平等 その後のまことちゃんハウス アブジェクト・アート | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

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基本毎日更新。名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
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平等

 

政治哲学者ジョン・ロールズは「格差は是正すべきという前提のもとに、だれでもが努力すれば成功がつかめるようなチャンスを与える「機会均等原理」と、それでも生じた不平等については、最悪な人が救われるような仕組みを作る「格差原理」を二本柱としたものでなければならない。それこそが真の平等だ」

と説いている。

 

 

 

 

その後のまことちゃんハウス

 

吉祥寺の住民たち(...といってもたった二名ですがwww)の抗議、訴訟騒ぎで有名になった「まことちゃんハウス」、つまり楳図かずお先生の自宅だが、ここ、一時的に吉祥寺の新名所になっていた。

 

なぜ有名になったかというと、原告住民たち...といってもたった二名ですがwww)が「まことちゃんハウス」のデザインに「生きる希望を失った」とか「色彩の暴力」だとか、ガキみたいな言い掛かり仕様な嘆きを、連日ワイドショーで垂れ流していたこと、および訴訟騒動、および2009年、楳図さん勝訴でグワシ!!と終結、にあろう。

 

どうでもいいけど、「まことちゃんハウス」は通称で「本来は「楳図かずお邸」だよね(笑)。

 

ところが、2016年、80オーバーな楳図先生が、実はここに住んでいないんじゃないか騒動が起こる。

実際、楳図先生は近所のマンションに暮らしているそうだが、無人のまことちゃんハウスは徐々に、地味に荒れて来て、幽霊屋敷化の兆候が見えるそうだという。

まあ、不気味といえば、不気味か、あのデザインゆえに。

その気持ちもわからんではない。

 

この幽霊屋敷化に対して、件の近隣住民たち(何名くらいか不明)の悲願的な反撃が始まり、「住んでいないなら壊すなりしてほしい」と声高に不満をぶちまけているそうだ。

 

まあ何かとお騒がせですが、面白いね。

 

 

 

 

アブジェクト・アート

 

アブジェクションとはジュリア・クリステヴァが命名した概念で、簡単に言えばおぞましくも魅惑的であり、それ故に排除を受けるもののこと。

これのアートがアブジェクト・アート。

吐き気を催させるアートだという。

 

根本敬のアートは、完全にこれに当たると思う。

ゆえに、愛おしいというか。

 

幻の名盤解放同盟 スローガン(湯浅学)

根本敬、湯浅学、船橋英雄にて結成。

 

すべての音源はすべからくターンテーブル上(CDプレーヤー内)で平等に再生表現される権利を有する

 

差別的な作品だと決めつけて、世の中から抹殺すること自体が差別だということだそうだ。

 

さすが。

 

ところで、吉本じゃなく、漫画家で1992年に自死した故・山田花子さんもこの同盟のライブの常連だったとか。

横浜のその会場になかなかたどり着けないもどかしさなど、「自殺直前日記」にその記述がうかがえる。