来年のＷ杯は楽しみですが、あまり最近のサッカーは詳しくありません（汗）
現在のサッカーについてはあまり書けそうにありませんが、その分サッカーの記事はこのカテゴリー分けした「Ｗ杯の記憶」を書くようにしたいです。
また多くなると思います
さて１９８２年スペインＷ杯～３年ぶり４度目の優勝を狙うブラジルは、黄金のカルテットと呼ばれる世界屈指のＭＦが４人（ジーコ、ソクラテス、ファルカン、セレーゾ）を中心に華麗なパスワークと超攻撃的なサッカーで１次リーグから他国を圧倒。
黄金のカルテット意外にも、当ブログで紹介の左足の強シューター FWのエデルや名DFのジュニオール、日本でも活躍のDFのオスカール、DFのレアンドロなどのタレントも活躍！サッカー史上最も美しいチームと呼ばれました。
現在のＷ杯とは違って、この時のスペインＷ杯は１次リーグを４チームずつの全６グループに。総当たり戦で各グループから上位２チームが２次リーグ進出。
２次リーグは３チームずつの全４グループで首位が準決勝へ進むようになっていました。
２次リーグでも第１戦は２１歳の天才マラドーナ（マラドーナにとっては失意のＷ杯となる）を擁するアルゼンチンを３－１で下して勢いに乗るブラジルはイタリアに対して得失点差で同点以上で準決勝進出（イタリアは第１戦アルゼンチンを２－１で下したため）出来る状態でした。
１次リーグ冴えなかったイタリア～八百長疑惑で大会直前まで２年間の出場停止処分を受けていた「黄金の仔」ＦＷパオロ・ロッシもべストにはほど遠く、頭蓋骨骨折から立ち直った世界屈指のコントロールタワーのＭＦジャンカルロ・アントニョーニもいま一つ。
しかしイタリアも華麗さでは劣りますが、ブラジルに対抗できるだけの戦力は揃っていました。
このブラジル戦で大活躍のドリブラーＭＦブルーノ・コンティ、攻守両面で活躍ＭＦマルコ・タルデッリ、ワールドクラスのサイドバック、アントニオ・カブリーニ、ロッシをフォローしながらテクニックもあり頑張るＦＷグラツィアーニ。
当時世界一のリベロ、イタリアのカテナチオを構築したガエタノ・シレア、マラドーナを完封、このブラジル戦でもジーコをかなり抑えた殺し屋ＤＦジェンティーレ、そして当時４０歳、冷静で全てににおいて優れるＧＫディノ・ゾフ。
アントニョー二もアルゼンチン戦から次第に調子を上げ、そしてあの男が！
試合を見てみましょう。
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現在、この動画は観れません
代わりにこの素晴らしい動画を・・・
１９８２年Ｗ杯スペイン大会優勝のイタリア代表メンバー。得点王パオロ・ロッシ、ＧＫディノ・ゾフ、この大会、最もイタリア代表に貢献した印象で素晴らしいドリブル、キープ力を誇りイタリアのゲームを作ったブルーノ・コンティなどのインタビューも。
「何を言っているのか！？わかりませんが」（笑）
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この動画に合わせた文は機会を見つけて書きたいと思います。
更に素晴らしい動画を見つけました
ＦＩＦＡのオフィシャルの動画。ブラジル対イタリアの試合がほとんど映し出されています。
当時の雰囲気、試合の白熱ぶり、レベルの高さが感じ取れます！
何度この試合を観たことか（笑）
現在、観れなくなったブラジル対イタリアの動画に合わせた文も残して、また良い動画を見つけたら編集します。
↓
～動画の前から（試合はかなり観たので憶えています）コンティは抜群のキープ力でドリブル、動画始めで鋭い切り返しから左のアウトサイドでタイミング良く上がったカブリーニへ素晴らしいサイドチェンジのパス。
「ロッシの復活」！カブリーニの完ぺきなクロスにファーサイドでロッシのヘッド！
先制！０－１
たった一人のストライカーにブラジルのサッカーが崩される～その予兆でした。
～１分くらいから～大会のベストゴールの一つと言っていい素晴らしいゴール！ジーコとソクラティスのワールドクラスのコンビネーション！
ソクラテス（亡くなってしまいましたがドトールと呼ばれ医師の免許も持った素晴らしい選手でした）から二人のＤＦを抜いて正確なパスがジーコへ、ジェンティーレの執拗なマークに苦しみながらも、この時ジーコはその天才性を発揮！
左でのトラップから右足で素晴らしい切り返し！マークを外す！
ためを作りながら右のアウトで目の覚めるようなスルーパス！
走り込んだソクラテスを見ていた視野の広さ～さすがジーコです。
ソクラテスもワールドクラスのプレー。角度のないところからＧＫゾフの狭いサイドを抜く絶妙なシュート！１－１
～１分５７秒くらいから～黄金のカルテットの一人、鹿島でも監督を務めたトニーニョ・セレーゾがミス、インターセプトしたロッシの素晴らしいダッシュ！強烈なゴール！１－２
動画はその後ロッシ、ジュニオール、ジーコ、グラツィアーニなどの活躍を映し出しています。
～試合後半、動画４分１３秒くらいから～ペレも絶賛したジュニオール（当時世界一の左サイドバックながら、１９８６年はＭＦでも活躍）が鋭い切り返しで中央へ、ぺナルティエリア前にいたファルカンにアウトサイドでパス。
