家守奇譚、山科駅改札前 | 脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

脱腸亭日常 ~MY TESTAMENT of trifling beetle~

名誉も金も、素晴らしい音楽を作り人々を感動させようという気持ちもない、極めて不心得なアマチュアミュージシャンであり、アマチュアアーチストtrifling beetleの遺書。
HP https://www.music-scene.jp/triflingbeetle/

 

兵庫県教育委員会は29日、女子生徒の胸を触るなどわいせつな行為をしたとして、播磨西地区にある県立高校の40代男性教諭を懲戒免職にし、発表した。男性教諭は県教委の聞き取りに対し、「生徒の心と体に深い傷をつけたことは弁明の余地すらなくおわびしたい」などと話しているという。

 県教委によると、男性教諭は今年1月、部活動の指導中に「動きが硬いので、リンパのマッサージをした方がいい」などと言って女子生徒に座るように指示。下着の中に手を入れ、胸を触った。また、昨年10月ごろには別の女子生徒に対し「猫背になってきているな」などと言って胸に手を当て、触ったという。

 このほか、児童の修学旅行費約2万8千円が入った封筒を盗んだとして、姫路市立小学校の男性臨時講師(29)を懲戒免職にした。今月20日に窃盗などの容疑で県警姫路署に逮捕されていた。

 

 

なんや、このセンセー。まるでやっていることはエロトピアの漫画家、遊人の校内写生やないか(笑)。

信じられんのう。

 

 

 

 

 

家守奇譚。

 

著者は、「沼地のある森を抜けて」で第16回紫式部文学賞を受賞した梨木香歩。
2004年の作品。

西の魔女が死んだ」は映画化もされた。
「家守奇譚」、その続編の「冬虫夏草」はおそらく、京都市山科区東部をモデルにしていると思われる。

滋賀県よりの街、要するに自分の幼少期を過ごした街だ。

夏は京都市中心よりも相当暑く、冬は相当寒い。

東山区から分離してできたのが1970年代初頭。それと同時に自分たちも引っ越しをした。

牛尾山がとても近く、大きく見えて、峠を越えると琵琶湖だ。

長野出身の友達が琵琶湖を見て海だと思ったそう。

 

琵琶湖から疏水が流れており、複数に枝分かれして、その一本は母校の裏を通り抜けて哲学の径沿いに、銀閣寺あたりまで達している。

 

ベッドタウンで移住者が多く、おおらかで、ごみごみして、でもなんとなく心地よかった。

山科区東部はその権化みたいな町で、大塚、小山、音羽、安祥...個性的な学区が多く、とてもカラフルだったと思う。

 

そういう町の、地元民でないと知らないような小ネタが満載されている。

なので、読んでいるうちにビジュアルがリアルに浮かぶのだ。

もっとも地元民でない読者はそうでもないだろうが。

 

歴史的背景も相当調査されていたのだと思う。

かなりの作品だと思う。

 

 

今も多少その名残があるが、駅前なんかは再開発でかなり変わったと思う。

 

国鉄時代、駅前の改札を抜けてまっすぐ行ったところが待ち合わせ場所だった。

改札を抜ける前トイレの方面に立ち食いソバがあり、改札を抜けて左はキヨスクだった。

改札右が発券所。

駅前はタクシーが夥しく列を作り、京阪バスが入ってきて、ごった返していた。

 

高校二年の頃、事情があり山科駅まで国鉄で通学していたことがあったが、昇降口で平安女子に通う中学の同級生と鉢合わせ。

何回目かにお互いに気が付き、それからは毎朝あいさつを交わし合うようになった。

特に意識していたわけでもなくなんとなくだったが、電話で話始めて、なんとなく仲良くなっていった。

中学三年の時にはほぼ話したことはなかっただけに、なんか世界が広がったような、退行して、掘り下げられているような、変な気分になった。

というか、中学時代に声を聴いたことがなかった(笑)。

だから、あ、こういう話し方を、こういう声でするんだ、こうやって笑うんだとか、日々驚きだった。

 

一度だけ映画に行きたいといわれたことがあり、山科駅の改札前で待ち合わせたことがある。

でも、こちらが相当遅れて、なんとなく会えなかった。

「ごめんな」と電話して、それが最後だったと思う。

 

その後も時間がなくて、なんか一緒に遊びに行こうなんて言えなかったし、なかったし、こちらにも彼女らしき人ができ、そのまんま自然消滅。

相当苦く酸っぱい思い出だ。

 

 

 

山科と聞くと、そういう頃の青い出来事をいくつも思い出してしまう。

 

 

 

 

 

http://furusato.la.coocan.jp/kagamiyama/index.htm