東日本大震災で被災された方たちの声が報道される中、
こんな話を聞きました。
以前と同じ場所に家が建って
そこに住んだとしても
同じ暮らしにはもう戻れない。
その方が震災で何を失くされたのか知らないで
軽々しく言えることではないのだけれど・・・
一緒だ、と思いました。
私も一緒。
あの暮らしには戻れないのだ。
もうあの時には戻れないのだ。
転移を知る前には。
骨折する前には。
被災された方の心の痛みが報道される度に
そんなことを思って
ちょっとだけ辛くなりました。
でもそれは、悪いことではないかもしれない。
以前あーちゃんさんから教えてもらった
マザーテレサの言葉。
ずっと心に残っています。
「愛の反対は無関心」
自分が苦しんだから、
苦しんでいる人に、より関心をもつことができる。
そんなこともある。
人の痛みを、自分の痛みとして感じる。
でも、そこで終わらせてはいけない。
悲しみで終わらせたくはない。
私自身、足が不自由になってできなくなったことは
たくさんあります。
それを、数えない。
失くした物に囚われない。
悲しみは、悲しみとして。
消えることはないかもしれない。
でもそれにとらわれ過ぎずに。
失くした物を数えるのではなく
今ある物を数えることができるように。
生きていることが楽しいと思える瞬間が
少しでも多くなるように。
自分のためだけでなく、被災された方のために
せめてそう祈り続けたい。
同じ時、同じ日本に生きているのも
何かのご縁だもの。
震災報道を見ながらぼんやりと感じていること。
私に何ができるのだろうか。
読んでくださってありがとうございました。
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