また様々に入り組んでいた部員同士の恋模様(片思い含む)も、

当時の祐一自身が知らなかった出来事を見てしまったり。

そして、どこまでも仲睦まじい、母と水の姿も。。。



そして祐一は真実を知ることになる。


当時の祐一は、スキー場の向こうにある樹氷を見るため山に入っていた。

幼馴染で、ほんのり思いを寄せ、後に妻となった美雪を伴って。

そして同じころに、雪崩による自殺を目論んだ叔父が、

猟銃を持ち山に入っていった。


叔父は多額の借金を抱え、そのために殺人まで犯していた。

保険金により全てを流そうと考え、

雪崩の事故に見せかけた自殺をしようとしていた。

その叔父が起こした雪崩により、母は、亡くなっていたのだった。


さらにその雪崩には祐一自身が巻き込まれていた。

部員たちの報せでその事態を知ったとき、

水は、目の前で最愛の妻が雪崩に呑まれたにもかかわらず、

その救助を顧問の鴨志田に託し、自分は祐一の救出に向かっていた。

父の救助で祐一は助かったが、母は、還らぬ人となった。



その事実を、祐一自身は全く記憶していなかった。

自分自身が全く知らない出来事を、

まるで外野にいるように見る祐一と桜。

前夜まではロッジの人たちと話したりしていたはずなのになぜ。


そして、桜が語る。

これは時めぐりの旅だと。

祐一は、あの時の事故で、亡くなったのだと。

時めぐりの旅は、亡くなった人に与えられるもの。

希望する時間と場所に一か所だけ行くことができる旅。

この旅の中では関わっている気分になるだけで、

実際には関わることはできない。

ただ見ていることしかできない旅。


彼女自身は両親の馴れ初めを見るために来たのだということ。

そして彼女はそこで偶然にも祐一に出会ったということ。

自分の父は相当に鈍かったらしいと語り始める彼女。

そして…「自分が死んだことに気付かないくらい鈍いのですね」…と。


桜は・・・祐一の娘、千枝里だった。



父に救われた命で人生を過ごし、78まで生きたという千枝里。

そして最後に父に会うことができた。


そんな娘から父に問い掛けが。

なぜ自分の身代わりに死んだのかと。

父のことを愛してやまなかった母を悲しませるくらいなら、

子供を見捨てて生きて、また娘を作れば良いじゃない?

そう言う娘に、祐一は言い放つ。

「そんなことできる訳あるか、親だからだ!」


何かを悟ったかのような顔で去って行く千枝里。

自分はもう目的を達成したので消える。

でもお父さんはまだやることがあるから消えないんじゃない?と。

娘の人生を案じ、色々なことを問いかける祐一。

その言葉を背に彼女は消えた・・・。



雪崩の後、打ちひしがれる継父・水の姿を見る祐一。

水にはどこか打ち解けられない息子への想いがあった。

本当の親子になりたかったのかもしれない…と。

心の中は最愛の妻への想いでいっぱいにもかかわらず、

足は必死に息子の許へと向かっていたという水。

息子から母を奪ってしまったのは自分だと、

自分が母を殺したのだと、自分を責める水の姿。


そんな心を知らない息子…当時の祐一が訪れる。

その先は祐一自身が記憶している事実…

「自分が母を殺した」という水の言葉。



祐一は、過去の事実を知り、全てを理解した。



そして事故の瞬間、母の姿を見たような気がしたのは、

あの母がここに導いたのではないだろうかということ。

千枝里も言っていたのは旅の先は自分で選ぶはずなのに、

祐一自身は選んでいないし、旅のシステムも知らない。

母がここに呼んだのかも知れない…ということ。



そして…いつの間にか意識は、あの事故の瞬間に戻っていた。

向かってくる車の向こうに見える母の姿。

「本当のことを見てきて…」


そして母に向かって彼は微笑んだ

「ありがとう」




●END






や~~~書いてて泣けた(^^;



ここからまた、自分の感想を書いていけたらと思います!!

