鬼一法眼
勝新主演の座頭市は毎回「このドめくらが!!」とののしられるという。
「めくらのお市」という、女性版座頭市物語もあった。
主演はボンカレーの松山容子。
視覚障碍者主演という画期的ドラマが地上波で平然と流されていた時代がある。
しかしながら、めくらは現在蔑視語とされている。
さて、勝の実兄・若山富三郎主演の「鬼一法眼」、放送当時のタイトルは「唖侍 鬼一法眼」だった。
ドラマ内では差別語が乱舞し、しかもタイトルにまで差別語を使っていたというものだ。
ドラマもすごいパンチが効いている。設定がすごくて、主人公は、エスパニア出身の悪役ゴンザレスに、のどを切られて声を奪われ、いいなずけをレイプされ、挙句両親殺害されるという。
基本セリフなしで見せる無言の演技と、若山の殺陣がすごくて、ほれぼれする。
勝も「怪盗卍」として準レギュラーで出ている。
玉緒もゲストで出ている。
そう、かくのごとく、勝プロ身内で固めているドラマだ。
弓恵子がウルトラマンの「バラージの青い石」を想起する「紅蓮教」教祖役で出ている。
ちなみに、スティービーワンダー「目が見える説」は海外で根強いそうだ。