鹿とヤマビル ジャンパリス「空間と視線」 芭蕉の「古池や」のモデル | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

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名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

 

 

 

 

 

芭蕉の「古池や」のモデル

 

 

芭蕉の有名な句「古池や蛙飛びこむ水の音」のモデルは深川のツチガエルといわれている。

春の季語。

 

ます。これは、いわゆるイボガエル。

アカガエル科の蛙だ。

ところが、深川は環境汚染が進み、埋め立てもあり、さらには外来種ウシガエルの捕食に遭い、絶滅寸前らしい。

 

門弟・杉山杉風に草庵の提供を受け隅田川と小名木川の合流地点近くに東京都江東区常盤1-3-12深川芭蕉庵を構え、拠点とする。

「古池」はこの芭蕉案の中にあった池だそうだ。

その後、深川芭蕉庵跡は芭蕉稲荷神社となる。

隅田川の畔には芭蕉庵史跡展望庭園、少し北には江東区芭蕉記念館があり、芭蕉を偲ぶ歴史散歩を楽しむことができる。

いいところである。

 

 

 

 

 

 

ジャンパリス「空間と視線」

 

「視覚は権力の基盤をなす。見ること、それはすでに征服することであり、対象物の魔術的所有権を確立することに他ならない。

 

そういう意味で、以前の民主党が政権を取った時のあの「怖い」ポスターは、非常に意味があったのではなかろうか。

いざ政権交代してみたところ、中身はスカスカだったけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿とヤマビル

 

シカがヤマビルをばらまいているという説は、実は胡散臭い。

エビデンスあやふやだという。

シカを悪者扱いするための方便のような気がしてやまない。

 

確かにシカの蹄の間には有穴腫瘤が見られる。

吸血は確実に行われている。

それは事実だが、しかしヤマビルから検出される血液のDNA分析ではシカよりも他の動物、例えば猪、タヌキなんかのほうが多いという。

里山にヤマビルをまき散らせているのは、シカだけが犯人ではなく、シカもその中の一人、あ、いや、一匹か、にすぎないということらしい。

なので、色々な野生動物が、人が住むテリトリーへと、せっせとヤマビルを運搬しているのだ。

その中には、当然「登山客」など人も含まれる。

 

ちなみに泉鏡花の甲や聖で超有名なシーン「ヤマビルが木から落ちてくる」あのシーン、真実性には乏しいという。

ヤマビルは基本、木の上から落ちてこないという。

地面の枯葉なんかの下に潜んでいて、吸血機会を窺っているそうだ。

 

ただ,シカの食害は半端ない。

これは早急に手を打たないと、とんでもない事になりそう。