(手元のタバコを差し出しながら)
vogue…フランス語の流行、人気
あなたは私にとってのこれなの、あきらめないで
私はあきらめたわけじゃない
デビューしたら友達やめる…それでも?
私はお芝居がしたいだけなのに、それも許されないの?
友人の女優としての力を信じていた店長と、
自分に足りないものを感じていた女優。
「自分は芝居をしたい/彼女の芝居を応援したい」
二人とも望むものは同じはずなのに…
そんな切ないすれ違いのお話。
最後は、
ごめん、やっぱりデビューする!
前に進もうとする姿と
だと思った…
切なそうに笑って、そう答える姿が、ありました。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
暴走の2話から一転して、とても切ないお話。
とても静かで、静かで…、長い無言の時間でさえも魅せてくれる、
なんというかな、情緒的といえば良いのか、そんなお話。
このすもらばという舞台は、
本当に生の人間の姿、どこかに普通にある日常の姿、
それに近いものをリアルに、生々しく、観られる作品ですが、
このお話はいっそう、人の生の感情を観られた気がします。
お芝居が、とっても生なのですよね…
初回観たときは、河合さん演じる女優さんが、
「私はお芝居がしたいだけなのに!!」と絶叫するようにして、
カウンターに突っ伏して涙します。
でも2回目ではこの言葉での絶叫はなく、
むしろ店長の美村さんの方が気持ちが零れ落ちた感じでしょうか…。
その時々の気持ちを大事にしている、ということを、
演出もされている美村さんがお話ししてくださいましたが、
それによって毎回演じ方が違っているのだそうです。
僕が観た2回では、この話が一番その点が顕著かもしれませんね。
それでもセリフ自体は変わらず話してるんだよな…
役者さん、、凄すぎるよ。
この大きな違いを観られたことは本当に良かったです。
初回で観たときは店長さんの、
友人をまっっっすぐに見つめる目が…
涙が溢れて溢れてこぼれ落ちる寸前みたいなまっすぐな目が…
とても印象に残ったのでした。
もちろん「芝居がしたいだけ」という心からの声も。
でも2回目では溢れて溢れてこぼれ落ちる寸前みたいなものは、
女優の河合さんの方の姿になっていて、
先にこぼれ落ちたのが店長の美村さんの方だったのかな…
絶叫もなくてね。
こういう大きな違いを楽しめてしまいました。
それとね、顔が良く見えるようになった2回目では、
これまた「なまもの」だと感じた瞬間がありましたよ。
こみ上げるものがあるような中で、友人をじっと見る女優の顔に、
一瞬、ふるえ?揺らぎ?が見えたのです。
「あ…もしかして、泣いちゃう?」と思ったときに、
次に出た声が初めて涙交じりのものになっていて。。。
なんというか、涙の出始めの瞬間を、観て、聴いた気持ちでした。
良い演技だなあ~って言いたくなるのですが、
いや、果たして演技だったのかなあ…そんな風にも思っちゃうぞ?
4.PIANISSIMO(マ/宮/雪)
そして再び一転する!!!
久々に会う先輩と後輩?
まさか歌舞伎町にお前がいるなんて…
ばったり会った?驚きの再会だったのか。
先輩にはお子さんが生まれていました。
育児に大変そう…
お前にはまだ分かんないよな
なんてことも後輩に話している先輩。
一方後輩の方はなんだか落ち着かない様子。
先輩同様自分もタバコを吸って良いかと取り出したのは、
「PIANISSIMO」
そんなボケじゃ笑わないぞ、と先輩。
そこにタバコの商品サンプルをくれるアンケートのお姉さん登場。
男なのにPIANISSIMOなんか吸ってるこいつに是非、と勧める先輩。
アンケートに答えるうちに驚愕の事実が…
1日に何本吸いますか?
たぶん、1本
いつから吸い始めましたか?
今日から…
吸ったきっかけは?
今朝…妻が出て行ったから
・・・・・・・えーー!!
後輩さんが結婚していたことを知らなかった先輩。
しかも奥さんが出て行った???
