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http://www.bk1.jp/product/03123392?icid=T

ミツゴ評価 ☆☆☆

<書評>正直 なにが面白いのかわからない
正直いえば そう
例えば「ナイトの不確実性」とあるが 例題を1つあげればいいのではないか?
正直いってテンポが悪く感じられる
私が好きな話し方は、まず卑近な例を1つ言って 実務的な例をだし、法則性を伝えるやり方だ
例えば「20代男性の身長が120cm以下の人も220cm以下の人も殆どいない、いるのは170cmプラスマイナス20cm圏内だ」だけで、正規分布の説明は出来るのに、例をいくつも出すのはやや重たい

何と言うか 食指が動かないんだ
だから下巻は買っていない 1890円と釣り合うかビミョーだからだ

なんか書くか
「ブラックスワン」とは黒い白鳥の事、つまりありえない、という意味だ
しかし(生物学上の定義はさておき黒い白鳥は存在する、故にありえない事が起きた事とも言える

そういうテーマ
いつも元気な人がいたとしよう
ここ80年病気らしい病気はしていない
ならこの人は来年も元気か?
ヒストリカルに見れば元気だろう
だが冷静になってみれば 最低80歳なわけだから 病気の1つもしても不思議ではない
つまりはそういう訳だ

経済は実績による確率だけではわからない、って話
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http://www.bk1.jp/product/00005366

北京原人に代表される原始時代から 秦の始皇帝による統一国家の成立前夜までの悠遠なる時間
そこでは 以後の中国 そして東アジア社会を基礎づける独自の文化が形成された
近年の発掘 研究の成果より次々と塗り替えられる古代中国像。概説書として定評のあった原本に 大幅な書き換えをおこなった最新の古代中国史入門

ミツゴ評価 ☆☆☆☆

<書評>人類、の誕生
何故、人はいけにえや人柱(人身御供)をするのだろうか?
それは神が犠牲を喜ぶからだ
何故 人は人間をいけにえに採用するのか?
それは数ある動植物において人間が特別な存在に他ならない
そうでなければ 豚や羊でもいけにえにすればいい
では 何時から人間は特別な存在となったのか
それは古代中国、殷の時代である・・・・・

殷の遺跡を発掘すればしばしば 大量の骨が発掘される
殷という国自体が宗教国家、つまり王=神官であり 政(まつり)=祭 であった事の裏返しである
人間の生活は自然に翻弄される、故に自然を司る神を祭る事は自然を安定させ 生活を安定させる事に繋がる
神は人間の命を要求する 犠牲を要求する つまり儀式といけにえ、だ

では いけにえ とはどのような人々か?
様々なケースがあるが 羌族に代表される異民族(というより敵対部族)の戦争捕虜が多い
では 異民族は人間か?人間でなければ特別な霊的な力はない
結論から言えば 殷前期は 異民族≠人間 であった
鄭州の遺跡より大量の人骨器、そう人間の骨を原材料にした道具が発見された
これは 異民族は他の動物と同じく「利用できる道具」として見なされていた証でもある
つまり 殷後期より増える人身御供は、異民族を人間と見なした証でもあった

殷は宗教国家と書いた
戦争は宗教戦争の性格を帯びる、負けた国の宗教は当然廃れる
殷を滅ぼした周は農耕神を祭る、殷は天候神だ
このあたりからも周が農耕民族であり、現在の中国の起源だと言われる由来にもなる
農業国家は土地から税をとる、そうここで「土地を支配する」という考え方が生まれる、それまでは「土地にすむ部族」を支配する という考え方だ
ここに土地を管理する という政治、封建制が生まれる事になる

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日本が戦争へと傾斜していった昭和初期にあって ひとり敢然と軍部を批判し続けた石橋湛山(後の第55代内閣総理大臣) その壮烈なる言論戦を、戦争を煽りに煽った大新聞との対比で描き出した不朽の名作

http://www.bk1.jp/product/02948363

ミツゴ評価 ☆☆☆+☆×0.5(☆×3.5コ)

<書評>消化不良
石橋湛山とは希代の人物である
一流のジャーナリスト 一流のエコノミスト 一流の人格者にして 政治家で 総理経験者でもある
それ故に彼の哲学、人物に注目があつまる

