■Melodyne前後のルーティン
・Melodyne
・Waves MV2(小さい箇所をブースト)
・Nectar(ボーカルカット中心)
■基本ルーティン(前項でのNectar内)は以下
0:本当の生歌なら先にRX
ノイズ除去
ハウリング除去
共振=レゾナンス除去
soothe2:deltaボタンでカット音のみ聴ける
(動画「【完全保存版】これがプロの技!ボーカルミックスの全手順を解説!【DTM】」)
1:EQ(ローカット用)
ローシェルフ
250~220Hz(ベースのメイン帯域の上端)でバッサリ
300Hzあたりも少しカットするとすっきりする
1.5:バンドコンプ
170Hz〜2kHzの中域ピーク除去
2:コンプ
ディエッサーで削る歯擦音をブーストする狙い
音を太くもする
オプトタイプ(光学式)でニュルっと掛ける
Aメロなどの低音量箇所はコンプ補正できない
予めブースト(Melodyne、MV2)
リダクション量-8db程度
レシオ2:1(激ユル)
アタックタイム
まず最短の0.1msec程度にしてから、1.7~3msecへ
↑無声破裂音k、t、pが立ったうえで歯擦音s、sh、ch、tsが耳障りになる程度
リリースタイム
まず当たり障り無い220msecにしてから、50msecより短く
↑フレーズの切れ目でリダクションがゼロに戻る長さまで短くする
Punch、Grooveなどのつまみでトランジェントを強調
3:ディエッサー
歯擦音がなったら少し動く程度
Melodyneでも削れるが、敢えて残すべきか
ハモでは残さず除去
4:EQ(整数倍音の整列と非整数倍音の増量)
第2倍音(500~1kHz)、第5倍音(1.5~2.5kHz)をふんわりピーキング
最終的に第2〜第5倍音が一直線に並ぶイメージ
非整数倍音:子音(3.5~4kHz)ブースト
5~8kHzを1~2dbブースト
8kHz~ハイシェルフ
5:コンプ
コピートラックを作り、軽く揃えた程度のトラックとの混ぜ具合で出すことも
エレクトロタイプ(電気式)でガッツリ
リダクション量-6db以上
レシオ8:1(キツイ)
(マルチコンプ再度掛ける場合も)
5.5:EQ
キンキンする所をカット
5.75:サチュレーション
ハモリでは特に効果あり
6:テンポディレイ
フィードバック無し
8分音符がLから
4分音符がRから
または80msと100ms
フィルターで主張させない程度に
ローカット400Hz程度
7:リバーブ
予め挿しておくとボーカル補正時に残響音でズレが分かりやすい
7.5:サイドチェインコンプ
リバーブディレイに対してSendで
8:ダイナミクス(サビや、A、Bでも頭だけは突くとか)
■ハモリトラックへの別ルーティン
(動画「クオリティに差がつくハモリトラック処理を解説【DTM】」)
・Panは55
・初段はディエッサー-6dB
・コンプアタック早めで均一化
・EQはロー大幅カット、高域も歯擦音処理でカット
・EQは会津磐梯山!?のような形(170Hz:-∞、500Hz:-7、900Hz:-9、5kHz:+2、25kHz:-∞)
芯を取る
プラス10kHzをピーキングリダクション
・コンプ(再度)アタック早め、リリース1.5sで遅め
・ダブラー(doubler)
・リミッター-14dB
・リバーブ
・コーラス
(・Waves Centerでセンター下げ、サイド上げる)
(・オクターブ上のトラックがあれば、空間系はボワっとするから無し)
■仮歌以来時の留意点
・アタック感(ロック感)をどこまで残すか
ハモをどこまで合わせるか
参考曲から判断する
・仮歌依頼時にはっきりイメージを伝える
決してロックではない
ちゃんと笑っている感じなど
・仮歌は「カッコよく」頼むべき
あとで「可愛い」に振れるように
だが「カッコいい」にも様々ある
・1コーラス内にハモ等を入れ、依頼費用節約
敢えて頭サビを入れたり、Dメロにハモを入れたりして
■Melodyne全体留意点
・オケ作成のメインファイルそのもので行う
起動時間はかかるが、フリーズ機能が有効
オーディオ化したオケでのボーカル補正は古い
・ARA版は絶対に使用しない
・NectarにはNeutronにはないボーカル特化機能あり
UNMASK、追跡EQなど
・ボーカルトラックはモノラルで扱う
・タイム補正→ピッチ補正→音量補正の順が確実
■Melodyneタイム補正
1.まず下処理
タイミングクオンタイズでマクロ処理のうえ、細かく直す
(ボタンはMelodyneを拡大すると出現する)
ハモを一括でメインVo基準に直すツールあり
2.次に細かく調整
歌い出しや跳躍後はピッチライン、それ以外はブロブ(文字認識)
ブロブ(うんこみたいなやつ)ではなくピッチラインの始まりをグリッドに合わせるのがセオリー
ボカロ音源を基準に合わせる人もいる
音を切るタイミングも重要(ハモを合わせる、小節で切るなど)
ハモは歯擦音カット
■Melodyneピッチ補正
1.下部#ボタンからスケール指定
2.全選択(command+A)のうえ、上部上下ボタン(ピッチツール)選択
3.コードスケールにスナップ+コードセンターを100%に(ダブルクリックでスケール音に移動)
最上位版では、ハモはピッチセンター(右の方のボタン)で合わせた上で「トラック」に合わせる
4.レベル調整マクロ(上下ボタン)
5.ピッチ補正の細かい調整
まず、大きな傾斜を切るorピッチドリフトツールで大きな傾斜を補正
スケール内の音に合わせる(ベンド時)
ハモは1個はつるんつるん、1個はズレ気味にし、30度程度開けて分散、音量は均一化
PCの変換予測ボックスが出てきたら、スペースキー左の英数ボタン(またはesc)で消す
ハモは歯擦音カット
■Melodyne音量補正
・小節頭(ピッチを上擦らせたうえで、特にサビ最初の小節頭)
・Aメロ
・「ん」
・ハモは音量均一化
・ボリュームオートメーションは音量を突く箇所だけ最後に使ったり使わなかったり
■Melodyneショートカットキー他
・option+ドラッグ:上下スナップ解除移動(設定からも可能)
・リージョン右クリック(control+Bからも可):指定位置にバウンス
・option+command+長押し:縮尺変更
・option+command+ドラック:拡大縮小
・<>:聞く箇所移動
・command+Z:戻る
・ダブルクリック:ボーカルのみ再生
・タイムルーラーをダブルクリック:指定位置から再生
・ノート上部にカーソル+ダブルクリック:分割
・上部音符マーク:スナップ機能停止
・DNA(direct note access)機能:和音分解(アルゴリズムからポリフォニックサステインに変更したうえで)
■ガヤ処理
・「ギュッギュッ」のように3回ならパターン111or121
・メロディも出ていて、ガヤの勢いも見えるパターンを選択
・ガヤ4つ中2つは思いっきりパン振る
外側が聞こえにくいから、元気なパターンを内側に