
アリ浴
ある種の鳥に見られる,アリを羽毛に這い上がらせたり,こすりつける行動。
アリが分泌するギ酸が羽毛を清潔にするのに役立つと考えられている。
雀の砂浴は見たことがありますが。
アリですか。
アリの大群を目にしたカラスが突然自分の体をアリに擦り付け始める…。この不可解な鳥の行動は「蟻浴」として昔から知られている鳥の行動の一つです。鳥はアリの大群を見ると体を擦り付けようとする習性があります。なぜ鳥はこんな不可解な行動をとるのでしょうか?
この疑問に対してまず思いつくのは、鳥はアリが持つ何らかの成分を体につようとしているのではないか?ということです。アリが持つ化学物質はたくさん存在しているでしょうが最も有名で効果的であると考えられているのは「ギ酸」です。ギ酸は強い酸性で、殺虫、殺菌効果があると見られています。このギ酸を体に塗りたくることによって、羽につく昆虫やダニなどを駆除していると予想されています。
アオカケス(Blue Jay)の行動からもう一つの仮説が提唱されています。アオカケスはアリを食用とするのですが、アリの持つギ酸は食用とする場合は毒性があり邪魔です。アオカケスは自らの体を在りに擦り付けることによって、アリに刺激を与えることによってギ酸の分泌を促し、羽で拭くことで、食用に適したギ酸が少ないアリを作っているという説です。この行動は人工で育てられたアオカケスでも見られたことから、本能的な行動であると考えられています1)。
...蟻塚に転落させられてたかられる赤影...。
これが思い浮かんだ次第。