自分を受け入れるまで~6.初発の人にはわからない | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚


いきなり挑戦的なタイトル(笑)

この記事は書こうか止めようか、散々迷ったのですよ。
お読みになって気を悪くされる方がいたら
本当に申し訳ないのですが・・・。
でもいい事だけをかいたのでは、何かモヤモヤが残りそうなので
失礼をいたします。



一か月と少しの入院中、家族と教会の人たちが毎日、
誰かしら来てくれました。
一緒に泣いたり笑ったり祈ったりの中で、
自分が一人ではないこと、
私を支えたいと思ってくださる方がいらっしゃることを知り、
心強かったです。

別に毎日来なくてもいいよ~なんて口では強がり言っても
やっぱり来てもらったら嬉しくて。
みんなそれと知って
わざわざ日を調整して来てくれたんだよね。

部屋の人気をさらったのが、アメリカ人の宣教師一家。
小さいお子さんが二人いて、
お人形さんみたい、次はいつ来るの?と評判でした。
別に外国人でなくても、小さい子は和みますね~。
(サワガシイノハコマルケドネ)



ネットで知り合った方々からも、
もちろんたくさんのお見舞の言葉をいただきました。

一番励まされたのは、同じ体験をした人からの言葉でした。
私と同じように、歩行器と言われたけれども
杖歩行まで回復した人が、
ご自分の体験を教えてくださり、
希望を捨てないで!と励ましてくださいました。

実際に杖を使って毎日を送っていらっしゃる方の
生活の様子も、
ネットを通して知ることができ、
相談にも乗っていただきました。

ブログや患者会を通して
乳がんサバイバーとの繋がりはたくさんできたけど、
足が不自由な方は私の回りにはいませんでしたから
本当に助かりました。

そして多くのブロ友さんたちの、つかず離れずの励まし。
大好きな山や行楽地を写真で見せてもらえるのも嬉しかった。
その節はありがとうございました。



逆に、勘弁してよ~、と思ったのは、
お叱りの言葉や事情をよくご存知でない立場での感想。
今だったら、ちょっと~それはないわ~(涙)と
冗談めかして否定できることでも、
その頃は言い返すパワーもなく、
そのような言葉が目に入って来ないようにブログを休んだり、
コメント欄を閉じたりするのが精一杯でした。

その方も私のことを心配して、
励まそうとされたんだと思います。
そういう強い言葉で励まされるのが好き、という方も
いらっしゃると思いますから、
人それぞれです。



私はたぶん、自分が弱っている時は、
手を引っ張られたり背中を押されたりするよりも、
同じ方を向いて隣に座ってもらう方が好きなんです。


がんになっていない人に
がん患者の気持ちはわからない。

初発の人に
転移しちゃった人の気持ちはわからない。

転移治療中の人に
緩和に移行した人の気持ちはわからない。


わからないならいっそ、そういうスタンスに立ってしまったらどう?


ブロ友さんで
「私は抗がん剤やってないからわからないけど」
って時々言う人がいます。
自分が経験してないから本当にはわからないけど、
想像して、思いやって、
大変だろうな、何にもできないけど応援してるよ、って。
そういうの、好きだな。


私がやってあげる、という時、中心に自分がいては、
自己満足で終わってしまう。
病気の人に寄り添おうと思ったら、
自分を中心に置くのではなく、
見舞う相手を中心にして考えるようにしたい。

もしも言葉に詰まったら、
その時は無理せず黙ることも大事じゃないかな。

(これは自分に言ってます)


今その頃のことを振り返って、そんな風に思います。



まあそんなこともありました。
あ、今コメ欄を閉じてるのは、一気に書いてしまいたいからですよ~。
ご心配なく~!!


          


熱戦の続く甲子園。
始球式は王さんでしたね。
胃がんの手術後はげっそりとやつれていらしたのに
ノーバウンドでキャッチャーミットに納まる見事な投球。
流石でした。


ありがとうございます

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