アリスインプロジェクト

「真説・まなつの銀河に雪のふるほし」


終演からすっかり時間が経ってしまいましたが、

改めて感想です。

初日終了時に書いたものがほとんど全ての気もしてますが、

改めて…改めてですね。。。


とりあえずそっちのブログへのリンクも貼っておきます。

「真説・まなつの銀河に雪のふるほし」初日を観て!



では参ります!!




あくまでも自称ですけどね、

世界で一番この公演の再演を待ち望んでいたのは自分だ!

なんて思っていたわけですが…


でもそういう期待は、大きすぎるゆえに高いハードルになって、

きっとちょっと残念な気持ちで終えるんだろうなって、

そう思っていました。。。

再演ものの場合、自分は初演の印象に、

どうしても引っ張られることが多いもんでして。



でも、こんなにも素敵な、機会になるなんて…


この公演を作り出してくださった全ての方に、

ただただ感謝でいっぱいなのです。



とはいえね、初日終了時のブログ、そこに書いた通りで・・・

この作品の辛いところを痛烈に突きつけてくるものになりました。

(もちろんそれだからこそ良かったのですけども)


希望を感じさせるエンディング。

でも、その裏でひっそりと、消えて行く命。

未来への道が拓けたのかも知れない、そんな希望は感じる。

でも学園のあの子たちが、何世代も何世代も、

それこそ10万年の歴史の中で繰り返してきた、

出口の見えない暗い道のり…哀しく辛い現実。

それがそこにはある訳です。

その辛い現実をね、初演よりもはるかに強く、

突き付けられたのでした。



クローン人間だから寿命が短い。

20に満たずに死んでしまう。

はっきりとは描かれませんが、光や遥のお母さんたちもまたクローン。

だから光や遥たちのままだけど、、同じではない?

でもそんな彼女たちも同じ病で…正確には同じく寿命で、

みんな亡くなって行ってしまっていた。

そんな風に描かれていた初演。

(海の事故で亡くなっていたという描写もありましたが)


繰り返しているのです、彼女たちは。

人類の文化と文明を、歴史を、

いつ来るか知れない希望のために、そこに遺すために、

クローンとして生まれ、学び、伝えあい、そして死んで行く。

そこには発展はなく、ただ継承していくだけの生活。

そんな生活を、機械などでなく人間が、生きている人間が、

続けて行っているのです。何万年も。


気が、、、遠くなりませんか?


逆説的に、もう死が単なる日常のものになり、

無感動機械的になってもおかしくないかもしれませんよね。

でもお話的には上手いことに、そうはならない。

死はやはり悲しく辛いもの。



そこに現れる、10万年の眠りから覚めた、奏。

学園の生徒たちの希望になる奏。


でも、よりによって今回はその奏が、同じくクローン。

他のみんなとは違ってオリジナルであり、

古代人の…クローン人間とは違う…身体を持ってはいる。

ただ、奏自身がすでに7人目であり…さらに、

資源の枯渇?、最後の奏になってしまっている。


生きてはいても目覚めなかった数人の奏。

ロケット打ち上げまでに至れなかった数人の奏。

この最後の奏にどれだけのものが期待できたというのか。

ある意味絶望みたいなものはなかったの?



