TRIANGLE -149ページ目
目を閉じて
崩れた足元に
優しく口付けて
笑ってくれよ
苦しいなら
それが愛しいから
同じ色に見える
誰かの個性も
失われた愛の裏表
君は分かってるのかな
比べてほしくはない
だけど天秤は
きっと傾いていく
悲しいからと
呟く言葉一言すら
漏れ出す様な苦しさ
辛いなら
耳を塞いで
流れるワルツを
その手を振り払って
笑みを浮かべる
君が憎いと思う前に
その腕で
その掌で
この胸を一思いに
落ちていく身体は
愛おしげに撫ぜる
風の中で
溶け出していく
愛を二人で語ろうか
大きな白痴の世界で
愛情を殺して
その笑みを思い出す
目を閉じて
踏み出す
それが
私だけの世界
僕だけの世界だから
言葉を失くして
僕は何を思うんだろう
筋書き通りの人生も
思い通りの日常も
何も思わないのに
白紙のページのまま
明日を生きて
僕は何を得られるのか
馬鹿みたいな考えも
綺麗なまま箱に仕舞った
向こう側は
どれだけ美しいのか
君が笑うほど
僕は死んでいく
君が泣くほど
僕は呼吸を失う
君が悲しむほど
僕は失われていく
どうしようもなく
綺麗な世界で
言えない言葉一つ
この世界の中から消した
もう知らなくてもいいよ
もう、忘れていいよ
それが僕の為と
嘘をついて
綺麗なまま
笑えはしないよ
君は知っているだろう
曖昧な笑みと
嘘吐きな仮面の下
泣きそうに歪めて
静かに隠した
その心の中
崩れてしまわぬよう
拭えないなら
傷口に口付けて
その傷を愛そうか
零したモノ分だけ
溢れていく涙と
泣けないと言った分だけ
押し殺した感情乗せて
もう一度踏み出してみた
そっと仕舞い込んだ
大切な物全部
忘れてしまわないように
抱き締めて眠るんだ
その目が逸らした
この世界は
思うよりもずっと優しい
裏返した世界の中じゃ
呼吸も上手く出来ないけど
それでも否定はしない
望まれる僕と
殺される僕に
その手を取って
微笑めるように
綺麗なままでも
笑えるように
本当の事を
ちゃんと言える様に
殺める心の欠片は
君にしか感じえない
夢にも似た幻で
痛みも全部拾い集めて
その涙を拭えるように
忘れないよ
笑えた事も
許した事も
その優しさも
愛した傷口と
君の世界を祝福するように
嘘吐きは鏡の中で笑ってる
瞳の中は空っぽで
ふわふわ浮かぶような
よく分からない感情に
目蓋は重く圧し掛かる
開かないよ
押し上げるのも
ちょっと面倒で
眩しいからと
閉ざした暗幕越し
外の世界
シャットダウン
何も見えないように
熱帯魚みたいに
夢の中で漂った
答え探しは
随分遠くまで
睡眠の質を問いながら
君は手を翳して
音楽ももう届かないよ
何も聞こえないように
自己防衛壁を積み上げて
それが最善と嘯いた
静かな部屋に広がるのは
忘れてた小石みたいな
捨てられた感情
一つ一つ拾い上げて
開かない目蓋の奥で
遠く誰かを見送った
ディスプレイの中じゃ
笑えなくても
誰も気付かないから
生きやすくて
呼吸が楽になる気がした
気にしなくていいよ
眩しい部屋は
もう僕まで届かないから
引かれたカーテンに
包まる様に眠って
起きなくてもいいよって
誰かが言ってくれた気がして
笑えなくても
泣けなくても
楽になれるかな
嘘吐きな僕は
今日も引き攣り笑いだけど
また今日も眠るんだ
そうすれば笑えるから
今はまだカーテンの奥で
夜を見送って
塔の上で君と二人
音の外れたワルツを踊る
もう何も怖くはないよ
どんな嘘でもきっと平気
何も無いんだ
寂れた街の角で
傘差して笑う
転げた花束は
誰かの口付けを望んで
覗く様に落ちていく
吐き出された息は哀しい
飛び込んだ海の底
笑えないのは
羅列から外れた
君の声を探して
青いだけの世界じゃ
寂しいけどさ
街灯の下
二人ぼっちの背中合わせ
切れた弦は痛みを食らう
動けない片足浮かせて
映りだした水面が笑ってる
無理に笑った
引き攣って泣いた
どんな嘘でも
もう傷つかないから
この手を振り払って
ワルツは途切れた
歌っていたはずの歌も
君と二人
ね。