だが 本書は石橋の言論、大陸進出(と対中戦)という「金にならないビジネス」への批判に焦点を当てているため 石橋の中身については光が充分に当たっていないのでは?と思う
いや そういうのが好きな方にはいいだろうが、正直 石橋の経済政策(経済哲学)に私は期待していたので マイナス点
正直1890円と釣り合うか?と思った
だから私は積極的にオススメはしづらい、と思っている

また 石橋=善 軍部=悪 と露骨に肩入れも見られるのもちとアレだ、世の中 善VS悪 なんて単純な構図でもないし 大陸進出派にもそれなりの理屈がある以上 一方的に叩くだけでは 本としてチープに見える

いや本の情報量に限界があるのはわかる
私は上手な作家の条件の1つには「取捨選択のうまさ」 ハショリ方があると思うが その辺が弱いのでは?と思った

なんか書くか
「侵略」とは巨大な投資でもある
軍を派遣し 鉄道や鉱山 農場を作り 現地人を雇用し、商品を売り付ける
だから 植民地から解放された国々の経済はうまくいかない事が多い、宗主国からの投資と通商で喰っている地域からすれば それらが断絶すればどうなるか? という話

世の中不思議なものだが 現在TPPに反対している連中ほど戦前のアジア進出には肯定的だったりする
進出、ブロック経済とはまさしく地域内での経済の垣根の取り払い、つまり「ブロック内での自由な投資や貿易」に外ならない
だから イギリスでは産業革命が軌道にのり 国際競争力が高まるまでしばしば インド貿易を禁止していたりする(キャリコ禁止令、キャリコとはインド産綿製品)

現在の日本が貿易や投資に乗り気なのは 日本が先進国で経常収支が黒字だからだ、つまり現時点でトータルで見れば日本は経済的に優位だからに他ならない(豊かである、という事は資本調達において価格競争力→低金利、といえる)

では 戦前は?となると悲惨の1言
日本が資源がない とは誰もがいう
一方で多くの人が農業や炭鉱で働いていた時代でもある
そんな中、中国に莫大な投資をし 中国から安い穀物や石炭が流入したらどうなるか?
では 何故日本の産業が弱いのかといえば 資本不足による低生産性に他ならない
そんな国が 中国に資本輸出(投資)してどうなる? 貧乏な中国を征服する金があるなら 国内への投資による生産性向上とアメリカへの輸出を計る方が良くはないか というのが石橋の見解でもある
私は石橋は日本史の教科書に載ってもいいと思う
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国家戦略、経営戦略には孫子 クラウゼヴィッツなど古今東西の軍事戦略家の考えが応用されているが、本当に理解されているのか?古今東西の軍事戦略の50の名著を精選し、そのエッセンスを背景も含めてわかりやすく解説する待望の軍事戦略ガイド。

http://www.bk1.jp/product/03128051

ミツゴ評価 ☆☆☆☆

<書評>反省すました
我々は色眼鏡から逃れられない。
去年 尖閣諸島問題があった頃 2ちゃんねるのキングダム(中国戦国時代を舞台とした漫画)スレを見ていると 「お前ら、よく中国モノ読めるな」との書き込みがあった
いや キングダムの作者は日本人だし ぶっちゃけ中国が舞台なだけで事件とは関係がない、はっきりいって批判はお門違いだ
だが 我々はしばしば、そのお門違いをしてないだろうか?
戦略を学ぶ人間には 何人かの偉大な先達がいるではないだろうか?
例えば孫子、クラウゼヴィッツ、フラー、ジョミニ、ケナン、クレフェルト等だろうか
だが、エンゲルスやトハチェフスキー、毛沢東等に冷静な評価は果たして出来たのだろうか?私は出来ていなかった

恐らく 中国の評価にあたり古代と現代の評価の差は利害関係に由来すると思う
もっと言えば思想かがっているのを嫌悪していたのかも知れない
反省している、たいした理解もなく 食わず嫌いの評価をしていた事に

