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まずはコチラ
引用先はhttp://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/20081105

まぁウィキペディアの編集ランキングなんですが、ちょい
「ワンピース」「舞Hime」「BLEACH」「コードギアス」?
ジャンプやサンライズから金もらってんのか(笑)

は、別にして要するに日本語版ウィキペディアは他国に比べてぶっちゃけ レベルが低い、「レベルが低い」がいけなければ百科事典的ではない と言えます。

まぁコレは日本が暢気で恵まれた証とも言えそうです
英語版では「神の存在」なんて文字通り「神学論争」をカマしてくれたらしいですから。
君は「無防備マン」を知っているか?
早い話「戦争になればとっとと降伏しよう」という連中です。
まぁ非武装平和主義者ですな。

今回は そんな「非武装平和主義」とガンジーやダライラマの「非暴力運動」の比較のお話です

まず 抑えたいのは 人間には 目的と行動がセットになっています
例えば「空腹を満たす」目的の為に「食事をする」という行動をとります。

では「非武装平和主義」の目的と行動を見てみましょう。
目的は「(少なくとも自分だけは)戦火に晒されたくないので、戦火をよそへ遠ざける」事です
三つ子は少なくとも 非武装平和主義者がアフリカや旧ユーゴのジェノサイドについて 効果的な行動をとった という事例はしりません。
では 行動は何を指すか? 「軍事力の否定と全面服従」です
戦時下で相手に降伏する事は直接 間接問わず 相手への協力を意味します
例えば軍隊には徴発権があります、軍の定めた価格や支払方法で 必要な物資を占領地から調達する事も含みます。
コレはナポレオンや日中戦争当時の日本軍もやりまくりました。
つまり 無防備都市になれば 相手の言い値で全面的な戦争協力を余儀なくされます。

一方「非暴力主義」 こちらは様々な要素を含みます
ガンジーのインドを見れば 「不服従」や「国産品愛好」です

またよく見れば、わかるのですが「非暴力」とは「(貴方が暴力を振るっても)私は暴力をしません」という意味ですから「全面降伏するから暴力を奮わないでぇ」とは違います
また「不服従」は「降伏はしない、従わない」と言う意味で 「国産品愛好」とは「相手に経済的利益を与えない」という意味になります

ガンジーはコレをあてました
当時のイギリスは2度の世界大戦とドイツやソ連の台頭により インドに対する経済的 軍事的な結び付き(搾取)の度合いを強めていました
ガンジーはそこへ「(暴力は振るわないが)イギリスへの協力を組織的に拒否します」とやってくれました。
困るイギリス、仕方ないから 自治権という飴玉を提供せざるえなくなります。

つまり目的と行動を見れば 「支配からの解放(イギリスの植民地支配の否定)」という目的の為 「暴力は使わないが、経済的軍事的な繋がりを否定する(つまりボイコット)」という行動にでた と言えます


簡単に言えば非武装平和主義とは「戦火を遠ざける為、相手への全面服従をする」事なら 非暴力主義とは「相手の支配を否定するため、暴力以外の戦術(経済的アプローチ)を駆使する」という意味になります
例えば「塩の行進」 あれもイギリスへの税金(塩税)拒否という意味です

イギリスの立場を見れば インドとは余りにコストがかかる植民地です
何しろインド自体が巨大な上 インドまでの道のり(地中海、スエズ、中東)を抑えなければなりません
それでもインドを植民地にしたのは コストに勝る収益があったからです

ガンジーの戦略はその収益を非暴力的手法で低下させて植民地支配を否定する事になります

ダライラマもそうです
国際的に「かわいそうなチベット、極悪な中国」「平和的なチベット、圧制的な中国」をアピールして 国際社会の支持を高め 中国への圧力にして チベット政策の穏健化を狙ったモノです

全然違ってきますねぇ
今回のネタは佐藤大輔 皇国の守護者です。
舞台は 産業革命が起き、蒸気機関(熱水機関)が普及しつつある 異世界<大協約(グラン・コード)世界>
小さいながらも交易と工業で栄える島国<皇国>が、大陸全土を支配する超大国<帝国>と経済摩擦が原因で戦争をするお話。

