無料体験レッスン? | フクロウのひとりごと

フクロウのひとりごと

愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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1ヶ月ほど前ですが、公正取引委員会が音楽教室に対してフリーランス法違反で再発防止を求める勧告を出したというニュースがありました。所属する講師たちに無料体験レッスン、つまりタダ働きを強要していたのです。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

シアー 

 

その音楽教室は『シアー』といいます。
みなさんご存じでしたか。ぼくは知りません。
フリーランスの講師延べ1,674人に「無償で体験レッスン」を行わせていた。
それが、法律で禁止されている「不当な経済上の利益の提供要請」に当たると認定された。
あきれた事件ですね…
だって、タダ働きを強要していたわけでしょう。
無料体験レッスンは、教室の生徒を増やす方針で行っていたのでしょうけど、
なら体験レッスンをおこなう講師には教室が報酬を支払うのは当然ですよね。
シアーには本来支払われるべき約3,400万円!相当の報酬を速やかに支払うよう命じています。
払えるのでしょうかね…
こちらが、公正取引委員会が出した通達の概要です。

https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2026/May/260519_sheer.html
 

 

大手音楽教室 

 

大手音楽教室って、いろいろな話を聞くことがあります。
たとえば契約の問題とか。
講師を相当な時間拘束しておいて、でも決して雇用契約関係にはしない…
「君らは個人事業主だ。雇っているわけじゃないからね」と。
雇用関係にしてしまうといろいろ面倒だから…
よく聞く話ですよね。
今回の件も、これなのではないでしょうか。
雇用関係にある従業員をタダで働かせたら労働基準法違反でしょ。
でも、雇っているわけじゃないんだからいいだろう、と…
こういうことをさせないためにも出来たのが、フリーランス法なのですよね。
 

 

フリーランス法 

 

フリーランス法についてはまた詳しく書こうとは思っていましたが、
どんなことが書いてある法律なのかというと…
まず、条件の明示。
どれだけの報酬をいつまでに支払うのか、書面かメールであらかじめ示さなければならない。
買いたたきの禁止。
ねぎってギャラを減らしたり、不当に安い単価で依頼したりすることは禁止。
不当な利益の提供要請の禁止。
発注者の都合で、タダ働きを要求したりなにかを提供させることは禁止(今回の例)
これ、音楽教室ばかりではなくて、演奏や作編曲などにももちろん適用です。
だから、『フリーランス』といわれる人たちはジャンルを問わず、学んでおいた方がいい。
「5000円で1曲書いて」は、『不当に安い単価』でフリーランス法違反です。
あらかじめ報酬額を示さないのも、違反になってしまいますね。
 

 

無料体験 

 

ところで、無料体験レッスンって、よその音楽教室でもよくあるのでしょうか。というのは…
ぼくもレッスンを申し込まれたときに、レッスン前になって言われたことがあるのです。
「きょうは無料体験ということでいいですよね」って。
いやいや、個人レッスンの無料体験はやっていないのですが…
たしかに4月の時期に期間限定で、吹奏楽指導の初回無料キャンペーンはやってましたよ。
初めてのバンドの初回の指導に限り無料、って期間限定で。
それと勘違いされたのかもしれませんが…
そもそもね、ほんとうにレッスンを受けたいと思っているのなら、お金を払って来るでしょ。
なら無料体験レッスンって、なんの意味があるのでしょうね…
初回無料キャンペーンだってそうじゃんって突っ込まれそうですが…(汗)
あれはたしか元々は、ホムペ開設20周年のキャンペーンだったのです。
 

 

日本人はタダが好き? 

 

もしかしたら日本人という人種、タダが好きなのかもしれませんね。
無料体験、無料試食会、無料…
うちのホームページへの検索ワードのなかにもあるのですよ、『無料』の文字が…
無料なんてどこにも書いてないのに!
たしかに楽譜倉庫には、いくつかのPDF楽譜を公開していますよ。
でもね、決して『無料』とは書いてない。もちろん無料なんですがね…
グーグルさん、どういうことですかね?
いかにお金を払わないか、払っても少額で済ませるか…
ケチなのかもしれませんね日本人って…
チップの文化もないですしね。
でもね、費やす時間だって貴重なもの。
そういう目に見えないものの価値には、概して気がつかないのですよね…

さて、みなさんは踊らされていませんか、無料という言葉に…

 

と書いていたら、またまたフリーランス法違反(買い叩き)のニュースが飛び込んできました。

今度は大手の河合楽器製作所です。

その件も含め、フリーランス法については近々くわしく書きたいと思っています。