メトロノームの効用 | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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チューナーと、メトロノーム、どちらかひとつだけを持てるとしたら、みなさんならどちらを選びますか。どちらが、より練習に役立つのでしょうか。くらべるものでもないのかもしれませんが、ちょっと考えてみました。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

とある吹奏楽部 

 

とある、高校の吹奏楽部(わかる人にはわかる)、
合奏場の入り口、壁一面に棚があって、そこにずらーっとメトロノームが並んでいる…
それはもうね、圧巻ですよ。
部員数200人、メトロノームは1人1個、個人持ちなのです!
もちろん、ねじまき式のやつです。
でもね、その吹奏楽部、チューナーは、基本コンクールメンバーしか持ってないみたい…
顧問の先生が言われていたのには、
「ひとり1個チューナー持ってるようなバンドほど音が合わないんや」と…
たしかにそうかもしれません。
昔って、チューナーはそれこそバンド全体で1個しかなかった。
なら、今の1人1個チューナー持ってるバンドよりも音が合わなかったのか?
決して、そうではなかった…
 

 

メトロノーム 

 

チューナーではなくメトロノームのお話でしたね。
曲をやっていると、こまかい難しい動きってありますよね。
さて、どんなふうに練習しますか。
ためしにね、みんなでゆっくりやってみたのです。
実際の半分のテンポで。
そしたらね、テンポでやって走るところは半分のテンポでやってもやっぱり走るのですよ。
おんなじところが。
「ゆっくりのテンポで正確に出来るように」との宿題が出ました。
ゆっくりやっても出来てないところは出来てない。
いきなりテンポで出来るように練習…、ムリですよね。
だから、ゆっくりなテンポで正確に出来るように練習するのです。
必要でしょ、メトロノーム。

 

 

メトロノームに合わせて 

 

でもね、メトロノームってね、たとえば…
曲の最初から最後までかけっぱなしで通す、そんな使い方をするものではないと思うのです。
課題のある部分、その部分だけを取り出して練習するようなときに役立つのです。
さて、メトロノームにどんなふうに合わせるの?
ひとつひとつの音のタイミングをメトロノームに合わせる?
それはね、あまりお勧めしません。そうではなく、
自分の中にちゃんとテンポを持って演奏する。
その『自分の中のテンポ』が、メトロノームと合っているように練習する。
これが、お勧めな使い方です。
メトロノームが主体で、それに付き従う、のではなく、
主体はあくまでも自分自身で、自分の中のテンポを確認するためにメトロノームを使う。
 

 

基礎練習でも 

 

そしてメトロノームって、基礎練習にも使いますよね。
スケールやリップスラーはメトロノームを使ったり使わなかったりだと思うのですが、
(使っても出来るようにね)
リズム練習やタンギングなんかはメトロノームを使わないと練習にならないですよね。
たとえば、こういうやつとか…



ちゃんとメトロノームを使ってくださいね。
ほら、やっぱり1人1個必要でしょ、メトロノーム。
あるいは、パートで合わせてもいいですしね。
でも、パートで合わせるときに、チューナーにおまけでついてくるみたいなメトロノームでは…
きっと聞こえないですよね。
だから出来れば、ネジ式の振り子のやつがいいです。

 

 

ちょっと高度な使い方 

 

ここでね、ちょっと高度な使い方を紹介しておきます。
たとえばね、テンポが92の曲があるとするでしょ。
メトロノームを92に合わせる?
もっとこまかく拍を分割して、正確なリズムをつくりたい…
なら、倍の184に合わせて、それを8分音符として合わせる。これも、いい方法。
でもね、もっと高度なやり方があって…
メトロノームは92のままで、そのメトロノームのビートを裏拍に捉えて合わせるのです。
わかりますか。
メトロノームのビートは拍の裏。つまりは『あとうち』なのです。
さて、出来ますか。ぜひやってみてください。
テンポをちゃんと捉えていなかったら出来ません。
きっといい練習になりますよ。

さて、みなさんはメトロノームと仲良くしてますか。