そこでテーマなのですが 主人公の新城直衛が友人達と軍需工場地帯で飲んでいる時の会話です。(内容は要約)
「戦争終わったらどうなる、はっきりいって<帝国>から賠償金や領土割譲なんて期待出来んぞ、」
「戦費の回収や国土の再建、軍需特需の消滅・・・とてつもない不景気になるぞ」
「軍縮でも足りない」

ここからがポイントです

「おそらく、通貨を大量に流して札入れの口を開きやすくするしかない」
「物の値段があがらんか、それては」 「少しはな、しかし、たいしたことではない。物価の上昇は、物産が限界に達しているから生ずるのだ。工場が遊んでいれば、そうはならない。金が溢れたなら、人を雇い、大量に物を生産するようになる。戦争がすんで誰もが明るい気分の世の中だ、使われる金も増える。仕事がなくてごろついている奴の数も減る。『そのあいだに次の手を考えておけばいい』」
「それはつまり、国が信用を作り出すという事ではないか」


内容を要約すれば「ハイパワードマネーをばらまきマネーサプライを激増させ、戦時中の過剰生産能力を吸収して、そのスキに次の一手を考える」という事です。

不親切な書き方で恐縮ですが、「ハイパワードマネー(マネタリーベース)」 大協約世界の基本通貨は「金・銀・銅」(正貨)です つまり国家が勝手に増大させえないモノです。
もともと 今回の戦争の背景も <帝国>から<皇国>への正貨流出による<帝国>のデフレ(通貨が減少した為、通貨価値が上昇した)によるインフレ(デフレによる収入減少を補う為の地主や商人の商品値上げや、収入が低下した農奴や市民の生産性低下、中産階級へ無理矢理雇用創出した為のコストプッシュ)や対外負債の増大による信用不振があります。(要するに<帝国>政府の経済政策ミス)


さて 本題、正貨(貴金属)の大量生産抜きにして、貨幣を増やすにはどうすればいいでしょうか?
紙幣を発行する、という形になります。
意外と知られていませんが紙幣は「負債」です、日本銀行券は日本銀行振出の手形の事です。
自分が振り出した手形は「負債」です。

ここでポイントを2点ほど
その1「紙幣、紙のお金を信用させるにはどうすればいいのか?」
その2「『その間に次の手を~』とは、どういう意味か」
です。

その1、については小説では「世界一の超大国<帝国>に勝ったという実績」「商人が自由に金儲けが出来る社会の保証」となっています。
つまり<皇国>において成長しつつあるブルジョアジーに対して「おまえらの自由な金儲けをする社会を維持する為に紙幣使えや」という事です(先に触れましたが<帝国>の経済政策は下手な上、経済的な自由を認めていないし「通信」に対して規制がある)
この戦争、おそらく<皇国>は失うばかりで何も得られないでしょう。
投資家たるブルジョアジーへの配当の一環が「自由」だと言えそうです。

その2、はさらに深刻です。
リフレ政策は短期戦略といっているようなモノですから
では 何故 長期戦略足り得ないのでしょうか?
ケインズの一般理論の中に「公債の中立性」という話があります。
早い話 借金(国債、公債)をして多額の公共事業をして経済を拡張させても 借金(国債、公債)はいつか返済しなければならない、ならば増税か政府支出減少により 経済は縮小せざる得ない、本の木阿弥 というモノです。
現在の日本政府の借金がまだまともなのは、返したらすぐ借換、つまりまた借りているから キャッシュアウトフローが発生しないからです。

問題はこの場合のリフレ政策が「戦時下に伴う一時的なモノ」という事です
よく乗数効果の説明で「花見酒」というのがあります(落語ネタです)
つまり酒屋を営む2人の酒飲みが一杯分の酒代をやり取りして 酒を互いに飲み 全部売れても売上は一杯分 という事です(本当はそいつらの腹の中、個人の消費と店の売上を混ぜている点がミソ)
閑話休題 この話、「酒1杯の代金でいっぱい飲める」と同時に「互いの酒が無くなれば成立しない」という事です。
何故なら酒を作るには元手が必要で 一杯分の酒代で百杯分の原材料や人件費は賄えません。

リフレ政策が長期的になりえない理由、それは 「お金は回転するほど減って行く」という事実だと思います。

つまり政府→工場に100 渡すとすれば 工場→一次下請には 80しか渡しません、残りは貯金です
ならば一次下請→二次下請 には64、二次→三次 はさらに減少します
これを繰り返していけば やがてこのお金は消滅します

