治らない傷痕
掠れていく声と
歪んでは戻らない
遠くの双眸
許されたいのは
誰かが吐いた嘘を
噛み砕いた僕の唄
雑踏に紛れる
表情を失った
能面の人混み
動かない
動けない
この心の行方が
きっと何処にもなくて
言い切れないと
もどかしくて
さようならの言葉と
笑って泣き出した
それだけの世界が
意味を殺してくんだ
影を踏んで
君を迎えた
悲観する様に
僕の視線が合わない
それだけの話。
綺麗じゃなくてもいいのに
飲み込んでは
罪悪感を吐き出した
呼吸が反比例して
酸欠に苦しくなっていく
夢であればいいのに
願う様に両手を組んで
それで泣いても
誰も迎えには来ない
僕が死んでいく事も
君が死んでいく事も
膿んだ傷口の愛
消えてしまっても
別にいいんだよって。
そう言って撫ぜる
この言葉の壁の向こうで
膝を抱えているんだろう?って
それでいいのかな
分かってるよ
笑えなくても
泣いてばっかりの僕も
掠れたまま
不安定に唄う
僕だけの世界と
君が立ち止った
雑踏のビルの隙間で
ささやかな愛を。