優しい言葉は要らない


私の罪を和らげる事は


二度と許されない


虐げる人々の群れ


痛みを忘れた心


目蓋に堕ちた影は


巡る様に過ぎた雲の跡


逃げ出した足跡は


何時までも覚えていて




貴方を忘れはしないでしょう


私の罪の痕。


出逢う事すら


本来は許されない筈なのに


見る事の出来ない瞳は


翡翠の様に輝いて


私の紅は悲しく暗く滲んだ


もう走れない事も


本当は分かってる、




ごめんなさい。


その罰は私一人のもの


両手を差し出す貴方は


優しさで私を殺そうとするから


意味もなく泣きそうになる


歪めたまま


俯いた私の瞳は


涙を溢れされた罪の証


もう此処に残ったのは


貴方の優しさだけ。


気にしたくはなくて

遠ざける様に

俯いたまま

貴方の声は聞こえない

拒み続けて


空は晴れてるのに

馬鹿みたいに

僕の心だけ

影が増えたみたいに

誰かの瞳を覗いていた

伺う事ばかり覚えて

誰かの声ばかり響いて


気にしたくはないんだ

本当の事なのに

髪に触れる度

世界が遮断出来た

その代わり

たくさんの物を拒んだ

もう何も見たくなくて

俯いてばかりの世界で

貴方の声は聞こえない

当たり前だね

誰かの声ばかり

此処には残ってる


貴方は僕を見ない

貴方は僕を知らない

貴方は僕を見ない

貴方は僕を殺した

見ないふりで

知らないふりで

言葉のない暴力が

静かに蔓延して


誰かの笑い声ばかり。

もう一つも要らないのに



怠惰な感情

揺らいでは

千切り捨てて

詰め込んでばっかり

返してよ。


浮かべた笑顔も

遠ざかっては

曖昧に誤魔化す

傷痕は残って

抉り出す様に

爪を立てた


気付かないのに

知らないのに

聞かないでよ、

言わないでよ。

望んでないよ


嘘吐き。

うそつき。


滲んだままの境界線

力の抜けた腕を持ち上げて

垂れ流した感情

嫌なものばかり転がって

また笑えなくなる。


胸に広がった

何時かの虚しさも

悲しみに隠してしまって

今、言ってみようか?

誰も聞いてないけど

意味なく指先に力を込めて

スピーカー越し

響く言葉に泣いて


何も言わないで

僕は何も知りたくないから。


締め付ける

喉から溢れた

言葉。

何も返さないで

何も答えないで

底に堕ちていく


甘受した嘘

同じ様な愛

変わらないでしょう、

蹴飛ばして

誰かが叫んだ声が

耳の奥で劈いて

何も見ないふり、

聞かないふり。


ご都合主義の貴方は

何も知らないでしょう

私の事も

その言葉も、

意味を重ねても

声を連ねても

最初から聞いてないのに


一方通行の

誰かの感情

痛みを伴って

いっそ消えたくなって

どうしたらいいのかさえ

分からなくて


私がいた

貴方がいた

その続きは、


其処まで堕ちていく。


貴方が望む物は何ですか?


答えられない言葉は

宙に浮かんだまま

踏み締めた轍に躓く


同じ色、

同じ顔、

同じ道。


誰かの背中を

何時までも見つめては

震えた喉を殺した

優しい声は

悲しいまま心に残る

底に沈殿しては

鉛の様な身体で

笑みを浮かべて手を振った


貴方が××物は、


言えない言葉だらけ

雁字搦めになって

宝箱の中は

暗いまま空っぽで

もう何も残っていない

それなら最初から

私だけの世界を

詰め込んでしまおうか。