消滅したお金に乗数効果は発生しません
ちなみにここでの「お金」とは流動資金です 「貯金」、消費に貢献しない資産はカウントしません。
つまりリフレで一次的に増加したマネーサプライは一次的にしか乗数効果を発揮しません
なら継続的に増大したハイパワードマネーを供給出来るか? 難しいでしょう 量的緩和策は国(大協約世界には中央銀行は確認されていない)へ債権が集中し、リスクも集中します。
リスクが集中すれば 信用は低下し、紙幣の価値も低下します。


取りあえず ここでの結論は「国の信用で生み出した資金を一次的に民間に流して、過剰生産を吸収して、時間稼ぎ」という事で

用語等誤りがあるかも知れませんが まぁ気にしない気にしない
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カイジの新刊です、アジアの片隅に咲く蓮の花~

チャンとマリオの話は泣けます

中国人でも黒服はやはり黒服だった


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まずは ここでは 野口悠紀雄氏の最新作「世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか」の書評です。
長いタイトルだなぁ

この書評は氏の見解を全て批判するモノではありません、「労働力を流動化し福祉や医療へ、企業の過剰人員を移動させる」等 三つ子も同意する部分もあります
ただし 「コレはおかしい」という話もチラホラありますんでそちらを指摘していきます。


その1「企業の経常利益には多額の雇用調整助成金があるため、企業の回復はデタラメ」

→つまり 本来ならリストラすべき人員を雇用し その補助金に頼るのはおかしい という意味
考えてみればいいが 補助金<雇用コスト なら企業とすれば 経常利益には貢献していない となる
また 仮に企業が余剰人員をリストラすれば 失業が増える以上 失業手当や生活保護の支払が増える
これでは、雇用調整助成金を無くしても企業がリストラすれば失業手当や生活保護が増えるから 結局政府の負担は代わらない


その2 「アメリカは金融危機を脱した」
→大手6社についてはそうかもしれない。
しかし多くの地銀がダメージの大きい住宅関連商品を抱えており 未だに解決のメドは立っていない


その3「製造業は過剰設備を抱えがちだが、金融業はその辺がないので回復が早い」
→不良債権問題
金融業の基本はレバレッジ、つまり低い金利で資金調達をして高い金利で運用して利鞘(スプレッド)を稼ぐ事にある
運用益が低下し、マイナスになれば 当然 金融資産が「余剰資産」となる訳だが このような環境ではたいてい金融資産は資産価値が低下しているため 売却すれば 売却損が発生する
あと氏は余剰の有形固定資産の減価償却損を言っているが 遊休資産には減価償却は発生しない


その4「アメリカは製造業を切り捨てた、金融や情報に特化したから強い」
→完全に切り捨てられた訳ではない
例えば自動車等日本と競業する分野はそうだが 航空機やCPU(インテル)等 未だに強い分野がある
寧ろアメリカの強みは産業の裾野の広さにある
あと アメリカは今でも世界最大の自動車生産国の1つ、北米では世界の自動車生産の2割を作っている
プレーヤーがビック3から日本企業に変わっただけで
07年の北米で売れた日本企業製の自動車 705万台の内 459万台は現地生産


その5「新興国の低賃金を利用できる製造業に転換すべき」
→とっくにやっている(日本の技術輸出みればわかりやすい)。
また 転換できない製造業は基本的にインテグラル(すりあわせ)な製造業、つまり乗用車や産業用ロボット あるいは原発等 日本の御家芸といわれる分野
正直 企業は営利団体である以上 出来る事はたいてい既にしています。


こうして書いてみると問題点は「製造業は悪い、金融業は未来的」という変なバイアスに由来すると思います。
では、金融業のお得意様は誰なのか?誰から資金を調達して 誰に融資するのか?という 視点が抜けているように感じます


あと 日本にはファイナンス教育、つまり「お金のリテラシー」が大切 コレは解ります。
しかし、金融を考える上でもっと大切な事はあるのではないか?そう感じる事があります
例えば我々はしばしば感情に流されますが、本当は何を見るべきでしょうか
「センチメンタルよりファンダメンタル」 三つ子のモットーでもありますがファンダメンタルについて、どうしても緩くなってしまっている 最近そう感じています