TRIANGLE -113ページ目
死んでしまいたくなるほど
苦しいと叫んだって
返ってくる言葉も
少しずつ小さく、少なくなり
愛の歌を歌う君が
最後に笑った日も
こんな風に
僕だけが生きてるみたいだ
この足跡が消える時
僕が呼吸を止めるみたいに
君が立ち止って
振り返りながら手を振った
零れ落ちた涙も
感情も全部
心から掻き出して
もう一度出逢えればいいのに
呟いた言葉は
姿を隠して
虚ろにその目を愛す
それだけで
僕はきっと生きていけるのに
分かる筈もないよね
当たり前みたいに
それだけを望んで
待ち続ける僕も
きっと馬鹿なんだろう
笑ってみせる
泣いてみせる
埋まらない傷と
埋まらない溝と
僕ら二人の距離が
軋んで音をたてた。
それだけで、僕は
生きる為の言葉全部
捨て去って君を愛すのに
君に渡すものも
僕が愛すものも
きっとそれだけなんだ。
それだけで、もういいんだ。
治らない傷痕
掠れていく声と
歪んでは戻らない
遠くの双眸
許されたいのは
誰かが吐いた嘘を
噛み砕いた僕の唄
雑踏に紛れる
表情を失った
能面の人混み
動かない
動けない
この心の行方が
きっと何処にもなくて
言い切れないと
もどかしくて
さようならの言葉と
笑って泣き出した
それだけの世界が
意味を殺してくんだ
影を踏んで
君を迎えた
悲観する様に
僕の視線が合わない
それだけの話。
綺麗じゃなくてもいいのに
飲み込んでは
罪悪感を吐き出した
呼吸が反比例して
酸欠に苦しくなっていく
夢であればいいのに
願う様に両手を組んで
それで泣いても
誰も迎えには来ない
僕が死んでいく事も
君が死んでいく事も
膿んだ傷口の愛
消えてしまっても
別にいいんだよって。
そう言って撫ぜる
この言葉の壁の向こうで
膝を抱えているんだろう?って
それでいいのかな
分かってるよ
笑えなくても
泣いてばっかりの僕も
掠れたまま
不安定に唄う
僕だけの世界と
君が立ち止った
雑踏のビルの隙間で
ささやかな愛を。
吐き出したい
喉の奥の方で
潰れた感情
墜落死、
迎えに行こうか
教え仰いで
誰もが背中向けて
逃げ出して
走り出して
答え探し
自分探し、
そんなこんなで
無駄な全力で
だけど僕は本気で
でも誰も見てなくて
此処にいますよ。
僕の行方と
感情のベクトルは
全く重ならないけど
あっちいこうと
足を向けてみても
視線は俯き加減
そんな妄想と煩悩の間
馬鹿みたいな言葉と
並べた幸せな虚像と
消したくない落書きだらけ
落っこちたのは
きっと僕の心か
それとも幸せか
だけど逃げ出したのは
僕の行方知れずの
感情論がそこにあったからで
結局どれもこれも僕だ。
頭数数えて
「全部同じだ」
そう言って
笑えない冗談、
真似してるみたいに
幸せも真似して、
それでも私は不幸せよ
比べても仕方なくて
でも比べたくて
貴方の背中に映る
全てが物悲しい
語るその口で
誰かを罵ったり
苦しいと叫ぶ事も
借り物の感情で
その心の奥で
私は生きてますか?
この世界の中で
同じ様な道の上
「私だけ」があるかなんて
知る筈も無くて
何も言えなくて
噤んだ口元に貴方は
笑うんでしょう?
「全部、同じだ」って
この苦しみも
この悲しみも
この幸せも
全部誰かを継いで
そして繰り返して
貴方が立って
私を見ているから
私は泣いてしまうんだ
貴方が笑うから
不幸せだけを並べてしまうの
本当はこれだけで幸せなのに
思う事よりも
重いそれが
口先から溢れだすのが
怖くなって
恐ろしくなって
僕は飲み込んだんだ
後ろの方から
声がかかるのを
返らない返事に代えて
震える指先も
全部が答えだったんだ
愛してる
その言葉だけが
ただ悲しく残って
まどろむ様に
眠気の中
溺れたまま
思い出した言葉も
書き表せなかった言葉も
今日の僕が在った
全てを殺してまで
何を望んでたのか
少しずつ歪んでく
零れ出した雫も
足が無くなって
傾いた街角の明かりも
全部が睫毛の先で
溶けていくんだ
滲んでいく世界も
黒く掠れたインクも
それでいいよって
誰もいない声が響いて
信じる事も容易く
折れてしまうのも簡単で
不安定に揺れ出した
触れるのを怖がる
君の瞳が許すのは
きっとどれも答えがないから
飛び出して戻らない
言葉の全てが
この世界に転がって
また一つ手元で死んでいく
愛してるの言葉で
僕は罪人になるんだ
苦しくなって
それでもこれが答えだって
そういって笑って、
笑い飛ばして、
それだけでいいんだよ。って。
そういって。

