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かの「金瓶梅」を生んだ中国。始皇帝から毛沢東、最新事情まで多くの資料から、まとめた中国四○○○年「性」史。
韓国系中国人として生まれた比較文化学者だから書ける赤裸々かつ壮大華麗な夜の歴史は、驚きと発見の連続!
ミツゴ評価 ☆☆☆
<書評>不真面目(?)な性の歴史
一般に性の歴史とは極めて真面目な分野であったりする
何故なら 性とは究極的には子孫を残す活動だから、死生観や家族観、あるいは血縁関係にリンクするからだ
だから土偶や古代の宗教の地母神は胸と腰を強調している、ソレが豊かさと繁栄のシンボルだからだ
本書はその点、気楽に読める 要は男と女のアレコレだからだ(ただし春画がやたら多いので注意)
では中身を見てみる
中国に限らず 世界中にある「一夫多妻制」、近代中国にコレを全面擁護する人物がいた、クー鴻銘という
コレをあるイギリス人女性が批難した「一夫多妻が認められるなら一妻多夫制も認められてしかるべきでは?」と
つまり「一夫多妻制は野蛮だ」といっている訳だ
コレをクーはこう返した、「男は茶釜であり女は茶碗である、茶釜ひとつに茶碗が4つあっても構わないが碗1つに茶釜4つじゃ変じゃありませんか」と
「茶」とは「何」を指すのかはなんとなく想像が出来るな
また金瓶梅(清朝期の大衆文学の傑作)にもこうある
「茶碗に匙が何本も入っていたらカチャカチャして煩いだけ」
思えば中国は性に関してはかなり寛容な文化であった
そもそも孟子などは「先祖に対する最大の不孝とは子をなさず、血統を断ち切る事である、だから子孫を残すためには愛人を囲ったりしても全然構わない」何て言う
ソレが変わったのは近代になってからだ
近代に入り西洋の文化が流入した
そこで性に自由な事は悪い という価値観が強化されてしまったわけだ
だが近年 また新たな流れもある
中国の現代化に伴い、性が再び自由化されつつある
まぁ具体的な中味は本書を読んでください



