乃木坂46や
AKB48、
ジャニーズ
など、
今なお根強く幅広い
ファン層を持ち、
日本の特徴的なカルチャーとして
語られることも多いアイドル文化。
最近では、
K-POPから国際的な人気を
獲得するアイドルグループも
登場してきました。
国内外問わず、
アイドル文化の盛り上がりは
留まることを知りません。
一方、個人のパーソナリティを
切り売りしなければならない状況や、
「恋愛禁止」をはじめとする
暗黙のルールの異様さ、
旧態依然とした業界の体質など、
アイドルを取り巻く
現状に疑問を呈す声は、
ファンの中からも上がっています。
また、
「大好きなアイドルは応援したい」
と思う一方、
その行為がアイドル本人に対する
要望の押し付けなのではないかと、
「推す」
行為自体に複雑な感情を抱いている
ファンも増えているようです。
そんな現状を考える上で
チェックしたい一冊が、
青弓社より発売される論集
『アイドルについて葛藤しながら考えてみた
ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉』。
AKBやハロプロなど
実在のアイドルはもちろん、
アイドルを題材にした
アニメ作品への考察や、
「推す」という行為に絡んで
くる倫理的な問題点など、
多彩な切り口の論考が
収録されています。
書名にもある通り、
”「アイドルを好きでいること」と
問題点の批判的な検討との両立を目指す
”葛藤に満ちた一冊のようで、
かなり読みごたえがありそうです。
青弓社は、
サブカルチャーや
メディアに関する批評分野で
ユニークな本を多数刊行している
出版社なので、
内容への期待が高まります。
『アイドルについて~』と
併せて読みたいのが、
アイドルのダンスを多数担当してきた
振付師・竹中夏美さんによる
書籍『アイドル保健体育』です。
一見華やかに見える
アイドルのパフォーマンス。
実は、
その運動量は
プロスポーツ選手なみであり、
アイドルたちの体には
多大な負担がかかっていることが
本書では指摘されます。
それにも関わらず、
アスリートに比べてアイドルには、
身体へのケアが足りていない
状況なのです。
また、
「アイドルたるもの痩せていなければ」
というプレッシャーによって、
摂食障害に陥ってしまう
ケースも少なくないとのこと。
これまでなかなかスポットの
当たることがなかった、
”アイドルの健康課題”に
迫っていく画期的な本です。
「推す」行為がアイドルのみに留まらず、
エンタメ業界全体へ広がり、
ファンダムを構成している現代。
今回紹介した2冊は、
アイドルファンのみならず、
何らかのエンタメが好きな方には
ぜひチェックしていただきたいと思います。
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