突然のことに、しかも非常事態にびっくりし、
もうアンケートは良いと…
しかし「全部答えなければお渡しできません」と強行する女性。
後輩も、何の勢いか、先輩をビビらせるながら突き進む。
お姉さん、続けてください
おい
(先輩に)最後まで聞いてくれ!!!
タメ口か!
続けますね
お姉さんプロすぎるだろう…
どのようにして購入
今朝…妻が置いて行った
他の銘柄は吸ったことは?
ないです、家の灰皿にマルボロという吸殻が…
浮気相手のマルボロ…(メモる感じ)
もうやめてやってくれ!
そしてアンケートは意外な方向へ。
あなたは奥様を愛していますか?
・・・・・・・・・はい
奥様は今どちらに?
・・・歌舞伎町のホストクラブ
ではあなたが取るべき行動は?
じっと考え込んだ後輩さん。
突然ガタン!!!と立ち上がり先輩をビビらせつつ、
奥様が入り浸るホストクラブへ駆け出して行きました…
そして・・・
こちらがサンプルの品になります
お姉さんプロすぎるだろう…
-暗!転!-
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
すげえ、結構覚えてた気がするw
とはいえどこまで正確かは分かりませんw
細部とか順番とか違ったりしていてもご容赦をww
2話でドタバタ3話で情緒的、そして再び超ドタバタ!
こーのお話は酷かったwもちろん超絶褒め言葉ww
2~4話への構成も良かったのだろうかww
2話で掘り起こされた笑いへの渇望w
それが3話でしっとり抑え込まれた後に…
再び全開放!!!!
いやぁ~初回観たときはね、
この素敵なバー公演という雰囲気の中で、
ワタクシなるべく笑い声を出してしまわないようガマンしてました。
プルプル震えながら必死にこらえていました。
(笑えって言われるけどさ、静かな中で自分だけ大笑いってさ、
やべ…やっちまった…ってなるじゃんよ~~w)
ですが、先輩宮地さんによる畳み掛けるツッコミによって陥落!!
「プロすぎるだろう」
途中のこれを聞いた瞬間に爆発しましたw
可哀そうな挙動不審の後輩くん
キョドりっぷりが最高ww
無感動無感情、機械のように正確無比に、
アンケートの質問を繰り出して行くお姉さんw
そもそもの話し方もきちっきちっとプロ感ハンパない!!
そしてそれに対するツッコミが絶妙すぎる先輩!!
知らないとはいえ後輩くんの辛いところをほじくってしまい、
やや打ちひしがれ加減なのに、ホンっとに絶妙のツッコミ無双w
いやもうね、笑いを耐えるとかそんなの無理だって…w
やばい、思い出しただけでもちょっと吹きそうになった、
やめろ今これを書いている場所は公共の場だww(電車内)
5.Peace(シ/え)
バーで待ち合わせた男女。
かつて付き合っていて、4年ぶりに会う2人。
4年前、彼女の転勤を機に遠距離恋愛に、
そして素直になれず意地を張り合ってしまい…
やがて自然消滅の道を辿ってしまった。
女性の方は…寄りを戻したい…その想いが。
しかし男性の方は…別れの悲しみから、変わろうと決意し、
必死に頑張って、頑張って頑張って、仕事の成績もあげてそして、
結婚していたのでした…。
その事実を告げられ、動揺を必死に隠そうとする女性。
そして、いつもタバコのストックを持たずに切らせそうになる彼に、
そっとタバコを差し出した…くしゃくしゃになった箱のタバコ。。
いつ買ったんだよこれ~
そういうの聞けちゃうところ、嫌いだったな…
嫌いなところいっぱいあったな…
長かったからな
今日はありがとう、さよなら…
平静を装って帰ろうとする女性の後ろ姿を呼び止め、
男性はタバコのお礼を告げる。
返事は、片手をつき出して、「ピース!」
その煙草の銘柄…
女性が去った後のカウンターで、
彼は袋からタバコを取り出し、文字の形に並べていました。
サ…ヨ…ナ……ラ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
出た…えりかさんまたこの切ないやつ出た~><
すもらば1で、あまりにも悲しく切ない別れを味わった、
えりかさん演じるジェーンさん。
大好きなシリーズだった訳なのですが…また今回もか~!><
潜める気持ちが溢れんばかりで、ああ、まだ好きなんだな~
といっぱい感じさせて、微笑ましくも切なく、展開を見ていたら、
彼は結婚していたという、本人も客も驚愕の事実!
