人が嘘吐きな事ぐらい

誰だって知ってる

冗談も本気も

本音も建前も

馬鹿みたいに並べて

取り繕う様に浮かべたのは

浅はかな微笑み一つ

玩具の様な私の身体は

一人で泣く事すら許してくれない


何をしたって単純な程に

見えなくなった世界の端で

倒れそうな天秤の上で

笑っている道化を演じた

もう何も触れない様に

自分を護る様に

言葉という武器を振り翳して

斜めに傾く均衡を保った


どうしようもなく

言葉も出ないのに

なんで人を救えるのか

一つ涙浮かべる事も

簡単に出来なくなったのに

大人になれなかった

子供の様な嘘を

本気に出来る訳もなくて

逸らした視線の先で

見えない世界の嘘の言い訳


貰った愛情は

汚い何かに見えて

子供が触れた玩具は

引き寄せられた様に

落ちていく終末


泣けない


笑えない


それはご都合主義の人様の領域

嘘の言葉を嫌いになれば

逃げれる気がしたから

見えなくなったと言う嘘を

零した感情論を騙ってみたりして

運命という言葉を信じた


向き合えないのは誰の弱さ?


向き合わないのは誰の弱さ?


僕が目を覚ました世界は

もう誰も目を覚まさない世界なのに


立ち竦む

草原に浮かぶ雲

空の色は真新しい

広げるには

もったいないくらいの青

きっとそれは何時の日か

真綿のように身体へ落つる刃

その身体を貫いて

貴方一人殺せよう


どれだけ大切なら

傷付けずにすむのか

恋し緩やかな嚥下

きっと私は知らないだろう

永久に眠る

黄昏の愛の唄


弦が弾く

旋律の言の葉

誰の為の歌なのか

音は鼓膜を揺らしては

ささやかな愛を残す


それは命を与える

それは命を芽吹かせる

それは命に触れる

それは命に口付ける

それは愛だ

深淵に覗く

誰よりも愛しく

慈しむべき愛


貴方の為に歌おう

喉が潰れようと

声が掠れようと

音が紡がれる間は

貴方を護ってみせよう


それは鏤められた

愛おしき貴方の為に

蒼穹へこの身を預け

誰よりも深い愛になろう

私は貴方の為に


この唄を歌う

詩を忘れぬよう

貴方を忘れぬよう

貴方の為に

私の為に


青へと身を沈め

命の賛歌を大地へ捧げる


眠くなる

胸の奥で

呟いた

終わりの言葉


淡く浮かぶ

生きている証

君と僕だけの

内緒の話

愛おしいと

掌繋いで

温度を感じた

頬の温さを

忘れたふりして

とぼけたんだ


誤魔化して

君から逃げる様に

冷たい風は

静かに両手を広げる


逃げないでと

満たしてく言葉

覚え始めた

感情もひっくるめて

眠りに落ちていく


思い出して

夢の中で

笑ってた君を

眠りたくないのに

忘れてしまったから

もう一度触れる様に

夜の中の君を

抱き締めようと

この両手を伸ばした


眠たいな

眠りたいな

君と逢えるなら

それもいいかもね


綺麗なものは

いつでも美しい

僕はそれを手に取って

忘れかけた夢を見た


目蓋を閉じれば

見える気がした

遠い世界と

何時か見た世界

重ねては滲んで

思い出せないと泣いた

それでもあの背中は

いつでも近くにあった


綺麗だから

広げる様に鏤めた

嘘吐きの優しさ


眩しい世界は

光を多く含んで

風は撫ぜる様に

頬に触れていく

涙はいつしか枯れて

渇いた大地に祈る

この手が願う

全てを愛すように


目蓋の中で

きらきらと輝く

綺麗な星空を

そのまま映して


星屑は掌の中へ

役目を終えて

温度を失った

それでも綺麗だった

冷たくなったソレも

綺麗なままで

大切に抱き締める

それが全てであるように

答えを望まないように

鮮やかに塗られていく

世界の色に生きるように


忘れないで

綺麗な世界は

君の為にあるんだ


その瞳に映るものは

全て美しく

全て綺麗な

優しい世界だ

だから泣かないで

笑っていて


殺してよ


何も見えないなら

全部無意味なら

生きてる意味を問うくらいなら

信じられないから

何もかもが


それは絶望でしょ

どうしても許されないなら

生きてる意味さえ無いでしょう

すぐそこまで迫ってる

僕が腕を振り上げても

なんの意味を持たないから


縋りつく様に

地面へと落ちる

その言葉は踏み躙られた

信用なんて始めからしてない

だってそんなものだ

他人なんて

それならいいでしょう


迷惑もかけずにいられたら

殴られても平気だったら

僕は此処で苦しまずにすんだ

中途半端に痛みを感じて

死にたいと思う心なら

最初からなければ良かったのに

いっそ僕が居なければ良かったのに


どうして此処にいるんだろう

どうして僕は生きてるんだろう

出口なんて無くて

終わりも無くて

それならいっそ此処で

痛みを紛らわせられたら


此処に居るなんて

存在証明も存在表明もしないよ

終わっていくものなら

限りのある無意味な無機物なら

息もしなくていいのだから


殺してよ


苦しいのは

誰だって嫌なんだよ