筋膜を整えて健康を取り戻す
筋膜調整セラピスト、理学療法士の半田です。
今日は,脳血管障害後の指の回復と筋膜について。
ばね指・腱鞘炎に対する筋膜調整セミナーにご参加いただいたOTの先生からのご報告をご紹介します。
脳血管障害後のリハビリにおいて,指の運動機能の回復は難題ですが,筋膜への介入が回復へのきっかけになるかもしれません。
脳血管障害後の患者さんを担当されている方は,興味深い変化だと思いますので最後までお読みください。
さっそくご紹介しますね!
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半田さま
中村さま
■■大変お世話になりました。
久しぶりに集中して勉強したので、少し疲れましたが、心地良い疲労感でとても充実した一日となりました。ありがとうございました。
早々に写真も送って頂き、重ねてお礼申し上げます。
取り急ぎ、改善の報告をさせてください。
ばね指・腱鞘炎の方ではないので恐縮なのですが、
■■■前に脳梗塞を発症して、麻痺側の上肢と手指の示~小指は順調に回復(BRS.Ⅴ)してきているのですが、なぜか母指だけ動きが悪く、特に外転や伸展の動きが出にくくて、促通してもあまり反応が出ませんでした。
痛みはないのですが、麻痺側の前腕内側に点滴の痕がいくつもあり、血管炎をおこした痕は肥厚している箇所もあり、これはもしかして教えていただいた方法で改善できるかも??と思い今日早速グリグリとやってみました。
「やばい。親指が動く!」■■■■■■■■■■
と、患者さん。
私も正直なところ(やばい。いや、やばくないけどやばい!動いてる!!)
と、心の中で叫んでしまいました。
すみません、ちょっと興奮してしまって言葉遣いが悪くなってしまいました。
ということは、母指の動きが悪かったのは麻痺の影響というよりは、やはり血管炎などで筋膜に何らかの影響があったということなのかな?と思いました。
これは、筋膜の調整によって筋出力があがったと思ってもよいのでしょうか?それよりも、そもそも血管炎で筋膜の滑走障害ってでるのでしょうか?
取り急ぎと言いつつ長文失礼しました。
また報告させていただきます。
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そして、この患者さん
このメールの翌日には、少しですが指腹つまみの動きがでるようになり
そして1週間後には小指との対立が、つたないながらもできるようになったというご報告をいただきました。
おそらく、中枢神経系による「麻痺」の影響は少なく、筋膜の影響で動かせなくなっていたのかもしれませんね。
筋膜を整えたことが、改善へのきっかけになってくれたようで良かったです(^^)
まずは筋膜を整えること。
これは筋骨格系の問題を抱えている方への介入だけではなく,
中枢神経系に問題を抱えている方にも必要な順番となってくるでしょう。
ばね指・腱鞘炎に対する筋膜調整セミナーでお伝えしていることを実践していただければ、今回のご報告のように、筋骨格系だけにとどまらず、上肢の問題全般にお役にたてることがよくあります。
上肢の問題を扱うことが多い作業療法士の先生方にぜひ受けていただきたいです。
今回のようなご報告が、筋膜の可能性を広げてくれますね!
私にとっても大変勉強になりました。
ご報告ありがとうございました!!!
次回のばね指・腱鞘炎に対する筋膜調整セミナーは
『4月17日(水)』です。
申込開始までしばらくお待ち下さい!