コンクール、まだ支部大会が終わってないところもあるでしょうか。でも多くの人は終わっていますよね、コンクール。どんな結果でしたか。ときには賞に振り回されることって、あると思うのです。さて、どういうこと?
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
講習会で…
もう昔のことなので書いちゃいますね。
コンクールが県大会まで終わった夏休みでした。
コンクール後に基礎を見直す的な主旨の、2日間の楽器別講習会がありました。
その講師で行ったのですが…
地区大会を抜けて県大会に行った学校の子が、そうでない学校の子をバカにするのです!
「うちらは県大会行ったし、基礎なんか出来てるもんね」みたいな感じ。
とにかくね、悪かったのですよ態度が。
で、初日の終わりにね、プッツンしました。
「楽器が上手いとか下手とか以前の問題や!」
「やる気がないんだったら明日は来るな!!」
(この話って前にも書きましたっけ…)
ちょっといい成績獲ったぐらいで天狗になるなど、一体なんのためのコンクールなんだか…
こういうのをね、『賞に振り回される』というのです。
どうせできないんだ…
逆もあります。
コンクールで望む成績を獲れなかったりすると、その後の活動にね…
「どうせうちらには出来ないんだ…」ってのがにじみ出ていたりするんですよ。
音や、表情から…
もうね、ステージや音から全部伝わってきますよ。
後ろ向きな音…
でもそれではね、演奏されている楽曲がかわいそうです。
これだって、賞に振り回された結果ですよね。
ほんと、なんのためのコンクールなんだか…
去年より…
振り回されるといえば…
いい成績を獲れた次の年って、プレッシャーがかかったりするものなのかもしれません。
「少なくとも去年とおなじ賞は獲らないと…」
そこにしか意識が向かなくなって、なにかを見失う…
でもそれでは、いい演奏など望むべくもないですよね。
名門校が伝統に押しつぶされる、とかね。
好成績を上げた顧問が移動すると、「3年間休部にします」なんて話もありましたね。
おかしくないですか!
去年とおなじ成績を獲るためにやっているわけではないでしょう。
目標は必要ですが、目的は、それとは違いますよね。
あの顧問のせいで…
もちろん、指導者によって成績が左右されることは事実でしょう。でもね…
「顧問のせいでいい成績が獲れない」は違うように思うのです。
また、逆もあります。
「先生に連れて行っていただきました」って…
そんなこと言われても複雑ですよね…
指導者一人の力で演奏って出来るものではないし、もっと大きなものがあると思うのです。
そして、こういうののいちばん良くないところは…
他力本願だということです。
指導者次第でどうにでもなるんだ…
どんなにがんばったってムダなんだ…
がんばらなくてもいい成績は獲れるだろう…
これでは一体なんのためにやっているのかわかりませんよね。
出来たこと
いい賞を獲って天狗になるのでもなく、
悪い賞を獲って卑屈になるのでもなく、
どんな賞であろうと、出来たことってあると思うのです。
そこに至る過程での、成長。
でもね、それによって人間が腐ったのでは、本末転倒です。
どんなにいい成績のバンドにも、課題はあります。
どんなに悪い成績のバンドにも、いいところはあります。
必ずあります。
何が出来たのか、どう成長したのか、何が足りなかったのか、それをどう生かしていくのか、
それが大切ですよね。
出来たこと、成長したこと、伸びたところ、
それをちゃんと認めてあげられるのが、いい指導者なのかもしれません。
そこにはものすごい成長があると思うのです。いろんな意味で。
それこそが、コンクールの本来の目的だと思うのですよね。
さて、みなさんは、賞に振り回されてはいませんか。
