「戦争の犬たち」でのワンシーン。
クリストファー・ウォーケンが冷蔵庫を開けると、バドワイザーが並んでいる間にオートマの拳銃が立てかけてある。
痺れる名シーン。
緑のバニー
エドワルドカックの渾身の作品。
これもバイオアートに分類されよう。
幻想的で、素晴らしい。
ただ、世界的に賛否両論がある。
隠喩としての病
スーザン・ソンタグの「隠喩地しての病」を読んだ。
自身のガン体験をもとに書かれた者で、彼女は、病には隠喩力があると語っている。
それはどういうことかといえば、例えば、ガンにまつわる隠喩的な機能が、その所有者、すなわちその病人とされる人を、「がん持ちだからダメだ」という風に、社会的に貶めていくということなんかのことだそうだ。
ハンセン病者も、社会的に差別視され、四国八十八か所巡礼に出させられたというが、これも一つの隠喩としての抑圧例に他ならない。
ちなみに市川崑版映画「獄門島」では犯人が原作と異なっており、司葉子が犯人役の一人として描かれていた。
この司が少女時代、病身の母とともに四国八十八か所を巡礼するくだりがあったがが、この母の病気は、もしかしたらハンセン病だったのかもしれない。
「砂の器」を思い出さずにはいられないのだ。
蛇足だが、女とみれば見境なく手籠めにしようとする好色ジジイ・嘉右衛門役・東野英治郎(水戸黄門)が末恐ろしい。
祈禱中の女を犯すとか、狂っているぜベイビー。
子種に絶対悪魔か魔物が入るぜ。
大原麗子さん演じる鬼頭早苗さんはさすがに毒牙にかけられなかったようだが。
またしても変な方向で終わってしまった。
本筋がよーわからん。