吹奏楽コンクールもあとは全国大会を残すだけですね。なので多くの方は終わったわけですが、どうですか、のんびりしていますか。でもね、なんだかテンションの落差があるのだとしたら、それってどうなのでしょうか。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

最初に書いておきますと、きょう書くことはきっと誰でもわかっている当たり前のことです。
季節もの
以前にも書いたことがあるとは思うのですが…
このブログ、うちのホームページ、X、どれも、わりと季節ものです。
コンクールが近づくとアクセスが増えて、コンクールが終わるとサーッと引いていく。
尤も、ホームページには課題曲解説を書いているので当然といえば当然なのですが…
でもそれだけではなくて、やっぱり『夏だけ熱くなる』体質?も関係あると思うのです。
つまり、コンクールが近づくとがんばる。
コンクールが終わると緩む。
ぼくも、というか、ぼくが高校の頃も、部全体としては概ねそういう雰囲気でしたね。
コンクールが終わると部活に出てこなくなる子がいたり…
それも、むしろコンクール前にはテンション上げてがんばっていた子だったりして…
こういうのってね、多くのバンドでみられる現象なのではないかと思うのです。
でもね、そんなふうだからコンクールの成績もそれなりなのではないのでしょうか。
基礎が大切
コンクールを経験すれば誰でも思うことなのかもしれないのですが…
楽曲を仕上げていくのには、まず基礎力が必要なのです。
基礎力が足りないと、満身創痍の演奏になるのです。
もちろんなかには、基礎力を持ちながら楽曲を仕上げる力が足りなくて…
というバンドもあるでしょう。
基礎力というのは、指が回るとか高い音が出るとかそういう技術的なこともあるでしょうけど、
音色だったり響きだったり、そういう根本的なこともあるのです。
そして、個々のそういう力も大切なのですが、もしかしたらそれ以上に、
バンドとしての基礎力、サウンドとかブレンドとか、そういうものも大切なのです。
一緒に音を出すということをしていなかったら、決して出来ないものなのです。
余裕が必要
基礎には、余裕が必要です。
たとえば、楽譜に出てくる音域が全部出せるから、基礎は足りている?
Cの音が最高音だったとしましょう。
その楽譜をちゃんと演奏するためには、Cがやっと出るのではダメですよ。
そうですね…、Cをちゃんと鳴らしたければ、せめてEくらいまでは出せないとね。
ダイナミクスだってそうです。
余裕のない精一杯の強奏など、誰だって聞きたくはないですよね。
余裕がなければ、表現なんて出来ないのです。
つまり、基礎には余裕が必要だということです。
やっと出せている音なのか、それともちゃんと余裕がある音なのか、
そんなの聞けば一発でわかります。
バレバレです。
楽譜の音が並べばそれでいいじゃん、って?
(心のどこかでそんなふうに思っている人もいるのではないでしょうか)
音楽ってね、むしろその先にあるのです。
そしてコンクールってね、音楽を競い合うものです。
夏だけがんばったって…
では、そういう力をつけることって、夏の間だけで出来るでしょうか。
出来ませんよね。とうてい出来ません。
曲に取り組む段になって基礎力が足りないと気づいても、むしろ手遅れなんです。
ローマは1日にして成らず、です。
痛感された方も少なくないのではないでしょうか(ぼくもです)。
それをどうにかカバーするために、どんなに熱くなってがんばっても…
そんなのはせいぜい付け焼き刃にしかなりません。残念ながら…
むしろ、突貫工事でムリをすれば、かえってよくないことになったりもします。
無理矢理に音を出して、ろくなことはありません。
では、どうすればいいのか…
年中走れるペースで
年中がんばるしかないのです。
「えっ、あのしんどいことを、年中やるの!?」
と思われた方、おられるかもしれません。
えっとね、『しんどいこと』だから続かないのですよ。
なにを年中続けられないようなしんどいことを、夏のあいだだけやっているのでしょうか。
年中続けられるペースで走るのです。
しんどい全力疾走ではなく、ね。
上手いバンドや上達する人は、そうやっていますよ。
熱しやすく冷めやすいのではダメなのです。
熱は、ほどほどでいい。
大切なのは、それをずっと続けることなのです。
年中、ね。
もちろん、基礎だって正しい努力が必要ですけどね。
さて、みなさんのところは年中走れるバンドですか。