それを聞いたときの表情がね~、時間が止まったみたいで><
でもごくごく微かに震えがあるような、そんな姿。
あーーーえりかさんのそういうの見るの辛い!
無論役者を褒める言葉だw
自分が観た初回は2人の真後ろだったため、
タバコを取り出すときに箱がくしゃくしゃだと気付けちゃいました。
つまり、遠距離恋愛になり、素直になれなかった頃に、
渡そうと思って買っておいたのに渡しに行けなかったタバコ…
切なすぎるだろう><
最後に彼が呼び止めたとき思いましたよ、
ダメだそこで呼び止めちゃいかん!!
でも呼び止めるのが男なんだろうか
そしたらね、振り返った女性の声が、潤んでるんですよ><
うぉぉぉ切なすぎる><
最後のピースと共に返した笑顔がまた素敵でした…
素敵すぎるんです。
でもそれが逆に切なすぎて…><
あの笑顔のその中で、心はどんな顔をしてるのかな、、って。
大好きな、お話でした。
6.echo(シ/マ/え)
登場人物は前説の人たち、演出家女性と若手役者と先輩、
彼らの後年の姿ですかね?
女性のお店にふたりがかわるがわるやって来て…
仕事に忙しそうな役者(役者じゃない)
酒飲むのに忙しそうな先輩(仕事してるのか?w)
女性と彼らの会話が、どちらも同じような流れだけど、
意味がちょうど逆になるような形で対になっている、そんな感じ。
これちょっと面白い構成のお話でしたねえ~^^
後輩役者くんは(何度も言うけどもう役者じゃない)
仕事しまくりで休みもなかなか取ろうとしないで
病気で仕事を引退した社長で父への憧れから父が吸うタバコに変え
仕事トラブったから出て行くのだけど
そのトラブルってのが客に送ったはずの資料に
唯一の息抜きのおもしろ動画が再生されたってもの
しかも遅れてまだ来てない先輩のためにとお金も置いて行く
そして約束なのに遅れてきやがった先輩wは
酒飲みまくりで肝臓の休みもなかなか取ろうとせず
金がないから高いやつから安いやつにタバコを変え
金がなさすぎるからなんか食べさせて~とせがみ
女性はやむなくさっき後輩くんが置いて行った金を出してあげ
かつ忙しい後輩くんにはおもしろ動画を探して送ってあげている
ざっくりこんな感じで対になっていて
あとまだ他にもあった、、、はずw
で、これ…トラブったのって先輩のせいなのか?w
たぶん違うんだけど、少なくともおもしろ動画趣味は先輩のせいだw
それと、キップの良い感じの演出家女性と2人とのやりとりが、
とってもテンポ良くて楽しいお話です。
あと本筋にはおそらく関係ないのですが、ふと感じたこと。
前話終わりの暗転からこの話が始まると、カウンターにはまだ、
先ほどの「サヨナ…」のタバコが残されています。
それを店員?のえりかさんが片づけて行くのですが…
ごみ箱に捨てるときにキップの良い感じに、
「はい~さよならっ」と言いながら、ばさーーっとタバコを捨てる。
前話で切ないお別れをしてさよならの言葉を残したのと、
それを描いていたタバコを集めて「さよならっ」と捨てるのも、
別役とはいえおなじくえりかさん。
なんだろう、過去をすっぱり、じゃないですけども、
なんとなくのつながりを感じてしまいました。
や、多分考え過ぎなのですけどもねw
7.LARK(宮/美)
ひとりの女性客が店を訪れて、
普段通りに接客してお酒を出す男性店主。
二言三言会話を交わすうちに、不意に女性が
「ホントに分かんない?」と。
記憶を辿った店主…
ひばり?
