足音が
一つ
二つと
無くなって
いつか
忘れてしまって
思い出せなくなって
それでも
それでも、
愛おしくて
何もかもが
大切な筈だと
そう呟いて
落ちていった
隙間から
彼らが覗く
流星のよう、
黄昏に歪んだ
世界のよう。
足音が
一つ
二つと
無くなって
いつか
忘れてしまって
思い出せなくなって
それでも
それでも、
愛おしくて
何もかもが
大切な筈だと
そう呟いて
落ちていった
隙間から
彼らが覗く
流星のよう、
黄昏に歪んだ
世界のよう。
何も知らないと
夢にまで見た
理想に呼吸を失う
僕は何を見た?
僕は何を得た?
掴んだものなんて
いつもささやかで
在り来たりなものばかり
それでも一つ一つ
丁寧に並べてみたり
僕が知っている事
僕が分かっている事
もう聞こえないふりは
疲れてしまったんだ
当たり前の現実は
僕を愛してくれない
本当に欲しいものを
摩り替えてしまって
「愛してください」なんて
口に出せなくて
救われたいと
溢れだしたことを
何度も夢にまで見て
僕は何を選んで
何を捨ててここまで来た?
それは優しくも残酷で
傷だらけの僕の世界
居場所すらない
苦しい世界の果て
僕はまた、今日も此処に在る
それは優しく暮れる
足跡は遠ざかって
掠れた声も
もう遠い。
強く握ったまま
離さないようにと
穏やかな湖面が
緩やかに細められる
何も知らなくていいよ。
それだけで幸せなら
死んでいく音に
膝をつけてまで
祈る願いに価値を求めて
「さようなら」に幸せを込めて
口から漏れ出した
確かな言葉を掴んで
何度だって繰り返す
何度だって巡り合う
そんな、幸せを
優しく暮れた
力なく横たわり
命を終える蝉達が
僕の手を引き連れて
夏を遠ざけていく
季節が死んでいく
その先に君が
何かを祈り
何かを願い
何かを望む
そんな未来があるのなら
きっとそれは幸せなのだろう
どうしたって一人で
走り続けた僕を
何時しか影が追い越した
見開いた瞳の奥で
影が悲しげに笑って
淡く浮かび上がる
理想論ばかりの
擦れ違いに僕は嗤った
過去ばかりで埋め尽くされた
自分を振り返ったって
何も意味が無いんだ
先の事なんてどうでも良かった
だって何時だってそうだろう?
何一つ変わらないのに
語る世界なんて
虚しいだけじゃないか
覆い尽くした絶望も
目を背け続けた
罅割れた日々に
何も見えない筈の理想を映す
泡沫の夢でも良い
少しでも前に進み始める
祈りを手向ける事を
弱いというならば
もう弱くてもいいんじゃないかって
そう自分を認める事も
ちゃんと自分を見つめる事も
許される事を知ったから
引き裂いたままの視界が
手をかけた扉の向こう
影が置いていった理想が
ボロボロに踏み躙られても
確かに此処に在った事を
僕は知っていた筈なんだ
背け続けた理想も
見なければいけない未来も
知っているだろう?
分かっているだろう?って
僕が嗤った筈の理想が
確かに其処に在ったんだ
遠ざかる足音
ふわりと浮きあがる
呼吸すらも呑みこんだ
分かっているよ
その最後を選ぶには
焼け落ちた翼を抱いて
知らないふりを続けるには
爛れた皮膚が痛々しい
逃げ出す為の力を
足に込める力を
何時だって望んでいたのに
蒼穹に広がる
眩んだ思考回路が
何時の日にか
私を赦す様に
知っているには
あまりにも幼く
拙く追いかける
二つの瞳を積み上げる
何も知らないのに
丘の上で貴方が笑う
冷たい風が過ぎた
最後なんて事は
何も言えないよ
きっと。
ふざけたまま
貴方を追いかけて
その背中から落ちた
終わりを選んだ
眩暈が私を連れていく
幸せなんて
優しい物じゃない
柔らかな死刑宣 告に
心が死んでいく
楽園はきっと其処にあった
焦げ付いた理想に
二人で溺れる様に