昨年暮れにジストニアの診断を受けて楽器をお休みしていることを書きました。その後どうなったのかの経過を全然書いてなかったので、経過といってもあまり報告できることもないのですが、きょうは少し書いてみます。
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
病院は
以前の記事に書いたように、昨年12月に楽器を持ってジストニア専門の脳外科にかかり、
ジストニアの診断を受けました。
それから治療?としては、1ヶ月ほど薬物療法をやりました。
まったく効果なし。
医学的には薬物以外の治療法は…
ボトックス注射 … よくない動きをする筋肉に毒素を注射して麻痺させる治療。
脳手術 … 望まない指令を出している脳の組織を破壊する治療。
ぼくの症状ではどこかの筋肉を特定することはできず、ボトックスは使えません。
脳の手術は、片側性の症状であれば改善の可能性があるそうなのですが、
ぼくの場合、左右どちらかの側に限定された症状ではないので、これも可能性なし。
つまり、医学的に出来ることはもうなにもないということです。
終診にしてもらいました。
医学とか科学なんて、所詮はやっぱりそんなもんだよね、って思いました。
ただ診断がついただけでしたね。
おまえは病気だよ。でも治し方は知らないよって言われて終わり。
復帰へ向けて…
もうどこまで書いたのかおぼえていないのですが…
診断前(いや、診断後か)の最後の本番が、昨年12月の第九でした。
あのステージにいるとね、「何がなんでも治してまたここに戻ってきてやる」って思うのです。
でもステージを降りて1日経つと…
なんだかやる気が出ないのですよね…
次の一手がないわけではない。相談できる人がいないわけでもない。
でも、それをする気力がないのですよね。
まあ、これまでみたいにムリに頑張りすぎず、のんびり行くという意味では、
このほうがいいのかもしれません。
なにしろ年が明けてからこっち、『練習』というものを一切していません。
楽器を組み立てすらしなくなって2ヶ月くらい経った頃、なんとなく組み立てて、
吹いてみたのです。
それでも音が出るから不思議ですね。腹立たしいことに、Hi-BやHi-Cが普通に出ます。
練習しない方がいいんじゃないの?
プレス
なんとなく思い立って、マウスピースを思いっきりプレスして吹いてみると…
なんだかこの方が『普通に』吹けるのです。
これまで心のどこかに、「プレスしちゃいけない」ってのがあった。
ほんとうに必要なプレスと、自分が必要だと思っているプレスとの間に乖離があるのかも…
それに、以前のように揺れなくなったかも…
まあなにしろ、人前で吹こうという気にならないので、全部お断りしてきました。
そういえば、3月にはトロンボーンフェスがあったのですが、それも全部演奏からは降りて…
生アレッシを聴いたのに、正直なーんの高揚もありませんでした。
どうせ今は吹けないしな…
トロンボーンも吹けないのに、なにトロンボーン協会の役員なんかやってんだって思ったりね…
なんだかネガティブな話でごめんなさいね。
いろいろな話を
いろいろな人から、いろいろな話を聞きました。
なかには、「ジストニアなんかアメリカじゃ病気として認められてないんだ」などと、
心ないことを言うバカな輩もいました。
でも、いろいろな人の話を聞いていると、決して珍しい病気ではなく、
意外と身近に同じ病気の人もいるんだな、ということもわかってきました。
えっ、この人もそうだったんだ…、という感じです。
いろいろ有益な話も聞けたし、役立つアドバイスや経験談を話してくださる方もおられました。
「早く治さなければ」って思うよりは、今みたいに「とりあえずやる気ない」っていう方が、
むしろいいのかもしれません(笑)。
焦っていいことはありませんからね。
治す方法
要するに、医学的には対症療法、姑息なやり方しかない。
しかしそれでは、治る可能性はないということ。
いろいろ話を聞くなかでは、歯に原因がある可能性もあるのかないのか…
それはあんまり考えたくないですね。めんどくさいじゃん歯を治すのなんて!
もっと根本的な治し方としては…
原因に切り込む。あるいは…
「脳を騙す」のだそうです。
楽器を組み立てて、かまえてみて、
マウスピースをくちびるにセットして大丈夫そうなら、そうしてみる。
それで、吹いて大丈夫そうなら、吹いてみる。
それでも決して、長くは吹かない。ロングトーン禁止。
ブレスもしない。
心地よく吹けそうなら、一瞬だけ吹いてみる。
ダメそうなら吹かない。
そんなことをやっているうちに、「なんだかいけそうだぞ」が増えてくるのだそうです。
たしかに、無理強いしている感は少なくなりました。
もしそれで治癒したなら、以前よりもむしろいい音、いい響きになるものなのだと…
それはそうでしょうね。ムリしなくなるのだから…
でもまあなにしろ、のんびり気長にやりますよ。
さて、はたして治癒する日は来るのでしょうかね。