お酒が弱くて、珍しいライターを使って、
そして名前と同じ「LARK」を吸っている…
だいぶ雰囲気は変わったものの、
それはかつての恋人でした。
ひばりさんは男性に、大阪に旅立つことを告げます。
つまりそれは、結婚してそちらに移る、ということ。。
恋人だった頃や、別れた頃のこと、
そして旦那さんになる人のこと、
数年ぶりに会うふたりの会話。
ひばりさんの旦那は、彼女が「好きだよ」と告げても、
「自分も好き」などではなく「ありがとう」と返すという…
それはとっても残酷じゃない?と。
「好き」が自分からだけのものであるようだから。
そしてそれはふたりが恋仲だった頃も…
「あなたもそうだったよ」そう告げるひばりさんに、
全く意識せず寂しい想いをさせていたことを謝る店主。
男性の方から別れを告げたかつての恋。
しかしそれは、収入が安定せずに自信を持てずにいた彼が、
自信のなさゆえに切り出したもの。
そして・・・彼はずっとそれを後悔していました。
本当はずっとひばりさんのことを想っていた男性。
旦那とのデートだからそろそろ、と席を立ったひばりさんに、
やっぱりずっと好きだったよ…そう告げます。
その言葉にひばりさんは柔らかい声で…
「ありがとう」
と...
ひとりきりに戻った店内。
ひばりさんの座っていたカウンター席に座った男性。
考えこむように肘をつき、静かにその頭が下がって行きました…
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
うあああ!こっちもかあああああ!!!!
例のジェーンさんとその恋人さんとのエピソード、
その当事者を演じたえりかさんと宮地さん。
エピソード5でえりかさんに切ないお別れが来たと思ったら、
宮地さんにまでこんな切ないお話が来るとはぁぁぁぁ!!!
この二つのエピソードもちょうど対になるような感じなのですね。
や~~~でも、大人~~な雰囲気のいっぱいの、切ない恋の話。
良いなあ…切ないけどすごく良いなあ…。
それと個人的に非常~~~に痛かったのが、
「好き」への「ありがとう」
それってやっぱり残酷だったんすか!!!!
うわーーーー忌まわしき過去が蘇るwwww
ひばりさんがこの話をしているとき、軽く動揺したかもしれんw
どっちの立場だったかはナイショだw
そしてこのお話のお2人もとっても良かった…。
後ろからの光景と、やや斜め前からの光景と、
両方から観られたのも本当に大きかったし。
ホントに分かんない?と、
それまでと雰囲気を変えて言いだすひばりさん。
なんというかすごく自然、素のまんま、
いつもの美村さん=ひばりさんってなくらい自然に感じる言葉。
ぐふふふふ、っていう笑い方も個人的に好きでした。
店主の方が、幸せになる笑い声だ、だったかな?評しますが、
自分もほぼほぼ同感ですね~。
あの笑い声を聞いていると自分も一緒に笑っちゃいたくなりました。
宮地さんのしぜ~~んな姿はもういつもながら、
良いなあ~って思いますし。
そして何より、最後にカウンターに座ったときの姿、表情、
あれを観られたことが本当に良かった…。
あまりにも辛い表情でしたけどね、それでも良かった…
このお話を楽しみ尽くせた気がしました。
8.CAMEL(雪/え)
派手さはないけど地味に、というと良い言い回しに聞こえないなw
堅実にかな?w楽しいお話でしたww
カウンターに並んで話している女性2人。
(説明しにくいんで、「えりか」と「雪絵」で表記w)
いわゆる怖い系の話をしているのですけども、
ひとりが切り出したのが、付近で噂になっている都市伝説のこと。
それは、ラクダ色の女。
ラクダ色の服を着て、夜な夜な街灯の下に立ち、
友達を欲しがっている女がいるという。
そしてその女の言葉に答えてはいけない、答えたら最後…
おどろおどろしく話すえりか。
# こういう話に良くあるように命取られるとかなんとかそっち系w
そんな恐ろしい存在であるように話しつつも、
友達を探して夜な夜な立つなんて可哀想というえりか。
一方、携帯ゲームのフレンドをいつも探しているという雪絵。
何やら彼女の家は古く電波が悪いので、
近くのファミマまで来て通信するらしい。
そんな話をしながら、目撃証言はないのかネットを探すえりか。
すると、発見してしまう!