まぁ反省はさておき なんか書こう
クラウゼヴィッツには有名な三位一体という言葉がある
つまり 国家、軍隊、人民が戦争というゲームのプレイヤーであるという意味だ
言い換えれば 戦争という手段が「人民に因って構成された政府が運用する軍隊によって行われる」という意味である
政府が軍隊を使う以上は戦争は常に政治の延長線上にあるといえるし 人民の性格が軍隊と戦争から切り離される事もないといえよう
これは例えば ソ連赤軍のドイツ軍への勝利がボルシェキズムのナチズムに対する優位性である、なんて言う言い方も可能にするかもしれない、ガチモノの共産主義者はしばしばこのような言い方を好む
こういう話は極めて観念的 形而上学的(哲学的)かもしれない
事実 大陸系の軍事思想は ドイツ観念主義に由来を持つ、例えば後にマルクスに使われるヘーゲルの弁証法なんかも1例
或いは ラッチェルのレーベンスラウム(生存圏構想)なんかを上げてもいいかもしれない

正直 私には合わない 頭が受入を拒否している

なんかオチが欲しいな

クレフェルトはクラウゼヴィッツが限界に来ていると指摘している
軍事技術の向上が皮肉にも 安価な兵器(特にAKとRPG)を供給し 国家という財源抜きに戦争を可能とした、だから小数の同志によるゲリラ(テロ)戦を可能にした
これに対する主権国家側の1つの解が 軍の近代化による、それらの兵器の無力化なんだろうなと思った
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http://www.bk1.jp/product/02757080

ミツゴ評価 ☆☆☆☆+☆×0.5(☆4.5コ)

<書評>ワインの影には歴史あり

一応 ホンモノのシャトーマルゴー

本書は 外交を彩るワインにスポットを当てた本である
ただ ワインというより晩餐 全体を対象としている

人をもてなすのは大変だ、相手の立場や時期 環境 懐事情 もてなしの性格等様々な要素が絡んでくる
例えばイスラム圏の人ならアルコールと豚肉はダメだし、肉類も教儀に乗っ取った処理をした物(ハラル)が望まれる
逆にいえば 晩餐を見れば それらが透けて見えるのでは?というのが本書のコンセプトではなかろうか

ワインには歴史があり、背景があり、性格がある

例えば、04年にEUが25ヶ国体制になった式典がアイルランドで開かれた
この時の晩餐会に出たワインは ボルドーのシャトー・ランシュ・バージュ
実はこのワインを作ったのはフランスに移民したアイルランド人の貴族 ジョン・リンチ(=ランシュ:仏読み)
つまり アイルランドは自国と欧州の歴史的な繋がりをアピールしたわけだ

また韓国の話
05年6月 歴史認識問題等で日韓関係が拗れた時 当時のノムヒョン大統領が 小泉首相との晩餐会を「きょうの夕食は軽めにする」と発言
一般に儒教圏のもてなしは相手が食べ切れない程の食事をだすのが礼儀とする
それを「軽め」という事は「歓迎しない」といっているに等しい
要は韓国側は小泉首相を邪険に扱ったわけだ

さて 中国ネタ
中国が諸外国へ行くと必ず抗議が起きる
主にチベット問題や人権、貿易摩擦等だ
当然中国としてはそんな様子がテレビを通じて流れるのは困る
だからホスト国には「デモをするな」「デモを排除しろ」なんて要求をする
つまり受入側としたら中国はクレーマーに等しい訳だ
そんな中国だから食にもこだわる

中国が受け入れる際は 主に中華料理が目立つ、飲み物は中国産ワイン(実は中国は世界第6位のワイン生産国)か白酒、特に茅台酒だ
料理は基本としては「四菜一湯」スープ1品に料理4品だ

面白いのは98年 日本共産党と中国共産党の和解の晩餐会だ
かつて中国とソ連が対立した時、日本共産党はソ連支持であった為 中国共産党と仲が悪かった
それを修復したのが98年の不破委員長の中国来訪なのだがその時のメニューが
・海の幸の前菜
・四種類の野菜の取り合わせ
・イカの卵巣スープ
・フカヒレ姿煮
・ニンニク風味の大正海老
・肉団子煮込み
・鶏とその肉汁を和えた中国菜
ユリ根のフルーツポンチ
お菓子
果実
と「六菜一湯」だ

因みに安部首相の時は
前菜
・ツバメの巣のスープ
・伊勢海老のニンニク炒め
・松茸の野菜炒め
・牛アキレス腱の醤油煮込み
クルミ入り焼きパイ
お菓子
果実
と「三菜一湯」

98年当時は日米安保に絡み ガイドライン等 中国の日本への注目が高まっていた時期
そんな中 日本共産党の対日戦略的な価値の高まりを示しているように見える話