元気にわちゃわちゃ楽しそうにやっている彼女たち。

でもその心のどこかに、そんな潜むものがあったりしなかったのかな。

そんな風に、舞台を観ながらずっと、考えてしまっていました。


そして、遥の様子がおかしくなった。

既に話し合いが済んでいたはずの事柄をまた話し出す。


若い子たち?頭のレベルが少し違う子たち?は、

遥さんおとぼけ~くらいに思ってたのかなあ。

異変までは感じていなかった雰囲気。


でも、光と文は、その事態が意味するものに気付く。


すごく辛くて切ないのですが、

2人だけが真剣な顔をしてその様子を見ていて、ときに視線を交わす、

その光景は大好きでした。辛いですけども。

さいとうさんと岩田さん、良かったなあ><



そして、繰り返す運命の輪は、光にも。

遥がデータスフィアに入り、奏が飛ぶことを決心し、

一年近くの時間が流れる。

この時間の流れは初演にはなかった大きなものですよね。



18歳…たった18年の人生に、1年という時間はあまりにも大きい。

キリッと元気でしっかり芯が強く…

そんな彼女はもうどこにもいなくなっていました。


ごく短いサイクルで生まれては消えゆく彼女たちの命。

遥と同じように、光もまた命を終えようとしていて。




こういう姿を見せるのが2人に増えたこと。

さらに奏までも、単純な希望の目覚めではなくなったこと。

(わずかな可能性の、しかも最後の機会だったとは)


辛い現実を初演よりもはるかに強く突きつけられた…

これこそが、その大きな大きな要素でした。


これらの要素によって、

無邪気そうに元気に楽しくいる彼女たちの裏側について、

つい勝手に深読みして、つい勝手に目頭熱くなって、

というものが、なんだか観る度に増して行きました。




なんかすっごい長くなってましたね(^^;

ざーーっくりといえば、

すごくもやもやが残っているのです、悪い意味じゃないですよ?

元々スパッとはっきりした結末じゃないですから、

ふんわりもやっとしやすくはあったかと思います。

そこに、こういうね、つらーい現実を、

まざまざと、ありありと、ずばんとどかんと突きつけられた結果、

いっそうもやもやしたのだろうとは思います。


でも、それだけこの世界の中にどっぷりハマったのだなと。

作り手の狙いまでは分かりませんけども、

それはもう「してやられた」ということなのだろうと思います。



とても良いものを届けて頂いた気持ち。

良いものだからこそもやもやした気持ち。

ひとりひとりのキャストさんの良い姿。

あれこれ考えて気持ちが複雑骨折していて、

たぶんこの気持ちの迷宮からは、

10万年くらい抜け出せない気がします。


なので作品についてはこのくらいにします。

もう十分長いですけど全然ちゃんと書けてる気がしませんし、

それに初日感想で作品については多分フルスペックで書いてますし。





というわけでここからはキャストさんについて。

全員とはいきませんので特筆したい4人だけ。

初日感想にも書きましたが、観たことある方が今回本当に少なく、

一時はどうなるかと思っていたのですけどね~。

皆さん本当に素敵でした。

力と配置のバランスも良かったのでしょうかねえ?




○樫村みなみさん:PGX

なんやかんやでけ~~っこう観ている樫村さんですが…

今まで観た中で一番良かったかも!


人間にしか見えない他のマシーナリーに比べ、

絶妙にロボロボ感があったPGX。

名前がひとりだけ型番つきだったからかな?

マシーンに近い雰囲気をひとりだけ持っていたように思います。

1と0…ONとOFFだけで間がないデジタル感?そんな話し方や挙動。

で、ロボロボした感じと人間らしい感じ、相反するふたつの要素が、

本当に絶妙に共存していた気がするのですよね。

奏を守ろうとしたときの強い調子や、

名前付けられてちょっと動揺してみたりですとか。

マルゼに知識を与えるかどうかのやり取りも!

外見的なマシーン感に対して内面の人間くささ、

そんな共存がすごく良かったです。


だからね~

最後の姿…壊されたのを直してもらったら…

さらに壊れた!何かが壊れた!変な人間になってる!!w

アンナなんてことをしやがる!!と思ったものでしたww




○鶴田葵さん:アレク軍曹

アリアリメンバーでまなつを観るなら…と想像してましたが、

鶴田さんならPGXか軍曹?と思っていたら、期待通りに!

