上手な吹奏楽部は楽器を大切に扱っています | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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吹奏楽部、使っている楽器を見ればどんな演奏をするのかだいたい見当がつく。そしてそれは実際、当たらずとも遠からず、そんなふうに思うのです。高い楽器を使っているかどうかではなくて、その扱いがいいかどうか。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

扱いが 

 

みなさんもそう思われませんか。
楽器の扱い、その状態で、どんな演奏をするのか大体見当がつく。
でも、なぜなのでしょうか。
楽器って、単なる道具ではないのです。
音楽を奏でるためのものです。
だから、それを大切に扱うということは、音楽にも大切に相対しているということ。
楽器を粗末に扱う吹奏楽部は、音楽も粗末にしているということなのです。
それでは、いい演奏など出来るはずがない。
上手い吹奏楽部は高い楽器を使っている?
あんないい楽器を使っているから上手いんだ?
違うと思います。むしろ逆です。
真剣に音楽と相対して、こんないい演奏をするから、いい楽器を準備してあげよう、
ってなるのです。
個人持ち率、備品楽器のグレード、どちらにしても、それを準備するのは保護者さんたち。
保護者さんの理解があって初めて、吹奏楽部、部活動って成り立つのです。
 

 

楽器ってデリケート 

 

楽器ってとてもデリケートで、しかも精密なものです。
木管楽器のキー、見てもわからないくらいのほんのちょっとの狂いでも、音が出なくなる。
マウスピースがほんのちょっと欠けただけで、鳴らなくなる。
金管楽器のわずかな息漏れで、鳴りに影響する。
バルブやロータリーやスライドは超精密で、ほんのちょっとの歪みで動かなくなる。
そもそも、その素材。
クラリネットなどに使われる黒檀は温度や湿度の変化に敏感で、割れの原因になることも…
金管楽器などに使われる真鍮(ブラス)は、成分の多くは銅。
やわらかい金属なのです。
 

 

置くとき 

 

楽器を置くとき、どんなふうに置いていますか。
そもそも楽器って、置き方が決まっていますよね。
たとえばサックスだったらテーブルキーを上にするとか、トランペットは2番管が上とか、
みんな決まっているのです。
置き方が決まっていないのってトロンボーンぐらいなものです。

 


さて、その、置くときです。
書いたように、楽器ってとてもデリケートなものなのです。
音がしないくらい、そっと置く。当たり前ですよね。
ガン!って音がするような置き方が当たり前の吹奏楽部が、いい演奏なんかするはずない。
ほんとうは楽器って、床や机に置くのはあまりオススメしないです。
できればスタンドがあるといい。
しかも、安全な場所に置く。出来ればケースにしまう。
ユーフォニアムやテューバは壁などに寄せて立てるのはご存じですよね?

 

 

楽器の状態 

 

たとえば金管楽器が凹みだらけ…
これ、どうして凹むのでしょうか。
書くまでもないことですよね。ぶつけるからです。
あるいは倒したり、落としたり、置くときに乱暴に置いたりするからですよね。
楽器って普通にていねいに扱っていれば、ハンダが外れることなどまずありえません。
どんなに古い楽器でも、です。
安い楽器はハンダもいい加減?
いえいえ、むしろ逆です。
学校備品定番の廉価な楽器ほど、むしろハンダなどは丈夫に作られているように思います。
そうとう扱いが悪くなければ、外れることなどありえないと思います。
抜き差し管のハンダ外れ?
ちゃんと定期的にグリスを塗り直してないから抜き差し管の動きが悪い。
それを無理矢理に抜こうとするから、ハンダが外れるのです。
そもそも上手な吹奏楽部は、メンテナンス道具だってちゃんと持っています。
 

 

感謝と思い 

 

レースをしていた頃、言われたものです…
マシンをきれいにしている人は速い、と。
メンテナンス、気をくばってよく目を届かせていれば、不具合にも気づきやすい。
そもそもその扱いの根底には、思い入れがあると思うのです。
以前、どこかに書きました…
その楽曲にどれだけ思い入れられるのかは、演奏の成否を左右する、と。
それは楽器でも同じです。
楽器だけではなくて、楽譜や、練習に使う部屋、そういうものを大切にする。
感謝を忘れない。
もちろん、活動を支えてくださる保護者さんや多くの人たちへの感謝も。
だから、あいさつだってちゃんとする。
いい演奏をする吹奏楽部は例外なく、そういうことが出来ているものです。

さて、あなたの吹奏楽部、楽器の扱いは悪くないですか。


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