今回はゾイドワイルドに最適なスミ入れを紹介します!
スミ入れとは?
スミ入れとは、パーツの筋状に彫られたモールドやくぼんだ部分に色を入れる事です。
上の写真は塗装もしてしまっているので純粋な比較になりませんが、
白い装甲に沢山の黒い線が入っていますよね?
これがスミ入れです!
パーツのモールドがハッキリわかり、精悍な顔つきになっています。
ゾイドワイルドの機体は塗装せずスミ入れするだけでとても格好良くなります。
まずはスミ入れを覚えよう!
塗装せずパーツに直接スミ入れする場合
前回でも触れましたが、パーツに直接スミ入れする場合は、ゾイドに使われているプラスチック「ABS」が塗料の影響で割れやすい事に注意しなければなりません。無塗装用の定番スミ入れアイテムとしてガンダムマーカースミ入れペンがありますが、ふき取りタイプ以外はABSを割ってしまう可能性があります(ペンに注意事項として書かれています)
ふき取りタイプは水性、それ以外は油性。
私のオスススメはリアルタッチマーカーです。
水性塗料なのでABSに悪さをしません。
塗装面へのスミ入れやウェザリングにも使えて汎用性が高く、色数も多く、1本から買えます。
塗装せずリアルタッチマーカーでスミ入れする方法
スミ入れする色を決めよう
スミ入れ線をある程度目立たたせてカッチリした印象にしたい場合はは黒(グレー3)やグレー2、あまり目立たせずに陰影をつけたい場合は、パーツ成型色と同系色が良いです。
ただ、濃い成型色の場合は同系色だと殆ど目立ちません。そういった場合は黒がおすすめです。
方法1 少し塗ってすぐふき取る(おすすめ)
リアルタッチマーカーでスミ入れしたいモールドをなぞり、色を付けましょう。
この時に必ずはみ出してしまいますが、塗った直後ならティッシュや綿棒でふき取ればはみ出しだけ綺麗にふき取ることができます。乾くと落ちなくなってしまうので、ちょっと塗ってはすぐふき取るを繰り返します。もしインクが残ってしまったら、リアルタッチマーカーぼかしペンでインクを浮かせてまたふき取ります。完全に乾燥してしまうとぼかしペンでも落ちなくなってしまうので注意です。どうしても落ちなかった場合は↓のふき取り方も参考にしてください。
方法2 まとめて塗ってまとめてふき取る
方法1はABSを痛めない確実な方法ですが、時間がかかります。
おすすめではありませんが、早く終わらせる方法も書きたいと思います。
まず、スミ入れしたいパーツを全てスミ入れしてしまいます。
この時点で最初にスミ入れしたパーツはもうすでにティッシュ等でふき取れないほど乾いています。ふき取る方法は
1、目の細かい紙ヤスリ、コンパウンド、メラミンスポンジ(激落ち君)などで落とす。
はみ出しをパーツ表面ごと薄く削ってしまう方法です。
私のおすすめはメラミンスポンジ、ダイソーにも売っています。
メラミンスポンジを使用する場合は、細かい粉塵が舞うので、健康のために水で濡らして使用しましょう。メラミンスポンジでこすった場所は質感が変わり、ほんのりつや消しになります。この質感変化はトップコートで解消しますが、スミ入れしていない部分もメラミンスポンジを掛けてしまってパーツ全体の質感を均一にする方法がおススメです。メラミンスポンジを使用したつや消し仕上げはガンプラの無塗装派に割と有名な方法です。
ツヤ消しにしたくない場合はヤスリスティックフィニッシュを使用すると簡単にツヤが戻ります。
2.ラッカー溶剤で落とす(私のやっている方法 リスクあり)
完全に乾いてしまってもラッカー溶剤で落とす事が出来ます。この方法はスミ入れのやり直しにも使えます。溶剤をスポイト(100均のものでOK)に取り、広い面はティッシュに、細かい部分は綿棒(100均にある片側が三角のものが便利)に付けてふき取ります。
拭いた先からすぐ乾いていくように、溶剤を付け過ぎないように注意してください。
私は特に問題なく行えていますがラッカー溶剤はABSに浸透し破損させるリスクがありますので自己責任でお願いします。ラッカー溶剤は表面をうっすら溶かし質感をつや消しに変えるので、↑のメラミンスポンジをかけた際と同等の対処が必要になります。(私はつや消しまたは半光沢トップコートで仕上げます)この方法は綿棒を使用する事により、細かい部分を拭き取りやすいです。メラミンスポンジと併用しても良いと思います。
ラッカー溶剤は模型用の物を必ず使用してください、ホムセンに売っているペンキ用のものはパーツがべたべたに溶けます。
塗装面にスミ入れする場合
ラッカースプレーなどの塗装面にスミ入れする場合は、スプレー塗料の塗膜がスミ入れ塗料の浸透を防ぎ破損するリスクが無くなるのでエナメル塗料でのスミ入れがおススメです。
↑の塗料は予めスミ入れに適した濃度に調整してあり、フタの内側が筆になっているのでおススメです。スジ彫りモールドの1か所に筆を当てればツーっとスミが流れていきます。
拭き取りはエナメル溶剤で。
注意点としては、
●タミヤのラッカースプレーはエナメル溶剤で溶けるものがあるので注意。
●乾くとつや消しになるスプレーは塗膜に凹凸があり、そこにスミ入れ塗料が入り込んでしまいふき取れない場合がある。
●上記2点の解決法として、スミ入れ前に光沢トップコートをしてからスミ入れする。スミ入れ後につや消しトップコートをしてつや消しに戻す。
●スミを流す起点ははみ出しやすいので、ふき取りやすい部分で行う。
↑はシルバーの塗料でスミ入れしたソニックバード。
スミ入れだけでも色々な個性を付けることが出来ますので、是非やってみてください。
次回は部分塗装編です!