そして楽しみにしていた通りの立ち姿の美しさを!!^^


軍曹としての「声」に関しては、力に不安はなかった。

声の雰囲気と太さ力強さが合うであろうことはもう既知の事実。

そこに豪放というか気風の良さみたいなものを感じる話し方を加え、

立ち姿、仕草、振る舞いなどなどを加えて、

絶妙に男っぽくて、良~い雰囲気でした^^

終演からだいぶ時間が経ちましたが、

座るときに足を開かないで座れているかが心配です(笑)


それとまた絶妙な人間っぽさ。

ひとり芝居のシーンは声色も変えての二役が確かに楽しかった!

松本さんの無茶ブリに対するアイディア、頑張った!!

その中での最初のところ、低い段のところに座ってみちゃうところ。

視線を落として、そして座ってみてからの視点の高さをぽそりと…

この辺りのね、しみじみじんわりと、気持ちが何だかにじむ感じ…

とっても良かったですね~~^^

この感じはあれだ、寿命が尽きようとする光とのシーンもだ。

光の様子に気が付いて奏と目でやり取りしたり、

そういう光に声を掛けて去るところだったり、

表情もとても絶妙でした。しっかり「人間」だったなあ~><




○岩田陽葵さん:習志野文

前にも書きましたけどね、ツイートもしましたけどね、

何度も書いちゃいますよ。

こんなにも骨太な力を見せて頂いたことにただただ驚き感動でした。

岩田さんも樫村さん同様、今まで観た中で一番でしたねえ。

初演の習志野が本当に印象強くて好きな役で、

その分一番心配もしていた今回だったのにね~。

再演は再演で、『岩田さんの文ちゃん』を、

しっかりと届けて頂きました!!

自分の中では揺るぎなく、今回のMVPです!

そうしたら演出松本さんもMVPに挙げていらして、

嬉しかったなあ~^^



大きな存在感と、堂々たるドヤ顔w

い~い魅力を放ってたなあ~^^

遥、光と同様に、精神的年長組の雰囲気、知能レベルが高い?

そういうところが若い子たちに対するときなんか特にか?

巧みな上から目線感を漂わせるような感じがとっても良い!


奏の真実を光と共に話すシーンとか、

あとは、奏が綴と夢の中で会うシーン明け、

誰にだっけか、何かを教えながら出てくるところ。

この辺りでのね、お姉さん感というか知性派感というか、

存在感たっぷりで、とっても幹の太い姿が、猛烈に良かった!

…のだけど~、なんとなく得意気な話し方なんだよね!

「○○なんだね~~」って感じの話し方。

それがちょっと可愛らしさを出していたりもして、う~ん絶妙!


それに表情が実に多彩!

ひとりでいることが多いOFF芝居中も、

ついついその姿を追っかけてしまうくらい。

上に書いた遥の異変に気付いたときなどもとても良かった。


そんな表情の極めつけは、悔しい気持ちを言い当てられた時!

奏がロケットに乗らない…だったらいろんな話を聞いてみればいい!

そう言いだしたシーンですね。

一番悔しいのは文じゃないの?!と指摘されて…

このときの一瞬顔を横に背けたときの表情!!!

下手から観ていた初日は気付かなかったのですけどね、

その後中央寄りから観たときに気が付いて…切ない!痛烈!!

初日から既にね、このシーンの最初から最後まで、

じわりじわりと切なさを感じさせられていたので、

この表情に気付けて本当に良かった!!




○さいとう雅子さん:水無光

何よりまずは、出演してくださったことに感謝!

聞けば聞くほど厳しいスケジュールの中だったことが分かりましてね。

それでもこの大変なポジションを演じて、

しかもこんなにも素敵に演じてくださって、

さらにさらに感謝するばかりなのです。


水無光をさいとうさんが演じる。

これはもう自分の中では大ニュースでした。

初演での役を5年経ってまた演じてくれる…

こういうプロデュース公演ではなかなかないのでは?

