犬神家
最初に犬神家を見たのは1976年。
島田陽子のはかなげな美しさはいまだに忘れ難い。
本当に、はかないのだ。
薄幸感あふれて。
そして生首菊人形のシーンと地井武男さん。
地井さんはどうしようもない悪役というイメージが強くって、「黄金の犬」をはじめ、度々、ケダモノのように島田陽子に襲い掛かるイメージが強い(笑)。
若い頃の表情には邪悪感満載だし。
何年か後の散歩して茶の間の人気者って想像できない。
「太陽にほえろ」出演がポイント化。
あれに出てからなんかイメージが変わったというか。
こういうポジションで、悪役のマイナーな人をセッティングしてほしいなぁ(笑)。
今井健二、内田稔、団巌、手塚しげお、石山雄大、河原崎次郎、江角英明、成瀬正孝
...ほぼ鬼門じゃん(笑)!!
さてその犬神家も、テレビなんかでもたびたび映像化されてはいるが、やはり最初のバージョンが、もう絶対領域を突破している感が否めないので、越えることは難しかろう。
市川監督自身がリメイクしたバージョンも、なんか、って感じだった。
本家取りって、はたから思うよりも困難なのだろう。