せーので一緒に見ようという提案…
しかし雪絵は、別に良いよと言う。
キャメル色のコート来た女がファミマのそばに映ってる写真だろうと。
・・・・・つまり、ラクダ色の女とは、
夜な夜なファミマそばでネット接続している彼女自身のことでしたw
ちなみにオチ。
その話を聞いたえりかが「私は友達だよ」と告げるものの、
は?ときょとーんの雪絵、でした。
あ、もうひとつちなみに、
ラクダ色の女雪絵が吸ってるのもラクダ…CAMELでしたw
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ドカーンと笑う感じではないけれど、じわるw
ふたりの会話自体がおもしろくて、
そして恐らくは少しずつ示唆する脚本なのではと、
ラクダ色の女が雪絵であることを。
雪絵自身、このエピソードではラクダ色の服を着てますしw
夜な夜なフレンド探しでファミマに行くあたりで、
ピンと来るようにできてるのかなと。
だからね~、常にぷるぷる震えるw
笑いを堪えてガクガクブルブル(なんかちがうw
都市伝説をおどろおどろしく話すえりかさんの恐ろしさも見事だしw
そっちモードの話し方でせっかく良い雰囲気を作ろうとしてるのに、
いちいち言葉を差し込んでくる雪絵のウザさも見事すぎるしw
差し挟むタイミングが絶妙なんだよねww
何度もやられてえりかキレるしwww
そしてラクダ色の女の正体に気付いてからは、
えりかがいろいろ話すのがもう全部楽しくなる、
良い意味の茶番になるww
オチも良かったww
えりか素直か!いいやつか!!www
ソシャゲのフレンドを良く分かってない古い世代のえりかだから、
雪絵の行動を「リアルな友人を求めて」と勘違いしたわけだねww
お話も、話し方の色の違いも(淡々orおどろおどろしいw)
そしてふたりの掛け合い自体も、
様々にじわる要素を届けてくれたお話…好きですこれww
あ、そういえば、えりかさんが一瞬、
「てへぺろ」的動作をしていた話があった気がしたけど、
この話だったかな??あれれ???
9.HOPE(シ/宮)
カウンターでひとり飲む中年男性、
ガスが切れたかライターが点かない。
そこに泥酔した、、少し若い男性客がやってくる。
彼の持っていたジッポを借りて火をつける。
そのジッポは結構な年代物ながら、良く手入れされたものだった。
そう中年男性が褒めると、酔った青年は語り出した。
これは大切な親友の形見だと。
さらには・・・その親友を殺したのは自分だ、と。
高校で出会った2人は大の親友に、大学も会社も同じ進路を辿った。
ジッポが大好きだったその親友は、
良くこのジッポのことを語っていたという。
あるとき会社のイベントでBBQをすることになった。
薪に火をつけるのもそのジッポを使っていた親友。
青年の方はそのBBQでは、後から来る上司のお迎え運転手役だった。
しかしペーパードライバーの彼は山道の運転に不安があった。
そんな彼の不安を察した親友は、
自分が運転手をするからお前は火の番をしてくれ、
そう言って彼にジッポを渡し、上司の迎えに行った。
そこに突然の土砂降り…そしてがけ崩れが起こる。
がけ崩れに巻き込まれた親友が運転する車、
上司たちは軽傷で済んだものの、親友だけが亡くなった…。
自分がそのまま運転していれば…
親友を殺したのは自分なんです…
ずっとその後悔の念を持ったまま生きてきた青年だった。
その話をじっと聞いていた中年男性。
今度は私の話を聞いてくださいと、彼に向かって話し出す。
それはその男性の、亡くなった弟さんの話。
高校生のときに生まれた年の離れた弟を、彼は溺愛していた。
自分について回り、自分のすることを何でも真似する可愛い弟。
彼が大学でテニスを始めたら、
弟はぶかぶかのユニフォームを着てラケットを振り、
彼が煙草を吸い始めたら、
弟はお菓子のたばこを吸うマネをする。
本当に可愛いかわいい弟だった。
弟が高校の頃に自分は仕事で海外に出た。
そんな状況でも、彼は毎日のように国際電話を掛けてきた。
そして自分にできた親友のことをいつも話してくれた。
そして、同じ大学に通い、同じ会社に就職した、と。
そんな弟が、あるとき、車の事故で亡くなった。
同乗者は軽傷で済んだものの、運転していた弟だけが。
そしてその事故には、その親友も、関わっていたという話だった。
中年男性が話す言葉を、いつしか青年は、静かに聞いていました。