しかもアリスインのような、ある意味新陳代謝が活発なところで。

さいとうさん自身も当時からすると、

とても大人っぽくなっ………たのか?w

や、今でもかなりの童顔っぷりですけども、

当時はもっともっと若くて、しかも今回と違い完全に妹キャラ。

だから自分本気で「中学生くらいの子」

だと思ってましたから(^^;


そんなさいとうさんご自身の変化がありつつ、

さらに脚本の大幅な変更で光の役割もかなり変わった。

そうして生まれた新しい光は、新しい見どころ&見応えを持って、

恐らくこの作品を観た多くの人にとってそうだと思いますが、

一番心を揺さぶるキャラになったのではないかと思います。


そして個人的には、この世界の辛い真実を、

改めて目の前に突きつけてくれる存在でもありました。

もう再三書いてますけどね。



最初は少しキツい感じのキャラ。

それが少しずつマジメでおカタく融通が利かないからのもの、

と分かって行って、

どことなくね…デッドリースクールの和磨姉ちゃん、

その雰囲気を思わせる。

でも和磨と違ってやっぱりどことなく妹キャラの香りがあった?

なんだろ?級長らしい雰囲気があるのに妹キャラ?

自分の先入観ですかね?

でも、何かすごく絶妙な塩梅の、良い味だった気がするのです。


しっかりもので、可愛らしいけど頼り甲斐もあって、、、

そんな光がね…寿命を迎えて、あんな姿を見せる。

あの世界での命というものがどれほど儚いものなのか、

彼女たちの存在そのものがどれほど儚いものなのか、

それをこちらに伝えてくる。

客席の中段から観る機会ありましたけど、

か細い声で、消え入りそうな感じなのに、

それでも彼女の声はしっかりと届いて来ました。


マイク、さすがに使ってますよね?とはいえね、

やっぱり後ろに行けば行くほど聞き取りにくさはあると思うし、

その中であの小さな声をしっかり聴かせてくれたのは凄かったです。

その凄さと正反対の、ともしびだけが残ったような儚く切ない命の光。

ぽつりぽつりと紡ぎ出すようなあの一言一言がね…

涙を思い切り誘われるような感じではない、

喉に何かがつっかえたような気分。

哀しさを涙で放出できるのはむしろ発散になって楽なんじゃ?

だからむしろ泣かせてくれ!と思えるようなね、

よりいっそう切ない気分にさせられるような姿でした。

いや、だからこそ絶妙で、素晴らしいのですけども。




書き始めるとどんどん長くなる悪いクセがまた出ました。

4人しか書いてないのにこの長さの差は何だ!(笑)

でも、書いちゃったので無調整のままアップしちゃいます!

本当はもっともっと書きたいところいっぱいですけども(^^;




たぶん…

この作品のもやもやは晴れることはないと思います。

そしてもやもやゆえに、想いが右往左往するから、

感想を書くのはいつも困りますし、

逆に書き出して勢いに乗るといつも以上に止まらないと思います。


キャストさんの感想がいつもと違って4人しかないのもそのためです。

シングル系の方々は特に、皆さんについて書きたいですが、

たぶん書き出したらとんでもないことになります。

樫村さんだって最初に書いたからあの長さで済んでるんだろうなって。



自分にとっては、そういう作品です。

強烈なパンチ力はないのに、心の深~~~~いところまで、

刺さって沁み渡って沈んだままになるような、そんな作品。


今回は明るく楽しい雰囲気も増えたりしてね、

(それについてはアンナ役彩川ひなのさんの功績が大きい?)

観終わった後の全体の印象としては、

少し変化があってもおかしくないんじゃないかと思ったのですがね。

むしろ闇?モヤ?の方が深くなるというね、いやはやびっくりです。

でもそれは、希望があるからこそのものだと、やっぱり思います^^

闇があるからこそ光が眩しく…その逆パターン?(笑)



重力を脱した先で繋がった宇宙の果てとのあの光。

それが彼女たちに変化を与えてくれると信じて。

10万年も宇宙の別のところにいたら、

全く別の生命体みたいになってても仕方ないかもだけど^^




本当に大好きで、そして素晴らしい再演…もはや新作!

それを届けて頂いたことに!

本当に!ありがとうございました!!!