素敵な先輩 | 蟹、退治中 (乳がん生活)

蟹、退治中 (乳がん生活)

2012年12月 乳がん告知
13年2月 右乳房切除術(HER2 3+、ER +、Pgr -、リンパ管侵襲あり)
3月から抗がん剤(AC)、ハーセプチン、ホルモン療法の
術後治療を提示されるも、若き主治医の方針は一転、二転。
主治医を変え、ハーセプチンとフェマーラで治療中に
転移発覚

昨日は、年に一度の「カレーの日」。


所属教会では、年に一回、男性陣がカレーを作ってくれる。

何週間も前からスパイスを仕込んで作る、本格派!

礼拝の後、女性陣は座っているだけで、

テーブルセッティングから後片付けまで、

男性と若い子達がやってくれるという、

主婦にとっては夢の一日である。


味覚障害の私も、市販のルーとは全然違う、複雑なスパイスの味で、

楽しくいただけた。



教会で、手術のことを告げた時、

「私も片方取ってるのよ」と教えてくれたおばさまが、いた。

60代とおぼしき彼女、お父上は牧師をなさっていたとか。

それ以降会う度に、どうお?と声をかけてくれる。


食事のテーブルで、たまたま隣り合わせ、体調の話になる。

「抗がん剤、やっぱりキツいです~」

乳がん経験者である。

牧師の娘である。

優しく労わってくれる、と思う?


「神さまは、耐えられないような試練にはあわせないわよ」


それを、説教ぶるでもなく、

「あっちのスーパーの方がトイレットペーペー安いわよ」

というような調子でさらっと、おっしゃる。

教会付属の幼稚園で働いていたというが、

小学校の教頭先生の方が似合いそうな、背筋のぴっ!と伸びた彼女。

敵わないなぁ~。


「副作用はそのうち治まるから、だいじょぶよ」

40代で摘出手術をしたという。

(ということは、かれこれ20年!?)

今のような吐き気止めもなく、

想像のつかないような辛い思いもなさったのだろう。



あ、

たまたま隣に、じゃないんだ、きっと。

私と話すために、隣に来てくれたんだ。

やっぱり敵わないや~~~。



強さと、優しさと、聡明さと。

こんな風に歳をとりたいな、と思う。




味覚障害で、おいしく食べられない、とグチったら、

「口がダメなら、目で味わうのよ」と、にっこり^^



ハイ、おっしゃるとおりです。

今日は早速、公園にお花見に行ってきました。

また写真UPしますね。