最初にコレは、どちらかといえば数字遊びの類であると書いておく
厳密な分析というより、「こういう見方もある」というイメージでたのまぁ
まず 命題
「中国がこのまま成長すれば、中国の消費拡大に資源供給が追い付かなくなるのか?」
より見てみる
「中国の牛肉需要は2030年までに如何様になるか」
むかし 東洋経済のネタで「仮に中国の食料消費が準先進国になっても、日本も高度成長期にソレほど延びていない辺りからあまり変化がないんじゃないかな」という記事を読んだ
まず、何故牛肉か?
中国では、肉=豚肉、という認識だ
一般に豚は牛より安い、故に貧しい中国では豚肉の消費が凄まじい
仮に1人あたりGDPが増えれば、当然牛肉消費が増えるだろう
逆にいえば豚肉消費は低迷する
つまり、中国が豊かになる→牛肉消費が増える→穀物消費も増える→世界に如何様なインパクトがあるか?という構図が書きたい訳だ
まぁ とりあえず日本の牛肉消費を見てみる
http://zookan.lin.gr.jp/kototen/nikuusi/n423_3.htm
1960年 1.1kg
1970年 2.1kg
1980年 3.5kg
1990年 5.5kg
2000年 7.6kg
コレは以下の可能性を示唆している
1)基本的に牛肉消費と経済成長には正の相関はある
2)だが、1960~80年の20年間に比べ、成長が鈍化しているとされる 80~00年ですら高い伸びを見せている
コレは輸入関税の引き下げと、円高による牛肉価格の低下が大きいと思われる
さて 現在の中国の1人頭GDPは約3500ドル程、コレは日本の1975年程度に匹敵する
仮に経済が8%程度の成長を維持したとすれば 2030年には1人頭15000ドル程度になっているだろう
実際はおそらく ある程度のラインを越えると小子化とキャッチアップ効果の減少が出て来るだろうが、この辺は人民元切上と相殺したと仮定する
さて15000ドルといえば 日本では1986年に16000ドルを実現している
コレは85年のプラザ合意による円高が原動力だが 87年には購買力平価でもこの水準を確保した点から、 まぁ 2030年の中国の豊かさはバブル期の日本程度と見ていいだろう
さて日本は1975→85年に牛肉消費は 1.6倍になっている
現在の中国の牛肉消費が4kg程、つまり30年には 6.4kg程度の水準だろうか
2030年には 中国人口は1.1倍程度と考えられる
つまり、中国の牛肉消費は 700万トン→1220万トン とざっと520万トン増が見込める
だいたい 牛肉1kg作るのに 穀物(ここではモロコシを想定)が11kg必要とされる
つまり中国の牛肉消費増は モロコシ需要を約5700万トン引き上げるわけだ
さて08年時点のモロコシ生産は78100万トン、仮に20年間年率1%成長実現で約16000万トンの余裕が生じる
ちなみに98→08年にはモロコシ生産は年率2%成長を実現している
コレを見れば中国の牛肉消費増に世界は応えられる様に思える
だが以下の点を留意しなければならない
・インド等 他の途上国が穀物消費を増やす可能性(コレはかなりデカい)
・地球温暖化、環境破壊による食料生産への足枷
・バイオエタノール等の競合相手や、他の作物にリソースが取られる可能性
さらに各国が自国の食料確保に走り 穀物貿易が停滞、かつ中国が増加する穀物需要を輸入に走った場合、そのインパクトは計り知れない
だいたい世界のモロコシ貿易高は生産の15%弱
現在中国は 世界の20%程消費しているが 内3割(つまり世界生産の6%程度)を輸入に頼れば 貿易マーケットには40%増となる
故に貿易価格も激変するリスクはある
結論
「中国がアメリカ並の生活をすれば地球がもたない」としばしば言われる
だが この言葉には裏がある
例えば日本とアメリカでは 経済水準には大差はない
だが牛肉消費量で見れば実に5倍の開きがある
実は世界1牛肉消費量が多いのはアルゼンチンだ(1人あたり80kg)
極論 別に中国の牛肉消費はアメリカでなくアルゼンチン並でも世界のモロコシ市場は確実に干上がる
少なくとも牛肉と穀物に関する限り 中国の経済成長はストレートに食料危機に繋がるという訳ではない
まぁ緩やかにしんどくなる可能性自体は大いにある
だが、果たしてソレが対処可能か?どうかはまた別だ 変にパニックになったりする必要もない
ちなみに仮に現在の日本並になったとしてもモロコシ需要は世界の12%程の上昇だ
中国が日本並の豊かさを手に入れるにはまだ時間はかかるだろう
問題はソレまでに農業と畜産に生産の増加が見込めるのか という話
厳密な分析というより、「こういう見方もある」というイメージでたのまぁ
まず 命題
「中国がこのまま成長すれば、中国の消費拡大に資源供給が追い付かなくなるのか?」
より見てみる
「中国の牛肉需要は2030年までに如何様になるか」
むかし 東洋経済のネタで「仮に中国の食料消費が準先進国になっても、日本も高度成長期にソレほど延びていない辺りからあまり変化がないんじゃないかな」という記事を読んだ
まず、何故牛肉か?
