ご近所さんは私の乳がんをどのくらい知っているんだろう?
初発の時に主人が話したお二人のうちの一人が
ご近所の情報屋さんだったから、
かなりの人が知ってるんじゃないかと思ってたけど、
そうでもないのかな。
手術から2年以上経ってるから
もう忘れてるよね、他人の病気なんて。
別に知っていようがいまいがどっちでもいいんですよ、
そっとしておいてくれたら。
ただ、胸や髪がないのはカバーできても、
足の悪いのは隠しようがありません。
だから外に出ると、
どうされたん?と声を掛けられます。
説明するのも面倒なので、
コンビニに行く時くらいしか近所を歩くことはありません。
ウォーキングは、ちょこっと車を走らせた
別の所でしています。
聞く方は、
階段で転んじゃったんですよ~
というような答えを期待してるんですよね、きっと。
少なくとも、がんが転移して、なんて深刻な話は
予想していない。
ストレートに話すのが好きな私ですが、
流石にそれは言えません。
ある時、
店先から走り出してきたご婦人に
「奥さん!奥さん!」と呼び止められた。
「足、どうされたの?」
「骨、折れちゃったんですよ」
「いつ?どこで?どうやって?」
「どこの病院行ったの?」
「リハビリは?」
「杖はいつ頃とれるの?」
質問の嵐!
ご自分でも骨折経験があるので
人ごととは思えず、ということらしいけど・・・。
はぁ~~。
今ここで、
「乳がんが骨に転移して折れたんです」
「治るかどうかわからないんです」
って言ったら、どんな顔をするかな?
もうこの人長くはないだろうって思われるかな?
きっとおしゃべりからは解放されるよね?
なんて思いながら
適当にお茶を濁して・・・。
「足どうされたんかね?」
「骨が溶けちゃったんですよ」
別の人にそう答えてみました。
インパクト強すぎるかな?
でもただの怪我ではなく
病気だということがわかった方が
それ以上詮索されずに済むんじゃないかな?
「あー骨粗鬆症かー」
と言われました。
それならそれでいいです。
状態としては転んでの骨折より、そっちの方が近いもん。
ご近所さんとの話、何かいい答え方ないかしらね。
追記
お隣のご主人、世話好き、推定65歳。
主人が話して、私の乳がんのことも転移のことも知ってるはず。
けど、挨拶しても、病気のことには一言も触れない。
調子どう?とかも。
ただ、たまーに、
何かあったらいつでも言ってよ~
とおっしゃるのです。
こういうスタンス、いいなあ。
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