驚きの気持ちを持って…。
そして話を続けた男性。
自分が大切にしていたジッポを弟にあげたこと、
そのジッポのことが弟は大好きで、大切に大切にしていたこと。
そして…そのジッポが彼の遺品にはなかったということ…。
「済みませんでした!!!」
青年は気付いていました。目の前の男性が、親友の兄であることに。
僕が弟さんを殺してしまった、僕が死ねば良かった、、
そう言う青年でしたが、男性は続けます。
あんなに人が大好きで、素敵な親友に出会えた弟が、
誰かを恨んでいるなんてことがあるでしょうか…と。
「いつから気付いてたんですか?」
『私のジッポを見たときからかな』
「最初じゃないですか…」
男性は、最初に気付いていたのでした…。
そして男性は改めて、親友の兄として、青年に語りかけました。
「『希望』を、捨てないでください」
いつもお墓に来て、弟と一緒に吸ってくれるのは嬉しい。
でも、ポイ捨ては、ダメですよ。
と言って指したのは、青年が吸っているHOPEでした。
そして、改めて、
私の弟のために、希望を捨てないでください。
あなたは、生きていて良いんです…
そう告げて、男性は立ち去りました。
カウンターに1人残った青年は、
号泣の中で…「生きてやる」…そう呟いていました。。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
この話は素晴らしかった><
ぐでんぐでんに酔っている青年のやさぐれっぷり、
彼の話をじっと聞いて、そして応える男性の静かな語り口。
言葉っていうものをすごくじっくりと聞かせてもらった気がします。
すごく良いお話でしたし、お2人の姿もとても素敵でしたし、
何というかもう胸いっぱいの感じでした。
希望を捨てないで…
やさしくポイ捨てをたしなめる言葉と一緒に、
深い後悔をずっと持ち続けている親友のことを救う言葉。
沁みたなあ><
青年の酔った姿も自分を責める言葉もです。
シロタケシさん、ここまでの話では、
肩の力の抜けたい~い感じのちゃらんぽらんなところがね、
観ていてとっても面白かったのですけどね。
この話ではそういう雰囲気をちょろっと感じさせながらも、
なんでちょっと荒れ加減?っていうのが、
酔いだけでなく自責の気持ちっていうのがもう切なくて切なくて。
2人の背中から聴いたいた初見と、
2人の横顔を観た二度目。
おやっ?とジッポに気づいたり、じっと考えるような男性の表情や、
男性の言葉にだんだん変化していく青年の反応。
しっかり話を理解した上でもう一度観て、
良いものが観られたと心から思いました。そして、
こういう会話をしている人がリアルに隣席にいたら…
そんな風に後から後から考えてしまう、良いお話でした。
10.MEVIUS(全員)
何か回想めいたものを感じるちょっと変わった雰囲気のお話。
前説に出ていた人物設定のままかな?
曲の中で入れ替わり立ち替わり、出てきては去る?
最後というかメインというか…
バーの奥の、電球だっけか、要交換な状態だけど、
自分じゃ届かないからオーナーに頼む店長。
オーナーが奥に行ってる間に今度はBGMも途切れちゃって。
すると奥から、曲は途切れたけどそのことに気付かず、
曲に合わせて歌っていたオーナーの歌声が聞こえてきて、
店長と、店員のあやのさんが顔を見合わせる…
これまた情緒的?な感じで、
なんともとっても気持ちがホッとするようなお話でした。
ぽや~んとした声でオーナーに頼む店長の雰囲気、
これなんか好きでした。
あとメインまでの途中のやり取りはアドリブだった模様ですが…
このふんわりした会話がなんだかまたとても良かった。
役者コンビは何か映画を観てきた帰りっぽい会話で、
これが後に繋がるのが面白くて(後述)
それと、二回目の観劇のときにはえりかさんがーーー
笑ったーーー
所属団体の関係で学力テスト的なものを受けてたはずのえりかさん。
「店長、私バカかもしれない」
という会話を始めたのには思わず吹きだしかけましたww
タイムリーなネタをアドリブに突っ込んできたのねww
11.KENT(マ/雪)
これまた非常に楽しかったw
上手く書けないのでざっくりあらすじ。
かなり初々しい雰囲気のカップルというか、付き合う前の男女。
でも関係はかなり深く友人以上ではある感じっていうか、
ほぼ付き合ってるに等しい距離感?