中国では、肉=豚肉、という認識だ
一般に豚は牛より安い、故に貧しい中国では豚肉の消費が凄まじい
仮に1人あたりGDPが増えれば、当然牛肉消費が増えるだろう
逆にいえば豚肉消費は低迷する
つまり、中国が豊かになる→牛肉消費が増える→穀物消費も増える→世界に如何様なインパクトがあるか?という構図が書きたい訳だ
まぁ とりあえず日本の牛肉消費を見てみる
http://zookan.lin.gr.jp/kototen/nikuusi/n423_3.htm
1960年 1.1kg
1970年 2.1kg
1980年 3.5kg
1990年 5.5kg
2000年 7.6kg
コレは以下の可能性を示唆している
1)基本的に牛肉消費と経済成長には正の相関はある
2)だが、1960~80年の20年間に比べ、成長が鈍化しているとされる 80~00年ですら高い伸びを見せている
コレは輸入関税の引き下げと、円高による牛肉価格の低下が大きいと思われる
さて 現在の中国の1人頭GDPは約3500ドル程、コレは日本の1975年程度に匹敵する
仮に経済が8%程度の成長を維持したとすれば 2030年には1人頭15000ドル程度になっているだろう
実際はおそらく ある程度のラインを越えると小子化とキャッチアップ効果の減少が出て来るだろうが、この辺は人民元切上と相殺したと仮定する
さて15000ドルといえば 日本では1986年に16000ドルを実現している
コレは85年のプラザ合意による円高が原動力だが 87年には購買力平価でもこの水準を確保した点から、 まぁ 2030年の中国の豊かさはバブル期の日本程度と見ていいだろう
さて日本は1975→85年に牛肉消費は 1.6倍になっている
現在の中国の牛肉消費が4kg程、つまり30年には 6.4kg程度の水準だろうか
2030年には 中国人口は1.1倍程度と考えられる
つまり、中国の牛肉消費は 700万トン→1220万トン とざっと520万トン増が見込める
だいたい 牛肉1kg作るのに 穀物(ここではモロコシを想定)が11kg必要とされる
つまり中国の牛肉消費増は モロコシ需要を約5700万トン引き上げるわけだ
さて08年時点のモロコシ生産は78100万トン、仮に20年間年率1%成長実現で約16000万トンの余裕が生じる
ちなみに98→08年にはモロコシ生産は年率2%成長を実現している
コレを見れば中国の牛肉消費増に世界は応えられる様に思える
だが以下の点を留意しなければならない
・インド等 他の途上国が穀物消費を増やす可能性(コレはかなりデカい)
・地球温暖化、環境破壊による食料生産への足枷
・バイオエタノール等の競合相手や、他の作物にリソースが取られる可能性
さらに各国が自国の食料確保に走り 穀物貿易が停滞、かつ中国が増加する穀物需要を輸入に走った場合、そのインパクトは計り知れない
だいたい世界のモロコシ貿易高は生産の15%弱
現在中国は 世界の20%程消費しているが 内3割(つまり世界生産の6%程度)を輸入に頼れば 貿易マーケットには40%増となる
故に貿易価格も激変するリスクはある
結論
「中国がアメリカ並の生活をすれば地球がもたない」としばしば言われる
だが この言葉には裏がある
例えば日本とアメリカでは 経済水準には大差はない
だが牛肉消費量で見れば実に5倍の開きがある
実は世界1牛肉消費量が多いのはアルゼンチンだ(1人あたり80kg)
極論 別に中国の牛肉消費はアメリカでなくアルゼンチン並でも世界のモロコシ市場は確実に干上がる
少なくとも牛肉と穀物に関する限り 中国の経済成長はストレートに食料危機に繋がるという訳ではない
まぁ緩やかにしんどくなる可能性自体は大いにある
だが、果たしてソレが対処可能か?どうかはまた別だ 変にパニックになったりする必要もない
ちなみに仮に現在の日本並になったとしてもモロコシ需要は世界の12%程の上昇だ
中国が日本並の豊かさを手に入れるにはまだ時間はかかるだろう
問題はソレまでに農業と畜産に生産の増加が見込めるのか という話