この時のファルカン（９４年には日本代表監督も務めたローマの鷹と呼ばれてイタリアＡＳローマで活躍したエレガントな選手）のステップが素晴らしい！
味方の動きで右サイドに釣られる相手ＤＦの動きで、ぽっかりとシュートコースが・・・それに応じて右足で切り返し左足にボールを持ち直して利き足ではない左足で正確且つ強烈なシュート！
２－２
この時のファルカンの歓喜の表情はとても印象に残っています！１－２から２－２へ。
追い込まれたブラジル、この同点で準決勝が見えたと思ったのでしょう（得失点差でブラジルは同点以上で準決勝進出）ソクラテスもファルカンを祝福！
～しかし、引き分け狙いはしない攻撃的なブラジルのサッカーと小さなミスを突くイタリアの堅い守りとカウンターのサッカー・・・またしてもあの男が・・・試合を決したのはロッシでした！
～動画５分１８秒くらいから～右のコーナーキックからクリアボールをタルデリがボレーシュート。ゴールの嗅覚を持つロッシが合わせる！２－３
シレア、グラツィアーニと喜ぶロッシ。
～６分１０秒くらいからグラツィアーニから～この試合かなり活躍したアントニョー二（動画ではあまり活躍の場面写っていないですが）が左足で見事なパス。ロッシ→タルデリ→アントニョー二がフィニッシュ！オフサイド。
～６分４５秒～この試合ではもう一つだった当ブログでも紹介の左足の強シューターＦＷエデルのフリーキックをオスカールがヘッド！ゾフまたもファインセーブ。
～８分２５秒右のコーナーキック～広告を乱雑に除けるエデルにブラジルの焦りが象徴されます・・・当時はブラジルを応援していたので、ハラハラドキドキの時間帯でした（汗）
試合終了。歓喜のイタリア。
負けはしましたが、１９８２年スペイン杯のブラジルは当時のテレ・サンターナ監督（１９８６年もブラジル代表監督）も言っていたように「スーパースターが集まったドリームチーム」で芸術的で忘れられないチームでありました。
ブラジル対イタリアの試合が行われたバルセロナ サリア・スタジアムの照りつける日差しの中、サポーターの熱気と試合の雰囲気。
ゾフが必死の形相でコーチング。「白いペレ」ジーコの天才性と落胆。印象的です。
１０番の時代～マラドーナ、プラティニ、ジーコ～ミッドフィールドの複雑なスペースをマジックを用いて打開していくスーパースター達！
３人ともこのＷ杯は優勝出来ませんでしたが、サッカーの素晴らしさを改めて感じる事が出来たのがこのブラジル対イタリアの試合で、ますますサッカーにハマっていったものです。
続くメキシコＷ杯でもマラドーナ以外の２人はＷ杯の女神に嫌われてしまいますが、素晴らしいプレーを披露。
次回サッカーの記事を書く時は、おそらく１９８６年メキシコＷ杯の事を書くかもしれません。
また機会を見てジーコや他ブラジルの選手の事も書きます。
久しぶりのサッカーの記事でだいぶ長くなりました（笑）
また選手の批評や試合など書いていきたいと思います。
今日はこのへんで。
この大会マラドーナを完封してジーコもかなり抑えた「殺し屋」クラウディオ・ジェンティーレ（右）と「白いペレ」ジーコ（左）
（左後方にはブラジルの右サイドバック レアンドロ、右後方には当時世界一と言っていいリベロ イタリアのガエタノ・シレア）
こちらも「白いペレ」ジーコと「殺し屋」クラウディオ・ジェンティーレ。
右後ろにはブラジルの左サイドバックのジュニオール（当時、世界最高のサイドバックと評価されて、王様ペレも高く評価していた名手）が。
素晴らしい左足の同点シュートを決めたブラジルの黄金のカルテットの一人。
ファルカンの歓喜の表情。（「ローマの鷹」と言われたのファルカンは当時イタリアのテクニシャン ブルーノ・コンティとＡＳローマでチームメイト）
おまけ～当時ＮＨＫのＷ杯放送でお馴染みの日本サッカーの重鎮のお二人。
岡野俊一郎さんと松本育夫さん、ＮＨＫアナウンサー羽佐間正雄アナウンサーの3人による試合を振り返る良い動画！（当時この番組を観た記憶があります）
テクニック満載の８０年代サッカーを象徴する名試合です。
Number DVD サッカー世紀の名勝負 イタリア VS ブラジル FIFA ワールドカップ.../出演者不明
￥3,990
パオロ・ロッシ
１９５６年生まれ
１７４センチ ６６キロ
１９８２年Ｗ杯スペイン大会得点王（６得点）
イタリアを４４年ぶりにＷ杯優勝に導く Ｗ杯ＭＶＰ
代表 ２０得点
１９７８年（４位、３得点）、１９８２年（優勝６得点）
所属クラブ ユベントス、ビチェンッァ、ぺルージャ、ＡＣミラン、ベローナ
１９８２年欧州最優秀選手
１９７７～１９７８年イタリアリーグ得点王
１９８１～１９８２、１９８３～１９８４年イタリアリーグ優勝
半月板や手首の骨折などロッシは怪我も多かった。
華奢な体ながら天性のスピードとゴールへの嗅覚を持つ。
主として右サイドを動き回って、絶妙のタイミングでゴール前に現れて得点を決める。
（日本代表でも活躍した現在タレントの武田修宏さんがロッシに似たプレーをしていた印象がありました）