男性の方はもう積極的に誘いたくて仕方ない、
でも女性の方はイヤイヤするように言葉を左右にして。
で、色んな会話をしながら、少しずつ距離を縮めるように…
でもでも男性がどうにもウブなのか勇気が出せないのか、
なかなか核心に踏み込めず?なんだけど、最後は何とか告白。
でもでもでもまだまだウブウブ感全開なところに、
女性の方が心が早いというか何と言うか、
最後にどーんとキスしてしまう。
そんなところに男性は「カッコ良い・・・」と。
ホントもうコメディでしたwww
もじもじ全開な2人の会話が楽しすぎたwww
それにテーマというかネタにしている会話の内容、
ヒーロー大好き男性がヒーロー話をして…
という切り口からの会話自体もとっても面白かったし。
2人の名前がスーパーマンにちょっとちなんでたのも良いw
ケントくんは何度も出てきてたけどね^^
路子ちゃん大好きビーム撃ちまくりだけど、
うずうず感も全開すぎるケントくんの雰囲気がもう楽しすぎて、
そして、イヤイヤするように照れるように、なんだけど、
ちょっと高めの声色で左右にゆらゆら揺れるような女性もまた楽しく。
2人の会話それ自体がもう素晴らしいコメディだったw
で、これ、初見はちと勘違いしてたかも。
男の方が最初は積極的で、でも最後は逆転して女の方が、、
と思って観てしまったのだけど…
実際は女の方がむしろ最初から虎視眈々と狙いを定めてた?
二回目に観たときにやっと気付いたというか。
スーパーマンの彼女の名前「ロイス・レーン」。
そこに引っ掛けて「路子」という女性の名前を見て、
最初から気になっていたというケントくん。
「名前もたまには役に立つのか」とぼそっと呟く路子ちゃん。
つまり、、、そういうこと?(どういうことだw)
ま、要するに、路子ちゃんはケントくん以上に?
最初からロックオンだった?と。
なんだろな~、だからかなんだか、序盤の女性の照れ具合?
そういうのが結局全部、可愛らしさを演出する駆け引きの手口、
に見えてきましてね、可愛いんだけど、、、、怖いwwww
そして、多分ですけど二回目のときだけかなあ、
ツッコミするとき男性の足だか腰だかを、指でぶすっと突いた?
これを観て、ガチで「この子怖っ!!」と、理解した気がしましたw
しかもその後足をちょっとパタパタしててw(これは照れもある?)
初見では彼女のことを「小悪魔」だと思ってましたが、
違う、この子は「悪魔」だ…そう思い返した二度目でしたwww
女性の方は身体なり顔なりを近付けたり話してみたり、
結構細かくやってたんだろうなあと。
で、そういうのに男性の方がちょっと、
びっくりしたりドキドキしたり?
なーぜ自分は初見でここに気付かなかったんだろw
そういう距離感は初見の方が見えやすい位置だったはずだがw
マナベペンギンさん演じる男性の踏み込めなさ煮え切らなさw
「童貞感を出す」とご本人が仰ってましたが、なるほどw
ホントもう観ていてやきもきさせられる愉快さwww
これとっても見事だったと思います!!!
そして、女性の河合雪絵さん。
感想をお伝えしに行けなかったのが残念ですが、
気になったのが、この悪魔っぷりは、果たして演技ですか?(笑)
ホンッとに楽しい最終話を見せてもらいました^^
ふぉぉぉぉ
さすがにこれは長くなったw
最後に総括的なことを書きたいと思いますが、
それはまた次回のブログにしておきますw
そっち短くなりそ~ww