君は「無防備マン」を知っているか?
早い話「戦争になればとっとと降伏しよう」という連中です。
まぁ非武装平和主義者ですな。

今回は そんな「非武装平和主義」とガンジーやダライラマの「非暴力運動」の比較のお話です

まず 抑えたいのは 人間には 目的と行動がセットになっています
例えば「空腹を満たす」目的の為に「食事をする」という行動をとります。

では「非武装平和主義」の目的と行動を見てみましょう。
目的は「(少なくとも自分だけは)戦火に晒されたくないので、戦火をよそへ遠ざける」事です
三つ子は少なくとも 非武装平和主義者がアフリカや旧ユーゴのジェノサイドについて 効果的な行動をとった という事例はしりません。
では 行動は何を指すか? 「軍事力の否定と全面服従」です
戦時下で相手に降伏する事は直接 間接問わず 相手への協力を意味します
例えば軍隊には徴発権があります、軍の定めた価格や支払方法で 必要な物資を占領地から調達する事も含みます。
コレはナポレオンや日中戦争当時の日本軍もやりまくりました。
つまり 無防備都市になれば 相手の言い値で全面的な戦争協力を余儀なくされます。

一方「非暴力主義」 こちらは様々な要素を含みます
ガンジーのインドを見れば 「不服従」や「国産品愛好」です

またよく見れば、わかるのですが「非暴力」とは「(貴方が暴力を振るっても)私は暴力をしません」という意味ですから「全面降伏するから暴力を奮わないでぇ」とは違います
また「不服従」は「降伏はしない、従わない」と言う意味で 「国産品愛好」とは「相手に経済的利益を与えない」という意味になります

ガンジーはコレをあてました
当時のイギリスは2度の世界大戦とドイツやソ連の台頭により インドに対する経済的 軍事的な結び付き(搾取)の度合いを強めていました
ガンジーはそこへ「(暴力は振るわないが)イギリスへの協力を組織的に拒否します」とやってくれました。
困るイギリス、仕方ないから 自治権という飴玉を提供せざるえなくなります。

つまり目的と行動を見れば 「支配からの解放(イギリスの植民地支配の否定)」という目的の為 「暴力は使わないが、経済的軍事的な繋がりを否定する(つまりボイコット)」という行動にでた と言えます


簡単に言えば非武装平和主義とは「戦火を遠ざける為、相手への全面服従をする」事なら 非暴力主義とは「相手の支配を否定するため、暴力以外の戦術(経済的アプローチ)を駆使する」という意味になります
例えば「塩の行進」 あれもイギリスへの税金(塩税)拒否という意味です

イギリスの立場を見れば インドとは余りにコストがかかる植民地です
何しろインド自体が巨大な上 インドまでの道のり(地中海、スエズ、中東)を抑えなければなりません
それでもインドを植民地にしたのは コストに勝る収益があったからです

ガンジーの戦略はその収益を非暴力的手法で低下させて植民地支配を否定する事になります

ダライラマもそうです
国際的に「かわいそうなチベット、極悪な中国」「平和的なチベット、圧制的な中国」をアピールして 国際社会の支持を高め 中国への圧力にして チベット政策の穏健化を狙ったモノです

全然違ってきますねぇ